六花の森

庭園

「六花亭」の花柄包装紙の世界を、本物の自然で体感できる

花柄の包装紙で有名な、北海道を代表する菓子店「六花亭」。六花の森は、この包装紙の世界を再現したガーデンだ。緑のなかにひっそりと咲く花と古民家が調和している。絵本のような世界が目の前に広がる空間で、六花亭のスイーツを楽しもう。

カタクリ、エゾリュウキンカ、ハマナシなどの山野草。緑が目にまぶしい} カタクリ、エゾリュウキンカ、ハマナシなどの山野草。緑が目にまぶしい

自然とアートが融合した不思議なガーデン

六花亭のお菓子は、北海道土産の定番。花柄の包装紙を見ると、マルセイバターサンドの味を思い出すという人も多いことだろう。ここ「六花の森」のコンセプトは、六花亭の代名詞でもある花柄包装紙に描かれた草花いっぱいの世界観を再現すること。運営はもちろん六花亭だ。旭川から富良野を通り、十勝までを結ぶ「北海道ガーデン街道」の南端に、2007年(平成19)に誕生した。一級河川の札内川につながる三番川の、静かな流れに沿って作られた10万㎡の広大な森には、ギャラリーやカフェが点在。彫刻家の板東優や青木三四郎の作品が、屋外に展示されている。自然とアートが共存する森でもあるのだ。

丘の上にある板東優作『考える人(ロダンから)』は、近づくとかなり大きい} 丘の上にある板東優作『考える人(ロダンから)』は、近づくとかなり大きい

青木三四郎が制作した野生動物たちの彫刻が森のなかに点在している} 青木三四郎が制作した野生動物たちの彫刻が森のなかに点在している

荒地を再生し、十勝六花が咲き誇るガーデンに

六花の森がある場所は、もともと荒地だった。遊歩道に敷かれたウッドチップを見ると、人の手によってつくられた森だということを改めて感じる。10年もの歳月をかけて荒地を再生し、エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイの「十勝六花」と呼ばれる花々を始め、北海道の花や日本固有の深山植物が咲く森を造り上げた。ガーデン内は日陰が少ないので、日差しが気になるシーズンは帽子や日傘が必須。虫よけスプレーも携帯しておくと安心だ。奥へと歩みを進めると、かわいらしい展示棟が見えてくる。クロアチアの古民家を移築したというこの展示棟は、六花亭の包装紙を手掛けた山岳画家・坂本直行の記念館だ。六花の森は、企業による芸術文化支援(メセナ)活動を推進する「This is MECENAT2021」に認定されている。

ウッドチップが敷き詰められた道はフカフカしたやさしい感触} ウッドチップが敷き詰められた道はフカフカしたやさしい感触

できたてのマルセイバターサンドは格別の味

散策に疲れたら、「六’café(ロッカフェ)」へ。ここではできたてのマルセイバターサンドを味わえる。駅や空港で販売しているバターサンドは、しっとりやわらかいビスケットとバタークリームが一体化しているが、できたてのビスケットは、食感がサクサク。クリームもふんわりとやわらかく、レーズンのほろ苦さも感じられる。六花の森があるのは、マルセイバターサンドの工場の隣。マルセイバターサンドの生産はこの工場だけでしか行っていないので、六花の森は、いわばマルセイバターサンドの誕生地、ともいえる場所だ。

バタークリームがフワフワしているのがわかる。バタークリーム部分がアイスになった「マルセイアイスサンド」(230円)も味わえる} バタークリームがフワフワしているのがわかる。バタークリーム部分がアイスになった「マルセイアイスサンド」(230円)も味わえる

「六花の森ヨーグルト」(200円)は新千歳空港では販売していない。購入するならこちらで} 「六花の森ヨーグルト」(200円)は新千歳空港では販売していない。購入するならこちらで

山岳画家・坂本直行のギャラリーは必見

六花の森には、花柄包装紙を描いた坂本直行のギャラリーが充実。「直行デッサン館」「直行山岳館」など、テーマ別にいくつも建てられている。直行は包装紙をデザインするよりも前に、六花亭創業者・小田豊四郎の依頼で、児童詩誌『サイロ』の表紙絵を手がけている。小田からの依頼に直行は「子どもの心を掘り起こす仕事、協力しましょう。ただし報酬を出すのなら引き受けられません。そういう美しい仕事はぜひ無償で参加させてください」と答えたという。そんな『サイロ』の歴史を紹介した「サイロ歴史館」も忘れずに見学したい。

「花柄包装紙館」の内部。包装紙の原画7点が飾られている} 「花柄包装紙館」の内部。包装紙の原画7点が飾られている

スポット詳細

住所
北海道河西郡中札内村常盤西3線249-6 map map 地図
電話番号
0155631000
時間
10:00-16:00
[売店]10:30-16:00
[カフェ]11:00-15:00(L.O.)
休業日
[10月下旬-4月下旬]冬期休館
料金
[大人]1,000円
駐車場
あり(80台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯)
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分

情報提供: ナビタイムジャパン

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最寄り

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