城南宮

神社

四季折々の花も見どころ、平安京の南に鎮まる方除の大社

平安京遷都にともない、平安京の守護と国の安泰を願って創建された城南宮。方角にまつわる災いを取り除く「方除(ほうよけ)」のご利益で名高い神社だ。早春を彩るしだれ梅とツバキの競演も見逃せない。

平安時代後期の建築様式に基づいて1978年(昭和53)に造営された本殿} 平安時代後期の建築様式に基づいて1978年(昭和53)に造営された本殿

平安時代後期の院政の舞台

近鉄と地下鉄の竹田駅から南西方面へ徒歩15分ほど。城南宮は平安京遷都の際、都の守護と国の安泰を願って創建。王城の南に位置することから城南宮と称された。一帯は古くから交通の要衝であり、平安時代後期になると白河上皇と鳥羽上皇が城南宮の周りを取り囲むように壮大な鳥羽離宮(城南離宮)を造営。院政の舞台となり、『平家物語』にも綴られた。周辺には白河天皇、鳥羽天皇、近衛天皇の御陵が点在し、往時をしのばせる。

城南鳥居の奥に拝殿、本殿が構える} 城南鳥居の奥に拝殿、本殿が構える

方除や旅行安全のご利益が有名

古くから方除のご利益であつく信仰されており、平安時代後期、貴族が当時流行の物詣(ものもうで)をする際には、この地で道中の無事を祈り、精進潔斎を重ねて出立したという。「方除」とは、日常生活の中で意図せず悪い方位に進んでしまうことや、家相の悪さを取り払うこと。新居を建てる際や引っ越し、進学、通学、仕事や旅行などあらゆるシーンでの方除はもとより、「八方塞がり」の解消や厄除を願って参拝に訪れる人も多い。境内南西側には交通安全祈祷所と車のお祓所があり、車やバイク、自転車の祈祷も受けられる。

左は本殿、右は神楽殿} 左は本殿、右は神楽殿

交通安全の祈祷と車両のお祓いをしてもらえる} 交通安全の祈祷と車両のお祓いをしてもらえる

四季折々の花が彩る楽水苑

城南宮のいちばんの見どころといえば、本殿を囲むように5つの庭が広がる神苑「楽水苑」。『源氏物語』に描かれた80種ほどの草木が植栽され、「源氏物語花の庭」とも称される。3月はじめには「春の山」に150本の紅白のしだれ梅と400本のツバキが咲き競い、都に春の到来を告げる風物詩となっている。また、平安の庭、曲水の遣水の辺では、平安貴族の歌遊びを再現した「曲水の宴」が催されることで知られる。平安装束をまとった男女の歌人が和歌を詠み、川上から流れてくる酒盃をいただくというもので、王朝の典雅を今に伝える古式ゆかしい行事だ。

毎年2月18日から3月22日の約1か月にわたり「しだれ梅と椿まつり」が開かれる} 毎年2月18日から3月22日の約1か月にわたり「しだれ梅と椿まつり」が開かれる

王朝の典雅を今に伝える「曲水の宴」} 王朝の典雅を今に伝える「曲水の宴」

スポット詳細

住所
京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7 map map 地図
電話番号
0756230846
時間
[神苑拝観受付時間]9:00-16:00
休業日
無休
料金
【神苑拝観料】
[大人]800円
[小学生]500円
※7/1-8/31の夏季期間は北側神苑のみ公開(一律300円)
駐車場
あり(200台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

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最寄り

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