北浜alley(アリー)

倉庫街を改装したレトロな雰囲気が魅力

初めて来たのに懐かしい場所

高松港から徒歩15分。海沿いの景色を眺めながら歩くと見えてくるのが、倉庫街を改装した複合商業施設、北浜alleyだ。その範囲はほんの数ブロック程度と決して広くはないが、エリア内にはカフェや雑貨店、お宿やウエディングスペースなど20数店のテナントが入っており、それぞれに個性があってユニークな魅力に満ちあふれている。もともとはJAの倉庫街があったこの一角は、一時期は人々に忘れ去られた場所だった。しかしその商業施設としての可能性を感じた高松市の設計事務所、井上商環境設計により再生され、2001年(平成13)に北浜alleyがオープン。古びた倉庫の雰囲気を残しつつ、個性あるおしゃれなテナントが入ったことで、若者を中心に人気を集める高松港の新たなシンボルとして生まれ変わった。

古い建物の周辺に木々が生い茂り、ちょっとした路地すらも素敵な空間に

外壁のサビや劣化も味わいのひとつになっている

散策や写真撮影も楽しめるスポット

まるで外国の港町を旅行しているかのような、情緒あふれる北浜alley。ノスタルジックでちょっとチープな倉庫の印象と、瀬戸内の穏やかな気候、きらめく海がもたらすリゾート感。そこに各テナントのユニークな個性が加わって、ここにしかない独特の魅力を作り出している。各店をまわってショッピングやランチを楽しむのもいいが、散策だけを目的に訪れる人も少なくない。潮風を感じながらの散策はそれだけで心地いいし、建物や路地も絵になる場所が多いので、旅の思い出に写真を撮りながら歩いてみるのもいいだろう。

目の前には瀬戸内海が広がり、海沿いの散策路も整備されている

中央のレンガ広場ではときどきイベントを開催

周辺の観光は徒歩か自転車が便利

車で訪れる場合は北浜alley専用の有料駐車場があるのでそちらを利用できるが、周辺を合わせて観光するなら徒歩か自転車のほうが動きやすい。電車やバスでJR高松駅まで行くなら、レンタサイクルを借りるか徒歩で北浜alleyまで行こう。周辺には玉藻公園や香川県立ミュージアムといった歴史・文化施設があるほか、高松シンボルタワーには飲食店や四国の特産品を扱うショップもあり、海沿いのエリアで半日以上ゆっくり楽しめそうだ。そのまま自転車や徒歩で移動するなら、商店街周辺エリアまで足を延ばそう。和菓子や喫茶の老舗から若者に人気のショップまで幅広い店が軒を連ねる商店街では、気分や好みに合わせてさまざまな楽しみ方ができるだろう。