百萬遍知恩寺(百萬遍さん)

寺院

疫病退散の功績によりその名を賜った念珠繰りの寺院

京都大学の北に位置し、法然上人を開山とする浄土宗京都四ヵ本山のひとつ。この辺りの地名「百万遍」の由来となった寺院であり、大きな念珠(数珠)を大勢で回しながら念仏を称える「念珠繰り」と毎月15日に開催される手づくり市で有名。

今出川通に面して建つ総門。毎月15日には「百万遍さんの手づくり市」が行われる 今出川通に面して建つ総門。毎月15日には「百万遍さんの手づくり市」が行われる

学生の街・京都を代表する「百万遍」

京都大学の学生たちが自転車で行き交う「百万遍(ひゃくまんべん)」。今出川通と東大路通の交わる交差点であり、この辺りの地名にもなっている。通常、京都の交差点は「四条河原町(しじょうかわらまち)」のように東西の道の名前(四条通)と南北の道の名前(河原町通)を組み合わせてつけられるのが一般的だ。しかしいくつかの例外があって「百万遍」もそのひとつといえるだろう。この地名の由来となったのは、交差点の北東に位置する百萬遍知恩寺だ。

「百万遍」付近には学生たちに人気の飲食店が多数 「百万遍」付近には学生たちに人気の飲食店が多数

「百万遍」は市バスの停留所名にもなっている 「百万遍」は市バスの停留所名にもなっている

疫病退散への願いを込めて念仏を称えた

寺院は鎌倉時代に浄土宗祖・法然上人によって創建された。賀茂社(上賀茂神社)に付随して建てられた草庵を前身とし、現在の京都御苑の北辺りにあったという。法然上人の死後、弟子の源智(げんち)が寺院とし、師(法然)への「恩」を「知」という意味を込めて「知恩寺」と名づけられた。そののち、1321年(元弘元)、第8世・善阿空圓(ぜんなくうえん)の頃に地震がもとで京都に疫病が蔓延する。これに心を痛めた第96代・後醍醐天皇の勅命を受けて、空圓が弟子らとともに七日七夜にわたって「南無阿弥陀仏」の念仏を百万遍(100万回)称え、大念珠繰りをしたところ、疫病がおさまったことから「百万遍」の号が与えられた。その後、幾度かの移転を経て、江戸時代に現在地に再興。以来、この地が「百万遍」の地名で呼ばれるようになった。

御影堂は1662年(寛文2)に建立され、1756年(宝暦6)に総檜造に改められた 御影堂は1662年(寛文2)に建立され、1756年(宝暦6)に総檜造に改められた

念珠繰りとして受け継がれる法然上人の教え

寺院の中心となる御影堂(みえいどう)には、法然上人43歳の姿を刻んだ木像が安置されている。心静かに手を合わせたあと堂内を見渡すと、ぐるりと囲むように大きな念珠が張り巡らされる様子に驚くに違いない。こちらは大きな念珠(数珠)を膝の上に載せて、「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えながらひと玉ひと玉を順に隣に送る「念珠繰り(数珠繰り)」の発祥の寺であり、現在でも大きな法要のときに行われていることから、京都の人びとにとっては「念珠繰りの百万遍さん」としてその名が知られている。

悪縁切りのお守り。賀茂社にゆかりのある寺院であったことから賀茂社の葵の神紋が入っている 悪縁切りのお守り。賀茂社にゆかりのある寺院であったことから賀茂社の葵の神紋が入っている

災いを振り払い、福を招く利剣名号軸

さらに御影堂の西側奥に進むと、字画の先端を剣のように尖らせた文字で「南無阿弥陀仏」と書かれた「利剣名号軸」が掲げられている。鎌倉時代の疫病退散祈願のとき、宮中の秘宝であった弘法大師(空海)筆の利剣名号軸が寺院に下賜され寺宝として受け継がれてきたが、2021年(令和3)に複製が完成。これまでは年に一度(法然上人御忌大会)しか見ることができなかったが、これにより参拝者の目に触れる機会が増えた。悪い因縁を断ち切り、良縁を結んでくれるというご利益をぜひとも授かりたい。

利剣名号で刻まれた石碑 利剣名号で刻まれた石碑

スポット詳細

住所
京都府京都市左京区田中門前町103
電話番号
0757819171
時間
9:00-16:30
休業日
無休
料金
無料
駐車場
あり
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可

情報提供: ナビタイムジャパン

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