梨木神社

神社

3.5

京都御所周辺エリア

明治維新の功労者である父子を祭神とする萩の宮

暑い夏がようやく終わり、空をわたる風が爽やかに感じられるようになる9月、境内一帯に紅白の萩の花が咲き乱れる「萩の宮」として名高い神社。明治維新の功労者を祭神とし、「染井」の名水が湧く地としても有名だ。

境内は豊かな木々に包まれている

江戸時代まで御所を取り囲むように立ち並んだ公家の邸宅は寺町通まで広がり、この辺りは朝夕、公卿たちが行き交う参内道であった。幕末、公卿・三條実万(さんじょうさねつむ)・実美(さねとみ)父子は尊王攘夷運動に参画し、これが明治維新の大きな原動力となっている。この功績を称え、1885年(明治18)、三條家の邸宅の東側にふたりを祭神として祀る神社が創建された。「梨木神社」の名称は三條家の旧宅があった梨木町に由来している。

おごそかな雰囲気に包まれる拝殿

境内の手水舎の井戸「染井(そめのい)」の水は京の三名水のひとつとしても名高く、三名水の中で唯一、現在も水が湧いている。平安時代前期、この辺りは臣下として最初に摂政となった藤原良房(ふじわらのよしふさ)の邸宅「染殿第(そめどのだい)」があった場所とされている。染殿第は、良房の娘・明子(あきらけいこ)の御所としても使われ、「染井」は宮中御用の染所で用いられていたと伝わる。いにしえから愛されてきた名水は甘くまろやかな味わい。神社ではこの貴重な水を後世に守り伝えるべく染井の保存活動にも取り組んでいる。

手水舎の立札に書かれたマナーに従って名水をいただこう

御神木の桂の木。葉がハート形であることから「愛の木」として親しまれている

梨木神社は京都屈指の萩の名所としても有名だ。萩は古くから日本人が愛した秋の花の代表。『万葉集』に詠まれた植物のなかで最も多く、いにしえの人びとは観賞だけでなく食料、薬草、屋根材として暮らしに深い関わりを持ってきた。境内には500株以上の萩が植えられ、9月になると参拝者によって和歌や短歌を記した短冊が吊るされる。秋風にゆらゆらと揺れる花々は京都に秋の訪れを感じさせてくれるワンシーンだ。また「萩まつり」では舞踊や邦楽の奉納、お茶会が催され、雅な行事として親しまれている。

見ているだけで心が和む萩の花

境内には日本人初のノーベル賞受賞者・湯川秀樹博士らの歌碑が立つ

スポット詳細

住所: 京都府京都市上京区寺町通広小路上ル地図
エリア: 京都御所周辺エリア
電話番号: 0752110885
時間: 9:00-17:00
休業日: なし
料金: [参拝料]無料
駐車場: あり(2台程度)
※日によっては使用不可
クレジットカード: 不可
電子マネー/スマートフォン決済: 不可
Wi-Fi: なし
コンセント口: なし
喫煙: 不可
滞在目安時間: 0-30分
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可
ペットの入店: 可(神門から先は神門前に繋ぐか抱っこで)
雨の日でも楽しめる: はい

情報提供：ナビタイムジャパン

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クチコミ

鳥居の立てられている位置にびっくり⛩

投稿日 : 2023.01.03

駐車場と道路側から鳥居を潜ろうと近付くとその先にマンションらしき建築物があり、迂回しないと境内に進めませんでした。横から境内に入るのは違和感がありましたが、参道から先に進むと以前と同様の雰囲気でした。年末に参拝したのですが、観光客らしい姿がちらほら見受けられましたが、境内は閑散としていました。
かつて繰り返し参拝していた頃とは「別の」神社になっています

投稿日 : 2022.02.21

かつての思い出や佇まいは完全に破壊された神社です。最初の石鳥居の中には神社は登場せず、巨大なマンションが建っているだけ、境内を切り売りするのは昨今の事情からはやむを得ない面もあるが、それにしても・・・もう少し切り売りの仕方が無かったんだろうか？最悪の「切り売り」配置ですね。萩の名所としても、銘水「染井」としても台無しです。縁起は浅いながらもそこそこのものなのに・・・残念ですね。檀家を持つ寺院とは異...
参道が黄色く染まっている

投稿日 : 2021.11.22

京都御所の東側にある小さな神社です。１１／２０に訪れましたが、短い参道の両側に植わっている萩の葉っぱが見事なまでに黄葉していて見事です。本殿周りのカエデ類も紅葉していますが、参道の萩が見事です。