興聖寺
道元禅師が開創した日本初の禅の修行道場
絶景「琴坂」を登って境内へ
京阪宇治線の宇治駅を降りて、宇治川右岸の散策路を歩くこと約15分。興聖寺と刻まれた石碑が目にとまる。ここから山門まで続く約200mの参道は「琴坂(ことざか)」と呼ばれる絶景スポットだ。風情ある坂道を登り切ると、中国風の山門が現れる。興聖寺は佛徳山(ぶっとくさん)を背にして建つ曹洞宗の寺。その歴史は1233年(天福元)、中国から帰国した開祖・道元禅師が伏見深草に日本初の禅の修行道場として興聖寺を開創。その後、紆余曲折を経て1648年(慶安元)に宇治に再興された。
本尊を祀る法堂から、道元禅師を祀る開山堂へ
境内は庭園を中心に伽藍が配置され、反時計回りの順路に沿って参拝する。まずは本尊・釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)を祀る寺の中心的な建物・法堂(はっとう)へ。建物は伏見城の遺構を用いて建立されたため、天井には伏見城の戦いで自害した兵の血の跡が今も残る「血天井(ちてんじょう)」として知られる。廊下は「鶯張りの廊下」といい、歩く際にきしむ音が鳥の鳴き声のように聞こえる仕組みになっていて、外部の侵入者を知らせるための役割を担っている。続いて道元禅師や歴代の住職を祀る開山堂へ。堂内には道元禅師の木像が安置されていて、禅師が梅の花を好まれたことから「老梅庵(ろうばいあん)」と名づけられている。
今にも動き出しそうな手習観音
宝物殿では平安時代初期の作品と伝わる「聖観音菩薩立像(しょうかんのんぼさつりゅうぞう)」を拝むことができる。この仏像は長編小説『源氏物語』の後半、宇治を舞台に描かれた宇治十帖ゆかりの地のひとつ「手習いの社」に祀られていたことから「手習観音(てならいかんのん)」の名で親しまれている。注目したいのが仏像の足。よく見ると右足の親指が少し浮いている。これは、民を救うためすぐに駆けつけるという意思を表わしているのだそうだ。この手習観音は御朱印にも描かれているので、参拝の記念に授かっておきたい。ほかにも興聖寺では、座禅や写経などを通して禅の精神に触れる体験も実施しているので事前にチェックしておこう。
スポット詳細
- 住所
- 京都府宇治市宇治山田27-1 地図
- エリア
- 宇治周辺エリア
- 電話番号
- 0774212040
- 時間
- 5:00-17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]500円
- 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(バリアフリーではありません)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- ゆっくりできました⭐️
- 紅葉で有名なお寺との事で訪問しました。残念ながら終わりかけでしたねえ。でも見所はたくさんあり、ゆっくり参拝できました。昭和の雰囲気も残っていて個人的には結構好きなお寺です。また来ようかな♪
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- 琴坂の景観でも有名な寺院です
- 禅宗寺院として由緒ある名刹です。1233年道元禅師が当初、深草に開創、僧侶の教育・育成を目的とした修行道場として全国で最初に開かれた道場です。この寺院はよって、曹洞宗初開道場として特に有名。それから約400年ほど後の1645年に当地に淀城主の永井尚政が万安英種禅師を中興開山として勧請、現在の興聖寺を再興したと伝承されている。本尊は釈迦牟尼佛、この寺院では座禅会を初めとして数々の催しを実施している...
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- 曹土宗のお寺
- 平等院から宇治川を渡ったところにあります。琴坂という長い坂を登ったら本堂があります。花がたくさん入った花手水が美しいです。立派な本堂の中に入ると、たくさんの仏像がありました。拝観料は500円ですが、見学する価値があると思います。
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