諏訪湖

標高934m、諏訪湖を一望できる立石公園からの景色

人々を魅了する絶好のロケーション

首都圏から中央自動車道・JR中央本線で約2時間でたどり着く諏訪エリア。そのシンボルともいえる「諏訪湖」は、豊かな水をたたえ、季節や時間によってさまざまな情景を見せてくれる。岡谷市と下諏訪町側からは、湖越しに富士山を望むことができるスポットがあるほか、諏訪市では、諏訪湖を一望できる「立石公園」からの景色がおすすめ。湖を見下ろすビュースポットとして「信州サンセットポイント100選」や「新日本三大夜景・夜景百選」「信州ふるさとの見える丘」にも選定されている。
また、諏訪湖といえば花火の打ち上げ場所、観覧場所として全国屈指のロケーションを誇り、例年7月下旬-9月上旬にかけて開催される数々の花火大会は必見。四方を山々に囲まれた立地で、湖上を彩る迫力満点な花火を楽しむことができるのも魅力のひとつだ。

2021年(令和3)の秋に行われた「諏訪湖オータム花火」の様子

湖上にポツンと浮かぶのは、花火大会時に打ち上げ場所として使用される初島

湖畔沿いに広がる公園をのんびり散策

JR上諏訪駅から徒歩約10分の場所に位置する「諏訪市湖畔公園」は、のんびりと湖のほとりを散策するのに最適。湖に沿うように延長2.5kmを超える公園内を歩けば、さまざまな彫刻作品やモニュメント、蒸気機関車D51などが出迎えてくれる。公園の北側には、上諏訪温泉「七ツ釜源泉」を引く天然温泉の「足湯」があるので、湖や北アルプスの山々を眺めながら湯に浸かり、リラックスできるのもうれしい。その足湯に隣接するのが「諏訪湖間欠泉センタ-」。高さ約5mまで噴き上がる間欠泉を間近で見学することができる施設だ。噴き上がる回数は1日に5-6回と決まっているので、事前に時間をチェックしよう。

一度に40人ほどが座れる広々とした足湯は、無料で楽しむことができる

諏訪湖間欠泉センタ-では、温泉を利用した温泉玉子作り体験も

名物・遊覧船で湖上を旅しよう

諏訪市湖畔公園の中心部に位置するのが「諏訪湖観光汽船」。白鳥の形の「すわん」と、展望デッキ付きの大型遊覧船「スワコスターマイン」という2種類の船が湖上に浮かんでいるのが目印だ。一周約25分の遊覧船は、桟橋から出発し、初島、下諏訪桟橋沖と通り、岡谷方面を回って戻るルート。開放感のある湖上から霧ヶ峰や八ヶ岳といった名峰を望めるほか、天気が良ければ富士山まで見える絶景の船旅を満喫できる。また、冬には「わかさぎ釣り」のドーム船も運航するので、暖かな船内で安心安全な釣りを楽しめる。

諏訪湖に飛来する白鳥をモチーフにしたレトロな船体「すわん」

レンタサイクルで湖をぐるっと一周

諏訪湖を一周するなら、遊覧船だけでなくサイクリングもおすすめ。湖沿いには、クッションが効いた舗装のウォーキング・ジョギングロードと平行して、サイクリングロードが整備されている(2023年度全線開通予定)。 諏訪湖を囲む諏訪市、下諏訪町、岡谷市では、手軽に乗れるレンタサイクル施設が点在しているので、穏やかな諏訪湖を横目にのんびり自転車を走らせ、心地良い風を全身で感じてみては。さまざまな角度から諏訪湖の景色を楽しみながら、お気に入りスポットを見つけてみよう。

歩行者用と自転車用に区分されているので、お互いに安心して通行することができる