カンパーナ六花亭

ブドウ畑のなかに3つの建物と鐘楼がある「カンパーナ六花亭」

今や富良野観光に欠かせないスポットのひとつ

富良野市郊外の小高い丘の上にある「カンパーナ六花亭」。近くには「ふらのワイン」の醸造所があるほか、ラベンダーで有名な中富良野や上富良野方面へ向かう幹線道路からほど近いところにあるので、富良野界隈を観光する際は欠かさずに立ち寄りたいスポットだ。約8万平方メートルのブドウ畑のなかに、景観とマッチした木造の建物が3棟並ぶ。離れたところから見ても場所がわかるようにと、建物の近くにはランドマークとなる鐘楼が立っている。ちなみに、「カンパーナ」とはイタリア語で鐘のことだそう。建物がある場所より標高の高いところに駐車場があり、到着して車を降りると、目の前に広がるブドウ畑と大雪山連峰の眺めに感動する。ここを目的地として富良野を訪れるのでも十分と思えるほど、価値を感じさせてくれる景色だ。

「カンパーナ六花亭」の建物横にあり、1時間ごとに美しい音を響かせる鐘

すばらしい眺めとともにお茶や食事を楽しもう

駐車場からゆるやかな坂を下って店舗へ。建物の中に入ると、その開放感に驚く。天井がとても高く、目の前には一面ガラス張りの大窓があり、辺りの景色を一望できる。店舗では、六花亭の人気商品や「カンパーナワイン」(720㎖、白・赤各1500円)などを販売。喫茶コーナーもあり、ここだけの限定商品「ふらの餅」などを味わえる。「ふらの餅」は、富良野産の赤えんどう豆入りの餅でこし餡を包んだもので、注文すると両面を焼いて提供してくれる。香ばしさと餡のやさしい甘さにホッとする。ほかにも「ハヤシライス」や「強飯(おこわ)定食」などがある。ブドウ畑や大雪山連峰を眺めながらゆっくり食事やお茶を楽しもう。敷地内で育ったブドウは、粒を丸ごとホワイトチョコレートでコーティングした「カンパーナふらの」という菓子として秋頃に販売されるそう。

北海道らしいロケーションのなかに立つ「カンパーナ六花亭」の入り口

天井が高く、広々とした店内には、六花亭の人気商品がたくさん並んでいる

焼きたてを味わえる「ふらの餅」110円は、「カンパーナ六花亭」限定商品

企画展を行うギャラリーや人気ジンギスカンの店もある

店舗建物のそばには、「ギャラリー 神々の遊ぶ庭」の建物がある。店舗同様、大きな窓からは山の稜線が美しい景色を眺めることができ、まるで大きな風景画のように見える。このギャラリーでは、北海道に縁がある作家の企画展を春から秋にかけて不定期で開催している。企画展示に関しては店のウェブサイトを参照しよう。もう1つの建物には、六花亭と同郷である十勝のジンギスカン店「ジンギスカン白樺 富良野店」が入っている。1957年(昭和32)に帯広で創業し、秘伝の味を守り続けてきた人気店の支店だ。そのおいしさを聞きつけ、道内はもとより全国から人が訪れるため、行列ができることも。「ギャラリー 神々の遊ぶ庭」と「ジンギスカン白樺 富良野店」は冬期休業となるので事前に確認をして出かけよう。「カンパーナ六花亭」も季節によって営業時間などが変動するので注意を。

「ギャラリー 神々の遊ぶ庭」の中の様子。ギャラリーは入場無料だ

「ジンギスカン白樺 富良野店」の建物。帯広にある本店は老舗としても有名