北海道ワイン株式会社おたるワインギャラリー

国産ブドウ100％の日本ワインのみを生産する、道内最大級のワイナリー

小樽の中心部から離れた、見晴らしの良い場所にある北海道ワイン株式会社と醸造所。そこに併設している「おたるワインギャラリー」では、北海道におけるワイン造りの歴史の紹介やワインの直売を行っている。

数ある北海道ワインのなかでも人気の高い「おたるシリーズ」ナイヤガラ

「北海道ワイン」の自社畑「鶴沼ワイナリー」は、豪雪地帯であるうえ、ヨーロッパのブドウ栽培に適さない重粘土質、さらに野生動物による食害などもあり、ワイン専用種のブドウ作りは不可能だといわれ続けてきた。しかし、あきらめることなく40年近く試行錯誤を繰り返し、ドイツ系ブドウ品種の栽培方法を確立。そして、「北海道ワイン」は、小樽の冷涼な環境を生かした醸造技術を開発し、日本ワイン(国産ブドウ100％)生産量日本一のワイナリーに成長。「おたるワインギャラリー」では、その歩みを紹介しているほか、貴重な醸造機器などの展示もある。スタッフの解説付きのツアー(試飲付き)などもあるので、事前にウェブサイトでチェックを(2021年10月現在コロナ禍につき醸造所内の見学は中止)。

入り口の横に展示されている木製のブドウ搾汁機

おたるワインギャラリーの直売所には、100種類を超えるワインが並ぶ。定番商品からここでしか購入できない限定ワインもあり、どれにしようか迷ってしまう。日替わりで数種類の試飲も行っているので、気さくなスタッフに相談してみるのもおすすめ。奥には、プレミアムワインBARがあり、窓の外に広がる海を眺めながら飲むこともできる。ワインのほか、ワインによく合うチーズや燻製、ハム、ソーセージなども販売。春～秋限定のナイヤガラワインソフトクリーム(ノンアルコール)も人気だ。

ここでしか買えないワインや、国内外のワインコンクールで賞を獲ったものも多数そろう

ワインビネガーやビネガードリンクなども販売

おたるワインギャラリーへは、車でのアクセスが便利。札幌から向かう場合は、高速利用、朝里ICで降り、毛無山展望台やキロロ方面へ。車がない場合は、JR南小樽駅からタクシーを利用するのがベター。建物がある場所からは、美しい日本海を一望できる。屋外からも眺められるよう外にテラスがあり、休憩にも利用できる。さらに、近くに花畑や散策コース、撮影スポットも用意されているので、夏場であればワインに加えて、周囲の散策も楽しいはずだ。

おたるワインギャラリーの外テラスから見える眺め