高松

TAKAMATSU

都市と自然が共存する、海に面したコンパクトな街

日本で最も狭い香川県、その県庁所在地が高松市。人口はおもに北部に集中しており、瀬戸内海の島々へ渡るフェリーが発着する高松港と、JR四国各線の終点となる高松駅は徒歩5分程度の距離にある。そこから15分も歩けば、長い商店街が有名な高松市中心部へ行けるというコンパクトな街だ。温暖な瀬戸内海気候の高松市では農業も盛んなほか、瀬戸内海に面しているため海の幸も豊富で、豊かな食材に恵まれていることも特徴。また、県の特産品であるオリーブを飼料として育てた畜産物や海産物も豊富で、オリーブ牛やオリーブ地鶏、オリーブハマチなどその種類はさまざまだ。もちろん、うどんは香川県が誇るソウルフードで高松市内にも数多くのうどん店があるが、地元の食材を使った料理を提供する飲食店も多く、旅行の際はそうした店選びも楽しみのひとつとなるだろう。また、香川漆器や盆栽、石製品などといった伝統的なものづくりが盛んなことも特徴。これらの香川県ならではの工芸品は、土産としても喜ばれるはずだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    特別名勝 栗林公園
    「一歩一景」といわれるほど多彩な景観に富んだ大名庭園
    JR高松駅から車で10分という市街地にありながら、豊かな自然を感じられるスポット。緑深い紫雲山(しうんざん)を背景に6つの池と13の築山を巧みに配した庭園内には、歴史ある建物も多く残っており、庭園の美しさをより際立たせている。
    国の特別名勝に指定されている文化財庭園のなかで、最大の広さを誇る
  • spot 02
    南湖周遊和船
    風光明媚な南湖を和船で巡る、大名気分の30分
    広さ約7900平方メートルの南湖。栗林公園は、この南湖の周囲を歩きながら楽しむ回遊式庭園として造られており、歩いて見るのみならず、船から見たときの美しさまで計算されているのがわかる。乗り場から出発するとまず見えてくるのが迎春橋。その橋の下をくぐって左手に見えるのが、園内に39ある橋のなかでも最大の大きさを誇る偃月橋(えんげつきょう)だ。船が進むごとにさまざまな景色を見ることができ、それに合わせた船頭の説明を聞くことでより深く理解し楽しむことができる。江戸時代に描かれた古絵図に南湖を渡る小船が描かれており、その当時から藩主たちは船遊びを楽しんでいたと思われる。庭園や松平家の歴史に思いを馳せながら、大名気分を味わってみてはいかがだろうか。
    地上の景色だけでなく、水面に反射する木々や建物の姿も美しい
  • spot 03
    かがわ物産館 栗林庵
    定番商品から隠れた逸品まで、香川の特産品が勢ぞろい
    広い店内にずらりと並ぶのは、香川の特産品の数々。食品から工芸品、雑貨、お菓子、お酒まで、あらゆる土産物がそろっている。食品だけでも、定番土産のうどんから香川特産のオリーブを使った商品、地元の蔵が造った醤油などの調味料や、そうめん、イリコ、フルーツや海産物の加工品まで実にさまざま。香川県民でも「こんなものがあったのか」と驚かされるほどで、土産としてだけでなく自分用にも欲しくなる商品バリエーションだ。季節ごとに店内のディスプレイは少しずつ変えられており、お正月や桃の節句、端午の節句など季節の行事に合わせた商品や、そのとき注目を集めている食材などをピックアップしたコーナーも見どころだ。また、県産食材を使って開発したお菓子や、伝統工芸とコラボした商品など、ここでしか手に入らないオリジナル商品もぜひチェックしてみてほしい。
    栗林公園への入園料は不要。栗林庵のみの利用も可能
  • spot 04
    史跡高松城跡 玉藻公園
    日本三大水城として知られる高松城跡を整備した公園
    瀬戸内海の海水を外堀、中堀、内堀に引き込んだ水城、高松城。その城跡や藩主の住居として使われていた建物などを含む一帯を整備したのが玉藻公園。高松港や市街地からも近く、市内観光のスタート地として最適だ。
    かつて天守閣があった天守台
  • spot 05
    高松港
    JR高松駅から徒歩5分。瀬戸内の島々へ渡る海上交通の拠点
    瀬戸内の島々へ渡るフェリーや高速艇が発着する、海の玄関口。海沿いにはプロムナードや緑地が整備され、瀬戸内海の穏やかな景色を眺めながら気持ちのいい散策を楽しめる。
    海側から見た高松港。中央に見えるのが四国で最も高い建物、高松シンボルタワー
  • spot 06
    香川県庁舎東館
    戦後日本を代表する建築として評価される県庁舎
    日本モダニズム建築の巨匠といわれる丹下健三により設計された香川県庁舎東館(旧本館・旧東館)。1958年(昭和33)の竣工以来、県民に開かれた県庁として親しまれ、今も多くの人が訪れている。
    耐震工事や改修を加え、現在も現役で使われている
  • spot 07
    四国村
    昔ながらの暮らしを伝える古民家のギャラリー
    屋島中腹の斜面に広がる敷地内に、四国各地から移築された古民家が立ち並ぶ野外博物館。その家々や昔のままの作業小屋、暮らしの道具などを見ると、当時の人々の知恵や工夫、気候に合わせた暮らしぶりが伝わってくる。
    愛媛県南部の山間部から移築された、河野家住宅
  • spot 08
    ジョージナカシマ記念館
    自然と木を見つめ、家族を愛した家具デザイナー
    建築を学び、家具デザイナーとして活躍したジョージ・ナカシマの記念館。自然や木への深い愛情のもと作られた家具を通して、ナカシマのものづくりの精神を感じることができるスポットだ。
    木立が心地いいエントランス
  • spot 09
    NAGARE STUDIO 流政之美術館
    世界的彫刻家の作品を、ガイド付きツアーでたっぷり堪能
    彫刻家・流政之が晩年まで過ごした住居兼制作スタジオを、美術館として公開。敷地内に展示されているおよそ150点の作品とともに、流政之の美に対する考えや哲学にも触れることができる。
    流政之の代表作のひとつ、『サキモリ』シリーズの作品
  • spot 10
    北浜alley
    古い倉庫街の雰囲気を生かした、若者が集まる人気スポット
    長い歴史を積み重ねてきた建物や街並みがノスタルジックな雰囲気を醸し出す、若者に人気のエリア。目の前には青い海と空が広がり、古い倉庫街とのコントラストを楽しみながら散策するだけでも非日常を味わえる。
    倉庫街を改装したレトロな雰囲気が魅力
  • spot 11
    ざいごうどん 本家 わら家
    家族で楽しみたい、たらいに入った釜あげうどん
    わら家の名物は釜あげうどん。茹でたあとに冷水でしめず、釜からそのまま器に移した麺を、出汁を利かせて味付けした温かいつゆで味わうのが釜あげうどんだ。最高級のうどん用小麦粉を使ってしっかりとコシを出した麺は、かむと歯を押し返すような弾力が特徴。つゆには香川県産のイリコや利尻産昆布を使用しており、大きな徳利でテーブルに出されるのでいくらでも注ぎ足せるのもポイントだ。まずは入り口で注文と会計を済ませ、渡された券を持って案内された席に座ろう。スタッフが細かく説明してくれるので、初めての訪問でも安心だ。ちなみに、ざいごうどんの「ざいご」とは、在郷(ざいごう)、つまり田舎・郷里にいる、という意味。江戸時代の農家を移築した茅葺き屋根の古民家で味わえば、いっそう「ざいご」の雰囲気が増して感じられるだろう。
    作り置きせず、茹でたてのうどんを提供
  • spot 12
    いただきさんの海鮮食堂
    新鮮な瀬戸内の旬魚をリーズナブルに味わえる
    「いただきさん」とは、自転車などに鮮魚を積んで行商する人たちのこと。いただきさんが重い台車を引きながらゆっくりと自転車を漕ぐ姿は、かつて高松の港周辺でよく見られていた光景だ。そんないただきさんにちなんで、地元高松で水揚げされた鮮魚をさまざまなメニューで提供しているのがこちらの食堂。春のサワラに始まり、鯛やタコ、鱧や穴子のほか、讃岐でんぶくやオリーブハマチなどのブランド魚まで、その時期いちばんおいしい魚を定食や丼メニューで味わうことができる。まずは入り口で食券を購入して好きな席で待機。料理ができたらカウンターから呼ばれるので、自分で取りに行くスタイルだ。メニューは刺身や海鮮丼などの生食だけでなく、フライや天ぷら、煮魚などもあるのでその日の気分で好きなものを選ぼう。
    「いただきさんの海鮮丼」並1430円。瀬戸内海の地魚を中心に、全国の新鮮な魚を味わえる
  • spot 13
    鬼ヶ島大洞窟
    女木島が鬼ヶ島と呼ばれるようになったきっかけの洞窟
    1914年(大正3)に発見された、人工の洞窟。発見した高松市の郷土史家、橋本仙太郎が桃太郎伝説と女木島を結び付けたことにより、それ以降女木島は鬼ヶ島と呼ばれるようになった。一般公開されたのは1931年(昭和6)で、広さは4000㎡、奥行400mほどもあり、紀元前100年頃に造られたと考えられている。洞窟内は夏でもひんやりとしており、ときどきコウモリが飛ぶことも。ちょっとしたスリルと探検気分を味わうことができるが、薄暗く照明が灯されているので特に装備を用意せずともふだん着で入ることができる。岩肌に掘られた穴の数々が鬼の部屋に見立てられ、模型でその様子が表現されているので、順路に沿って見ていこう。洞窟は島の中央にある鷲ヶ峰という山の中腹にあり、港からは船と連携してバスが往復しているのでアクセスも便利だ。
    巨大な鬼のオブジェがお出迎え
  • spot 14
    仏生山温泉
    地元客も多く訪れる、源泉かけ流しの日帰り温泉施設
    ひと目見ただけでは温泉だとはわからないほど、モダンな建築で話題を呼ぶ人気の温泉施設。ただお湯に浸かる場所というだけではなく、入浴とともにある時間の過ごし方まで大切に考えられている。
    住宅街で目をひく印象的な外観
  • spot 15
    うどん本陣 山田家
    国の登録有形文化財の屋敷で味わう本格讃岐うどん
    約2600㎡の広大な敷地に立つ、風格ある屋敷。松平藩家臣の山田家の住居を改装して、1978年(昭和53)にオープンしたのがこの店だ。大切な客人をもてなす場でもあった奥座敷や、香川県出身の画家・デザイナーの和田邦坊の作品を見ながら食事ができるテーブル席など、あらゆる場所で「本物」が迎えてくれる。そんな場所で味わえるのが名物「釜ぶっかけ」をはじめとするうどんの数々。釜ぶっかけは、茹でたてアツアツの麺に出汁醤油と薬味をかけて味わううどんで、単品メニューもあるが、天ぷらや押し寿司とセットになった定食もあり、どちらにするか悩んでしまうところだ。通常のうどん店に比べて1玉の量が多いので、うどん店巡りをするなら注意が必要。天気のいい日は屋外の庭園席で味わうのもおすすめだ。
    「釜ぶっかけ定食(卵黄付き)」1240円
  • spot 16
    屋島
    地形、自然、歴史。魅力が詰まった高松市のシンボル
    1934年(昭和9)、日本で最初の国立公園に指定された「瀬戸内海国立公園」の一部。特徴的な地形や豊かな自然環境を有し、古くから人々に親しまれ続ける高松市のシンボルとなっている。
    山頂部が平らな、テーブル状の形が特徴
  • spot 17
    南面山千光院 屋島寺
    屋島山頂に鎮座する歴史ある寺
    四国霊場第84番札所の寺。鑑真和上が屋島の北嶺に伽藍を建立したのが始まりとされ、その弟子の恵雲律師が堂塔を建立して精舎を構え、屋島寺と称して初代住職となった。815年(弘仁6)、嵯峨天皇の勅願を受けて屋島寺を訪れた空海は、北嶺にあった伽藍を現在の南嶺に移し、十一面千手観音を彫造し、本尊として安置した。現在の本尊・十一面千手観音坐像は天暦年間(947-957年)に造られたもので、国指定重要文化財となっている。境内で目をひく赤い鳥居は、四国狸の大将として崇められている蓑山大明神(みのやまだいみょうじん)。屋島太三郎狸(やしまたさぶろうだぬき)とも呼ばれ、その昔、霧深い屋島で道に迷った空海を、蓑笠を着た老人に変化し屋島寺まで案内したといわれている。
    鎌倉時代に造営された、国指定重要文化財の本堂
  • spot 18
    獅子の霊巌展望台
    高松の市街地を見渡せる、市内屈指の夜景スポット
    屋島山頂でも人気ナンバーワンのビューポイント。名前の由来は、高松港に面した断崖に岩が突き出しており、それが海に向かって吠える獅子に見えたことだとか。この展望台に立つと、右を見れば穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島々とその間を行き交う船、左を見れば讃岐平野に広がる高松の市街地が一望でき、まさに大パノラマの絶景を楽しむことができる。また、屋島山上からの夕景や夜景は、「日本の夕陽百選」をはじめ「夜景100選」「日本百名月」に選ばれており、昔から人々の心をひきつけてやまない景色だったことがうかがえる。真っ青な空の下に広がる景色、空が美しいグラデーションに染まる夕方、高松港の入り組んだ地形が光の広がりを見せる夜景と、どの時間帯でも思わずシャッターを切りたくなるような絶景を満喫できるだろう。
    晴れた日には瀬戸大橋まで見渡せる
  • spot 19
    女木島
    海水浴やキャンプも楽しめる、鬼ヶ島伝説の残る島
    高松港からわずか4kmの沖合にある女木島。かつて鬼が住んでいたという洞窟があることから、鬼ヶ島とも呼ばれている。春の桜、夏の海水浴、キャンプなど、豊かな自然のなかでの遊びもおすすめだ。
    港で迎えてくれるのは鬼の灯台
  • spot 20
    男木島
    急な斜面に張り付くような独特の集落が特徴的
    高松港の北7.5kmのところに浮かぶ小さな島。平地が少なく、島の南西部にある集落は急な斜面に沿ってウロコのように広がっているのが特徴だ。島の北端にある総御影石造りの灯台も必見。
    港から見る男木島の集落
  • spot 21
    男木島の魂
    島の観光拠点であり、港のシンボルとなったアート作品
    男木島の港に入るといちばんに目をひくアート作品がある。「瀬戸内国際芸術祭2010」で制作された、スペインの芸術家ジャウメ・プレンサによる作品『男木島の魂』だ。青い空に映えて白く輝く屋根の部分には8つの言語がデザインされており、建物自体がアートになっている。単なる建築物ではなく人々をつなぐものになってほしいとの願いから、現在は乗船券や土産物の販売、観光案内などを行う「男木交流館」に。観光客や島民が集う交流の拠点であり、港のシンボル的な建物にもなっている。昼間は屋根の文字が足元に複雑な影を落とし、夜はライトアップされて幻想的な雰囲気。建物の周囲には水が張られており、水面に映し出された姿と合わせるとまるで二枚貝のように見える。外から、内から、見る角度や時間帯によってさまざまな表情を楽しむことができるので、島を訪れた際は必ず立ち寄ってほしいスポットだ。
    貝殻をイメージした外観
  • spot 22
    男木島 路地壁画プロジェクト wallalley
    島の景観に溶け込む、カラフルな壁面アート
    「瀬戸内国際芸術祭2010」の作品。wallalleyとはwall(壁)とalley(路地)を組み合わせた造語で、島内で集めた廃材や廃船などに風景のシルエットをカラフルにペイントし、それを民家の外壁に設置しているものだ。ペイントは赤や黄色、緑など原色を多用しカラフルなのにもかかわらず不思議と島の風景に溶け込み、制作から10年以上が経った今ではすでに島の景観の一部となっている。この作品を見られるのは1か所だけではない。坂道の石段や石畳が美しい路地を歩いていると、いたるところでカラフルな壁画と出合うことができ、それぞれに見る人を楽しい気持ちにさせてくれる。作者は眞壁陸二。壁と路地と集落が織りなすここでしか見られない景観を、ぜひ自分の足で歩いて見つけてみてほしい。
    豊玉姫神社の鳥居のすぐ脇にある
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旅のヒント

  1. その1

    市街地だけなら徒歩や自転車で、エリア全域を楽しむなら車があると動きやすい。電車やバスで行けるエリアもあるが、駅やバス停から遠いスポットが多いので屋島・牟礼(むれ)方面へ行くなら車があった方が便利。

  2. その2

    高松空港から高松市中心部までは車で約30分。市街地・郊外を問わずいたるところにうどん店があり、店によって個性はさまざまなので、長く滞在するならぜひいくつか食べ比べてみてほしい。ただ、営業時間が短い店も多いので注意が必要だ。

  3. その3

    高松港から玉藻公園、北浜alley(きたはまありー)までは徒歩でも動ける。午前中にそのエリアを見てまわったあと、昼食を挟んで午後は屋島・牟礼方面の美術館や自然スポットを巡ると効率良く楽しめる。

  4. その4

    女木島(めぎじま)・男木島(おぎじま)へは高松港発着のフェリーを利用しよう。フェリーは女木島・男木島・高松をつなぐ形で運航しているので、朝高松港を出て午前中は女木島、午後は男木島で観光を楽しんで、夕方に高松に戻ることも可能だ。

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