箱根強羅公園

広大な傾斜面に広がる花の公園には体験施設や茶室も

異国情緒あふれる広大な西洋庭園のなかに、体験施設やカフェが点在し、散策、モノづくり、食事と楽しみがたくさん。花の香り、鳥のさえずりに自然を感じ、時間が過ぎるのを忘れて一日中過ごせる空間だ。

円形の巨大な噴水池は待ち合わせ場所の目印にもなる

強羅のシンボル的存在の「箱根強羅公園(はこねごうらこうえん)」は、1914年(大正3)に強羅地区の約3万6400平方メートルの敷地に開園。上段には1万1900平方メートルの日本庭園が、下段には2万4500平方メートルのフランス式整形庭園が設けられていたが、現在、日本庭園の部分は「箱根美術館」となり、道路を隔てた下段部分が「箱根強羅公園」として開放されている。公園は箱根外輪山の中腹に位置するため、上にある西門と下の正門の標高差が約40mあり、上と下で気温の違いが感じられる時もある。箱根登山ケーブルカーでは「公園下」駅ではなく「公園上」駅で下車し、西門から入園するとずっと下り坂を歩いて散策できる。犬や猫などペットを連れての入園も可能だが、一部、園内の施設(建物)内には入れないのでご注意を。

ローズガーデンと音楽堂。音楽堂ではコンサートが開かれることも

箱根登山鉄道の前身である小田原電気鉄道が湯本-強羅間の登山鉄道敷設の計画に先立って造園した。当時はやりの洋式庭園で、公園の中央に設置された噴水池を中心にほぼ左右対称な地割りになっている。明治神宮や新宿御苑の一部などにも見られるが、完全な形で現存する公園としては非常に貴重である。噴水池は強羅公園のシンボルであり、噴水の周囲を彩る季節の花々が美しい。また、噴水池の近くにあるヒマラヤ杉の樹齢は推定100年以上。高さが30m近くあり、噴水池と並んで公園のシンボル的存在になっている。園内には噴水池をはじめ、茶室、正門、石段、石壁、水道口、斎藤茂吉歌碑など国登録記念物が点在している。強羅公園全体がほぼ記念物といえるので、時間をかけてじっくりと散策したい。

園内でもひときわ目立つヒマラヤ杉

正門近くに位置する「箱根クラフトハウス」は人気の体験施設。吹きガラス、陶芸、サンドブラスト、とんぼ玉、ヴィンテージビーズ、ポタリーペインティング、切子、レーザー彫刻の8つの体験が可能だ。なかでも陶芸では電動ろくろを使い、器づくりを楽しめる(電動ろくろ体験料4000円～)。切子は好みの色、形のグラスやアクセサリーを選び、専用の加工機を使って切子模様を刻んでいく(切子体験料3500円～)。「白雲洞茶苑」は実業家で茶人の益田孝(三井コンツェルンの設立者で男爵)の創案による茶室で趣のあるたたずまい。ここでは点茶体験ができる(茶席観料は点茶券、お菓子付き700円)。それ以外にカフェやサンドイッチ料理の店が点在するほか、箱根の土産を並べた「おみやげショップ」も。寄木細工やスイーツ、アクセサリー、雑貨など話題の箱根土産がズラリ。公園内のショップらしく、花やハーブに関連する土産を多くそろえている。

箱根クラフトハウスではプロの作品の展示販売も行っている

「白雲洞茶苑」は洋式庭園にあって山居のたたずまい

スポット詳細

住所: 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300 地図
エリア: 箱根町周辺エリア
電話番号: 0460822825
時間: 9:00-17:00(最終入園16:30)
※季節により変動あり
休業日: 年中無休(年3日程度のメンテナンス休業あり)
料金: 【入園料】
[大人]550円
[小学生以下]無料
駐車場: あり(43台)
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、銀聯)
※一部店舗を除く
電子マネー/スマートフォン決済: 可(Suica、PASMO、PayPay、LINE Pay、d払い、ALIPAY、wechat pay)
※一部店舗を除く
Wi-Fi: なし
コンセント口: なし
喫煙: 可
平均予算: 【昼】1-1,000円
滞在目安時間: 30-60分
乳幼児の入店: 可(※園内には勾配の大きな坂や階段が随所にあるため、ベビーカーはご利用いただくことができません。)
ペットの入店: 可(屋外リード当着用でお散歩可能。お茶室の庭を含む建物の中は不可)