旧嵯峨御所 大本山大覚寺
華麗な襖絵も見どころ、王朝文化が香る嵯峨野の門跡寺院
嵯峨天皇の離宮がルーツ
JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅から徒歩約20分。すぐ手前にバスの停留所があるので、市バスや京都バスでのアクセスも便利だ。大覚寺は、嵯峨天皇がこの地に造営した離宮「嵯峨院」が起源。876年(貞観18)、寺院に改められて以降、明治時代初頭まで歴代天皇や皇族が門跡(住職)を務める門跡寺院となり、「嵯峨御所」と称された。嵯峨天皇が大沢池(おおさわのいけ)に自生していた可憐な野菊(嵯峨菊の原種)を手折って瓶に挿して愛でたことから、「いけばな嵯峨御流」発祥の総司所(家元)でもある。
回廊で結ばれた諸堂を巡る
宸殿(しんでん)は、第108代・後水尾天皇から賜った寝殿造の建物で、後水尾天皇に嫁いだ江戸幕府2代将軍・徳川秀忠の娘・東福門院和子(とうふくもんいんまさこ)が使用していた女御御殿だ。見どころは、牡丹図や紅梅図など絵師・狩野山楽が金地に描いた華麗なる襖絵。続いては、刀や槍を振り回さないよう天井を低くした、鴬張りの「村雨(むらさめ)の廊下」へ。王朝の雅を今に伝えることから時代劇のロケ地となることも多い。嵯峨天皇や空海、後宇多法皇の尊像を祀る心経前殿(御影堂)の北側には、嵯峨天皇をはじめ後光厳・後花園・後奈良・正親町・光格の六天皇直筆の般若心経を納めた勅封心経殿(ちょくふうしんぎょうでん)が建つ。空海と親交が深かった嵯峨天皇は、都に飢饉や疫病が流行すると、空海のすすめにより般若心経を浄写し、平和を願ったと伝えられている。
四季折々の色彩が美しい大沢池を散策
境内東側に広がる大沢池は、嵯峨天皇が唐(中国)の洞庭湖を模して造らせた現存する日本最古の人工池。かつて貴族たちはこの池に舟を浮かべ、詩歌管弦の宴に興じたという。池の北東には平安時代中期の歌人・藤原公任が「滝の音は 絶えて久しくなりぬれど なこそ流れて なお聞こえけれ」と詠んだ滝組跡・名古曽の滝跡(なこそのたきあと)が残る。日本三大名月鑑賞地として月の美しさでも名高く、毎年中秋の名月を含む3日間、池に舟を浮かべて月を愛でる「観月の夕べ」が開かれる。また、11月の1か月間にわたる「嵯峨菊展」では、境内に色とりどりの風雅な嵯峨菊が約700鉢飾られ、ひときわ華やぐ。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4 地図
- エリア
- 嵐山・嵯峨野・高雄エリア
- 電話番号
- 0758710071
- 時間
- 9:00-17:00(受付は16:30まで)
- 休業日
-
無休
※寺内行事により内拝不可日あり - 料金
-
【参拝料】
[お堂エリア]大人500円、小中高生300円
[大沢池エリア]大人300円、小中高生100円 - 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
- アニメスポット情報
-
刀剣男士のモチーフとなった刀剣・膝丸を所蔵。
※ナビタイム調べ
アクセス
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