阿寒湖
マリモで有名な阿寒湖に「自然の神秘」を探しに行こう
手つかずの原生林に囲まれた美しい湖
たんちょう釧路国際空港から車を走らせると、1時間ほどの距離に阿寒湖がある。標高420mに位置する約15万年前の噴火でできたカルデラ湖は、南西に雌阿寒岳(めあかんだけ)、東に雄阿寒岳(おあかんだけ)を抱え、原生林の森に囲まれている。森と湖が美しいこの地には、自然をカムイ(神)として崇めるアイヌの、日本最大の集落がある。そして、特別天然記念物のマリモが生息することでも有名な湖だ。阿寒摩周国立公園の一部として保護され、ラムサール条約にも登録されている。阿寒湖を一望するなら、阿寒湖畔展望台へ。スキー場のゲレンデが6-10月は展望台として開放されている。展望台までの道は途中砂利道になり不安になるが、そのまま前進すると駐車場にたどり着ける。
泥の沸く「ボッケ」もある道内有数の温泉地
阿寒湖周辺では、自然の織りなす多彩な景色が楽しめる。阿寒湖散策の起点となる「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」から、観光船乗り場へと続く1.5kmの「ボッケ遊歩道」には、広葉樹と針葉樹が混在する森を歩ける。「ボッケ(泥火山)」はアイヌ語の「ポフケ(煮え立つ)」が語源。遊歩道の途中、泥が地下の火山ガスとともに吹き出している場所がある。グツグツと沸く泥の温度はなんと97℃! 危険な場所なので、柵の中には絶対に入らないように。阿寒湖には温泉が湧いている。阿寒湖温泉は、足湯よりも気軽に温泉を楽しむ「手湯(てゆ)」の発祥地でもある。
阿寒湖の自然保全に尽くした、前田正名
阿寒湖一帯に手つかずの自然が残っているのは「阿寒前田一歩園」の初代園主・前田正名(まえだまさな)によるところが大きい。前田は大蔵・内務・農商務省の要職を歴任した人物で、殖産興業に努める一方、地方産業の模範になるようにと各地で農場経営などを展開した。1906年(明治39)には、阿寒一帯を牧場とすべく国有地の払い下げを受けたが、その美しい景観に開発をやめ、湖畔の自然を守ることを決意。「前田家の財産はすべて公共の財産となす」という家訓を残した。三代目の光子は、アイヌの人たちに土地を無償提供し、経済基盤ができるよう尽くしたことから「アイヌの母」と呼ばれている。現在も雄阿寒岳を含め、阿寒の森林の多くは「前田一歩財団」の所有地なのだ。
阿寒湖ではどんな過ごし方ができる?
遊歩道を散策したり、観光船やモーターボートに乗って阿寒湖に浮かぶチュウルイ島に上陸したり。阿寒湖エリアの楽しみ方は湖を中心にプランを練ろう。自然散策の前には、阿寒湖畔エコミュージアムセンターに立ち寄って、情報収集するのがベター。天然のマリモを観察できるのは、このエコミュージアムとチュウルイ島にあるマリモ展示観察センターだけ。コンパクトにまとまっているように見えて意外と広い阿寒エリアは、レンタサイクルでまわるのも気持ちがいい。坂が多いので電動アシスト付きの自転車が人気。澄んだ空気のなかを自転車で風を切って走り抜けるのは、ドライブとは違う爽快さがある。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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