中之島公園

見頃は春と秋の2回！　大阪有数のバラの園へ

大阪市内最大のバラ園として、市民の憩いの場所として親しまれる「中之島バラ園」。春と秋の2回が見頃になり、色とりどりの花々が目を楽しませてくれる。周囲の歴史的建造物とともに美しい景観を楽しみに訪れたい。

園内には多種多様なバラが咲き誇る。大阪市中央公会堂など歴史的建造物との共演も見どころ

堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島公園は、1891年(明治24)に大阪で初めて誕生した公園。面積11万3000平方メートルの広々とした緑あふれる都市公園として、多くの市民が憩う大阪のオアシス的な存在だ。四季折々の花や木々が見られる公園のなかでも、特に人気を集めるのがバラ園。春と秋の両シーズンに可憐な花が楽しめる大阪有数の花の名所になる。バラ園としては敷地面積約1万5000平方メートルと市内最大を誇り、約310品種、約3700株が栽培され、いつでも無料で観賞できるのもうれしい。

散策をしながら園内を巡ろう。園内にはレストランもあり食事も楽しめる

見頃の時期は5月上旬〜6月上旬と10月下旬〜11月中旬の2回。春と秋で異なる品種が見られることから、年2回は必ず足を運ぶファンも多いという。季節ごとに咲く花にも特徴があり、春は一季咲きの品種もあるなど品種の多さはこの季節ならでは。次々と花が開花するため、景観もとても華やかだ。特にアーチやフェンスなどを使って立体的に仕立てたバラを見るなら春がおすすめ。また、秋は春と比べると花の数は若干少なく、小さめの花が中心になるものの、秋バラは花色が濃いので、花本来の色や形を楽しみたいなら、ぜひ秋のシーズンに訪れよう。

広場だけでなく、フェンスなどを用いた立体的な仕立てもあって楽しい

バラの花をいっぱいに咲かせたアーチはフォトジェニックなポイント

園内は「バラの庭」「バラの小径」「バラの広場」の3つに分かれ、それぞれのゾーンごとでさまざまな品種を楽しめる。往年の大女優の名前を冠した大輪の緋赤色のバラ「イングリッド・バーグマン」、20世紀を代表するソプラノ歌手の名前をつけられた華やかなローズピンク色の「マリアカラス」、ビートルズのポール・マッカートニーから名づけられた「マッカートニー・ローズ」という香り高いバラもあるなど、それぞれの花の個性や物語にも注目したい。また、水辺の散歩が楽しい川沿いの「バラの小径」には、フェンスや柱にツルバラが誘引され、とてもフォトジェニック。バラと水景色の共演をぜひ写真に収めたい。

フランス産の「マリアカラス」はピンク色のかわいいバラ

前モナコ公国元首のレーニエ三世の在位50周年を記念して捧げられた「ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ」

中之島バラ園は周囲を川に囲まれた中州にあるので、園内の散策以外に、水上バスから眺めたり、難波橋の上から見下ろしたりと、さまざまな角度から見られるのもこの場所ならでは。ぜひ、開花期間中はいろいろな場所で美しい景観を楽しんでみたい。中之島バラ園にはOsaka Metro・京阪の北浜駅、もしくは京阪なにわ橋駅が最寄り駅になり、ここからだとすぐに園の入り口へと到着できて便利だが、中之島公園には大阪市中央公会堂や大阪府立中之島図書館といった歴史的建造物も多く、見どころもいっぱい。時間があれば公園内をぶらりと散策しながら、バラ園へ向かうのがおすすめだ。

バラ園はオフィス街の真ん中にあり、アクセスも抜群。中之島公園の散策がてら訪れたい