虎屋菓寮 京都一条店

甘味処

500年続く和菓子店「とらや」の甘味処で、季節を映す「あんみつ」を

御所の御用を勤めてきた「とらや」が手がける甘味処「虎屋菓寮 京都一条店(とらやかりょうきょうといちじょうてん)」。京都御所のほど近くにあり、落ち着いた時間を過ごせると人気のお店だ。

庭を眺めながらゆっくりと甘味をいただける} 庭を眺めながらゆっくりと甘味をいただける

5世紀にわたり和菓子屋を営む和菓子の老舗

京都御所の西側の「御所西」と呼ばれるエリアに位置する「虎屋菓寮 京都一条店」。代々続く老舗が点在するエリアだが、なかでも「とらや」は、500年もの歴史をもつ和菓子の老舗だ。現在の当主は18代目にあたるが、その始まりは、室町時代後期にまでさかのぼる。室町時代後期に京都で創業した「とらや」は、のちの1586年(天正14)~1611年(慶長16)の間在位した後陽成(ごようぜい)天皇の頃より、御所御用を勤めてきた。明治維新後の1869年(明治2)には、東京遷都にともない、天皇にお供して、京都の店はそのままに「とらや」も東京に出店。国内のみならず、フランス・パリにお店を出すなど、現在にいたるまで、つねに時代にあわせた新たな展開を見せてきた。

「虎屋菓寮 京都一条店」の外観。販売がメインの「とらや 京都一条店」とは場所が異なるので注意しよう} 「虎屋菓寮 京都一条店」の外観。販売がメインの「とらや 京都一条店」とは場所が異なるので注意しよう

永く守り継がれるこの地で、甘味と日本の文化を堪能

「虎屋菓寮 京都一条店」は、1979年(昭和54)、烏丸通一条角への一条店移転の際に、甘味を楽しめるスペースとして誕生した。 その後、1981年(昭和56)の京都工場改装にあわせて、現在の場所に移ったという。現在「虎屋菓寮 京都一条店」がある場所は、「とらや」が長く商いを続けてきた大切な場所。四季折々で異なる表情を見せる中庭や、奥に立つ蔵などを眺めていると、その歴史の重みを感じられるよう。

アーチ状の天井が心地よい空間を演出} アーチ状の天井が心地よい空間を演出

窓は全面ガラス貼りなので、どの席からも中庭を眺めることができる} 窓は全面ガラス貼りなので、どの席からも中庭を眺めることができる

店内には、和菓子についてはもちろん、日本文化に関わる書籍約600冊が並ぶ本棚があり、自由に手にとって読むことができる。お気に入りの1冊を見つけて、じっくりと読みながら甘味をいただくのもおすすめだ。

写真がメインの美術書から読み物まで、さまざまな本がそろう。気分にあわせて選んでみよう} 写真がメインの美術書から読み物まで、さまざまな本がそろう。気分にあわせて選んでみよう

季節を映した「あんみつ」が評判

「虎屋菓寮 京都一条店」で味わえるのは、職人が丹精込めて作る和菓子の数々。夏にはかき氷、冬にはお汁粉が人気だが、一年を通して人気が高いのが、「あんみつ」だ。寒天や琥珀羹、えんどう豆、黒豆などの上に、北海道産のあずきを使用したこし餡とその季節ならではの具材をトッピング。こし餡や黒蜜のやさしい甘さのなかに、えんどう豆の塩気がほどよいアクセントになっている。黒蜜は別添えで提供されるので、お好みの量をかけていただけるのがうれしい。季節のトッピングは、3~4月は若桃、5~9月は青梅、10~11月は蜜栗、12~2月は金柑に変わり、また、色寒天も春には桜、秋には紅葉など、季節ごとに表情を変えるので、シーズンごとに何度でも足を運びたくなる。

定番人気のあんみつ1540円} 定番人気のあんみつ1540円

人気のテラス席。目の前には水盤が広がる。ときには小鳥が遊びに来ることも} 人気のテラス席。目の前には水盤が広がる。ときには小鳥が遊びに来ることも

京都ならではのお土産も忘れずに

レジの横には販売スペースがあるので、お土産の購入も可能。「とらや」を代表する羊羹がずらりと並ぶが、なかでもおすすめは京都限定の小形羊羹だ。同じ御所西エリアにある味噌の老舗「本田味噌本店(ほんだみそほんてん)」の白味噌を使った「白味噌」と、京都産の黒大豆と大鶴大豆を煎り上げたきな粉を使った「黒豆黄粉」の2種類で、京都生まれの日本画家・神坂雪佳(かみさかせっか)」の作品をモチーフにしたパッケージがなんとも美しい。手のひらサイズの小さな羊羹なので、持ち運びやすいのもうれしいところ。

京都限定の小形羊羹「黒豆黄粉」(左)と「白味噌」(右) 各292円} 京都限定の小形羊羹「黒豆黄粉」(左)と「白味噌」(右) 各292円

「虎屋菓寮 京都一条店」には「虎屋 京都ギャラリー」も併設。不定期でのオープンにはなるが、和菓子にまつわる展示はもちろん、京都にちなんだ展示なども開催しているので、オープンしているときにはぜひ立ち寄って、京都や日本の文化に触れてみよう。

スポット詳細

住所
京都府京都市上京区一条通烏丸西入広橋殿町400 map map 地図
電話番号
0754413113
時間
10:00-18:00(L.O.17:30)
休業日
不定休、元日
駐車場
あり(8台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY、ゆうちょペイ、WeChatPay、Kitaka、toica、manaca、Icoca、SUGOCA、nimoca、はやかけん)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • テラス席で味わう和菓子
    5.0 投稿日 : 2022.04.27
    羊羹で有名な虎屋。京都が発祥の地で600年以上続く和菓子店です。一度京都で味わいたいと思い訪れました。室内とテラス席があり迷わずテラス席を選択。あいにくの雨でしたが、かえって味わいを加えてくれました。季節の和菓子と抹茶グラッセのセットを頼みました。菓子は柏餅。連れはあんみつを頼みました。雨音を聞きながらの一服。至高の時が過ごせました。一人で訪れ和菓子を味わい静かに文庫本を開いている方も見られました...
  • めずらしい白味噌雑煮が味わえます
    4.0 投稿日 : 2022.01.15
    とても落ち着いた店内で白味噌雑煮が味わえます。開店の5分前に到着。すぐに店内に案内されると10分も経たないうちに満席。早めの訪問がお勧め。お雑煮は少し固めですが、とてもおいしくいただきました。
  • この程度の和菓子なら・・・
    2.0 投稿日 : 2021.10.15
    今回注文したのは「秋の彩」という和菓子、手間暇かかるので高いのは分かりますが、味となると少し乾燥して味気ないような気がします。私には高級しすぎて美味しいという味覚が反応しなかったのかもしれませんね。もう一つレジの店員が一人しかおらず、前の客の対応で随分と待たされ、私の後ろにも順番が出来てました。店員は複数いるようですが、対応しないのでしょうか。

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アクセス

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