蓬莱蔵元 渡辺酒造店
150年の伝統を守り、進化を続ける世界第1位の酒蔵
極寒の自然が醸す、地域風土に根差した美酒
標高3000mを超える北アルプスこと飛騨山脈の山々に囲まれた古川盆地に広がる飛騨市古川地区は、豪雪で知られる寒さの厳しい土地柄。古い商家が立ち並ぶ壱之町に、創業152年を数える老舗酒蔵「渡辺酒造店」がある。登録有形文化財の立派な建物と、代表銘柄である「蓬莱」を掲げた看板、大きな酒林(杉玉)が目印だ。酒造りのモットーは「米のいのちを生かすよう、まっすぐに醸す」こと。伝統の「古式一樽仕込み、家伝手造り」を守りながらも、世界に羽ばたく日本酒を次々と生み出している。暖簾をくぐって中に入ると、まずお酒の種類の豊富さに目をひかれる。通年販売する代表銘柄のほか、夏酒やひやおろし、新酒など季節限定銘柄があり、現地でしか手に入らない希少な酒も多い。
岐阜の小さな小さな酒蔵が世界第1位の栄冠に輝く
「渡辺酒造店」の歴史は、1732年(享保17)に渡邉家の初代久右衛門がこの地で「荒城屋」と称して起業したことから始まる。3代目が両替業と生糸の製造で成功して京都へ足を運ぶ機会が増え、5代目久右衛門が京都で酒のうまさに感動したことから酒造りを開始した。そして、現在は9代目が蔵元としてリーダーシップを発揮。代々受け継いできたまっすぐな酒造りに、最先端設備の導入や、ユーザー目線に立った商品企画などの新たな改革を行い、一躍注目を集めている。国際的なコンクールでも非常に高い評価を獲得し、国内外の日本酒コンテストの入賞実績をポイント化する「世界酒蔵ランキング」では2020年(令和元)に第1位を獲得。2019年(平成31)から4年連続で5つ星を獲得している。
試飲して選ぶもよし、代表銘柄を選ぶもよし
店内では多種多様な酒が販売されているため、何を購入するか迷ってしまうこともあるだろう。季節によってラインナップは変わるものだが、そのときのおすすめの酒を試飲させてくれるので、気に入った味を購入するのもひとつの手だ。加えて、蔵の代表的な銘柄を押さえておくこともおすすめしたい。「渡辺酒造店」の看板銘柄は、「蓬莱」。店には「蓬莱」と書かれたラベルが何種類もある。これは、使用する酒米や精米歩合といった材料の違い、火入れしているのか生なのかという製造方法の違いなどによって分けられる。これを踏まえて、最初の1本としてぜひ手に取ってほしいのが「蓬莱 純米吟醸 家伝手造り」だ。岐阜県の酒造好適米「ひだほまれ」を55%まで磨き上げ、少量ずつ仕込んだ1本。派手さを求めず、飲みやすく米のうまみをそのまま伝える味わいは、酒蔵の魂をそのまま体現したかのようだ。
観光地化されていないのんびりとした雰囲気
渡辺酒造店は飛騨古川の中心地にあるので、立ち寄った際には町の散策も楽しんでほしい。白壁土蔵とそのすぐ下を流れる瀬戸川は、飛騨古川を象徴する風景。1000匹もの鯉が悠々と泳ぐ様子やこの地に暮らす人々の気配を感じながら、のんびりと散策できる。飛騨古川を散策するなら、酒蔵の周りをぐるりと歩くのも忘れずに。「もと摺り」のブロンズ像や世界的な作曲家・武満徹の歌碑、酒を楽しそうに飲む男の石彫像など、酒にまつわる碑や像が目を楽しませてくれる。
スポット詳細
- 住所
- 岐阜県飛騨市古川町壱之町7-7 地図
- エリア
- 飛騨エリア
- 電話番号
- 0577730012
- 時間
- 9:00-16:30
- 休業日
- 無休(年末年始を除く)
- 料金
- 試飲無料
- 駐車場
-
なし
※近隣の飛騨市役所の無料駐車場をご利用ください(徒歩5分) - クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay、さるぼぼコイン、ぎふ旅コイン)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- ベジタリアンセレクション
- あり(Vegan、Kosher認証取得商品あり)
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン