賓日館
明治時代の面影を残す、由緒ある国指定重要文化財
伊勢神宮参拝時に訪れたい由緒ある建物
JR伊勢市駅から2駅先にあるJR二見浦(ふたみのうら)駅が最寄り駅。伊勢志摩国立公園方面に向かって12分ほど歩こう。少し遠回りになるが、観光案内所のある「夫婦岩表参道」を散策しながら向かうのもいいだろう。車で向かう場合は、伊勢二見鳥羽ラインの二見JCTから4分ほどの場所にある。以前は伊勢神宮を訪れる賓客の休憩・宿泊施設として使用されていた建物で、伊勢神宮とは車で20分ほどの距離なので参拝とあわせて訪れるのもおすすめ。「賓日館」を建てたのは財団法人神苑会(しんえんかい)で、総裁・有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)が名付けたとされている。「賓客の泊まる日の昇る館」という意味が込められている、歴史的で由緒ある美しい建築物として残っている。
当時のまま残る建築と室内からの景色は必見
一流建築家による洗練されたデザインと職人技が光る賓日館。現在は地域の歴史を伝える資料館として一般開放されている。館内の見学は、順路にそって2階から。宿泊施設として利用されていた当時の華やかな雰囲気を残しており、煌びやかなシャンデリアが飾られた大広間は、現在でもコンサートなどの会場として使用されることも。創建当時のまま残っている御殿の間には、伊勢神宮の紋である花菱紋(はなびしもん)の装飾がいたるところに見られる。建物2階の海側の窓からは美しい庭園と二見浦を一望できるので、室内から見える景色も堪能しておきたい。回遊式の庭園内には水琴窟(すいきんくつ)が2か所あり、それぞれ音が違うことがわかる。2か所で聴き比べてみるのもいいだろう。
二見浦の貴重な歴史資料をチェック
2階の見学を終えたら階段を下りて1階へ。6部屋の部屋が残る旧客室には、「さくら」「うめ」「もみじ」などの名前が付いており、それぞれの部屋の内装や仕様が異なっている。たとえば、さくらの間には桜の木が使用されているなど、細部に施された装飾のこだわりが感じられるだろう。また、玄関近くにある展示コーナーには二見浦の町の歴史が紹介されており、賓日館で使われていた宿の調度品や古文書、看板類など貴重な資料の数々が展示されている。実際に使われていた物品を見ていると、まるで時代劇の世界にタイムスリップしたような感覚が味わえるかもしれない。そのほか、二見町出身の日本画家・中村左洲にまつわる作品も展示。二見浦の景色と歴史をとことん堪能しよう。
スポット詳細
- 住所
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三重県伊勢市二見町茶屋566-2
地図
- エリア
- 伊勢エリア
- 電話番号
- 0596432003
- 時間
- 9:00-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 火(祝の場合は翌日)
- 料金
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[入館料]大人310円、小人(小・中・高)150円、障がい者無料
※20人以上は大人240円、小人120円 - 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- あり(Free Wi-Fi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可(館外の玄関門扉横に喫煙場所あり)
- 英語メニュー
- あり(A4サイズ1枚のパンフレットあり)
- 平均予算
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【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円 - 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(館内車椅子に乗り換え必要、1Fのみ見学可)
- 乳幼児の入店
- 可(多目的トイレにおむつ交換用ベビーシートあり※重要文化財建築物なので破損・汚損にご注意願います)
- ペットの入店
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 美しい造りの天井
- 入館料は310円。1887年に伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として建てられた。1891年には幼少期の大正天皇も宿泊している。木造瓦葺き・一部銅板葺き2階建て。国の重要文化財。資料室以外は撮影可能。天井の造りが見所の一つで、御殿の間の二重格天井、大広間の桃山式折上格天井は非常に美しい。
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- 見応えあり
- 夫婦岩を過ぎてJRに向かう途中で訪問。存在を全く知りませんでしたが、意外に時間が潰れます。秋篠宮さままで泊まられていたとは。皇室の施設だけあって、贅沢な造り。海が見晴らせる落ち着いた宿泊施設でした。
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- 国指定の重要文化財
- 夫婦岩から歩いて直ぐにあり、明治時代の匠の技を感じます。英照皇太后の宿泊や休憩用に建てられていますが、海の対岸には知多半島が分かります。
TripAdvisorクチコミ評価
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