鹿王院
室町幕府3代将軍・足利義満が長寿の願いを込めた古刹
ルーツは義満が建てた寺の塔頭
嵐電嵐山本線 鹿王院駅から徒歩4分。閑静な住宅街を南下し、木造の小さな祠が見えたら右折するとほどなくして鹿王院の山門が現れる。1380年(康暦2)、室町幕府3代将軍・足利義満が禅の師・春屋妙葩(しゅんおくみょうは)を開山として宝幢寺(ほうどうじ)を建立。のちに建てた塔頭が「鹿王院」だ。宝幢寺は禅寺十刹の第5位に列せられるほどの大寺院となったが、応仁の乱で廃絶し鹿王院だけが残った。現在は臨済宗の単立寺院だ。寺名は、御廟を建てようとした際、藪の中から鹿が飛び出してきたことに由来するという。
竹林とモミジが誘う石畳の参道を進む
古瓦を織り込んだ土壁が趣深い山門をくぐると、青々とした竹林とモミジに彩られた石畳の参道が延びている。慌ただしい日常から静けさに満ちた別天地へと続くプロムナードだ。中門をくぐると、鹿王院を中興した虎岑玄竹(こんしんげんちく)による再建の庫裡がたたずむ。庫裡に隣接する客殿からは、手前に白砂、奥に苔の二層になった端正な前庭が望める。前庭の奥に建つのが舎利殿。室町時代の石組や樹齢400年を超えるモッコクの古木が立ち、彼方には嵐山の稜線を望む借景庭園だ。
舎利殿の内部も見学可能
客殿前庭の南西に建つ舎利殿の大厨子の中には、仏牙舎利(ぶつげしゃり)を安置し、毎年10月15日に特別開帳される。壁には、お釈迦様が亡くなり、弟子や動物たちまでもが嘆き悲しむ場面を描いた涅槃図や、お釈迦様の弟子である十六羅漢図が掛かる。舎利殿と回廊でつながる本堂は、義満直筆の扁額が必見。内部には、鎌倉時代初期の名仏師・運慶作の釈迦と十大弟子像をはじめ、寺を開いた春屋妙葩(普明国師)像、足利義満像、本尊・釈迦如来像などが安置されている。また、鹿王院には女性のみ利用できる宿坊があり、朝の坐禅体験や精進料理の朝食が味わえる。京都に宿泊するなら宿坊に泊まって禅の世界に浸るのも一興だ。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市右京区嵯峨北堀町24 地図
- エリア
- 嵐山・嵯峨野・高雄エリア
- 電話番号
- 0758611645
- 時間
- 9:00-17:00(受付は16:30まで)
- 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]400円
- 駐車場
- あり(6台)
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 足利義満創建の名刹
- 京都、嵯峨野にある足利義満が創建した寺。紅葉の名所として有名だが、この時期は観光客も少なく、ゆっくりと拝観できた。いかにも京都のお寺という感じの庭があるが、現在、舎利殿が修繕中で、映える写真が撮れなかったのは残念。嵐山からは、歩くとちょっと距離があるので、嵐電を使った方がいい。
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- 山門から総門に続く参道の紅葉が見事
- 嵐山にある足利義満が開いた寺院です。嵐山と言っても中心部より少し東にずれていて、住宅街の中にあります。そのため観光客でごった返していることもなく、静かな雰囲気です。最寄駅は嵐電の鹿王院駅なので、そちらから歩いて行くと良いでしょう。駅から南に進むと小さなお堂と共に案内板が出ているので、それに従って西に進めば直ぐに着きます。紅葉の名所としても知られている場所ですが、山門から総門にかけての参道の紅葉が...
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- こじんまり、素敵な空間
- 夜間拝観に行きました。門を入ってすぐの小路からずっと素晴らしい景観で、感動の連続でした。人数制限があるためか、人が多くなく、ゆったりとした時間を満喫できました。接待のお茶が、コロナの影響でなのか、紙コップでの提供だったのが少し残念でした。来年から工事をされるそうですので、今年行けてよかったです。
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