唐澤山神社

神社

城マニア必見!断崖の山城跡に創建された神社

939年(天慶2)「天慶の乱」において、平将門を討伐するなどの功績を挙げた藤原秀郷を祭神とし、1883年(明治16)、その居城跡に創建。400年以上前に築かれた石垣をはじめ、断崖の要塞としての形跡が数多く残る。神社、歴史、お城好き必見のスポット。

「大手道」にあたる参道は緑のシャワーが心地いい} 「大手道」にあたる参道は緑のシャワーが心地いい

押領使としてこの地域を治めた武将

佐野市の唐沢山山頂に鎮座する唐澤山神社。祭神である藤原秀郷は927年(延長5)、今の栃木県にあたる下野国において押領使(おうりょうし)という軍事官職に任命され、ここに城を築く。赤松に覆われた断崖と谷に囲まれた山城は、難攻不落の自然の要塞として秀郷以降約700年間、その子孫が城主を務めこの地を治めてきた。天慶の乱における秀郷の武勲や善政の功績を称え、城の本丸跡に神社を創建。秀郷の御霊を奉賽(ほうさい)し、この地域の守護霊として祀っている。

築城の際に厳島大明神に祈願したという「大炊井」。それから今日まで水が枯れたことがない} 築城の際に厳島大明神に祈願したという「大炊井」。それから今日まで水が枯れたことがない

山城跡ならではの眺望と古跡が見どころ

境内には城跡の神社ならではの見どころが満載。まず駐車場からすぐの出入り口では、敵が直進してこられないよう、土塁や石垣を食い違いに設けた「くいちがい虎口」が見られる。さらに「天狗岩」という岩山があり、これは陣地から広く周囲を見張るのに役立っていたそう。見晴らしがよく、佐野市街や遠くの山々を一望できる。その先には、かつて曳橋だったとされる「神橋」がある。曳橋とは、いざというときに橋を引き払い、侵入を遮断する役目を果たしていたもの。四つ目掘という、東西を大きく分断する堀切も残っている。「くいちがい虎口」となっている出入り口から神橋、そして拝殿や本殿まで続く参道が、城の正門から本丸をつなぐ大手道にあたると考えられている。緑豊かな参道を歩きながら、当時の風景を想像したくなる。

天狗岩からの景色。天気がよければ東京スカイツリーや富士山も望める} 天狗岩からの景色。天気がよければ東京スカイツリーや富士山も望める

もともとは曳橋だったとされる神橋。城の中心部への敵の侵入を防いだ} もともとは曳橋だったとされる神橋。城の中心部への敵の侵入を防いだ

人気映画のロケ地にもなった高石垣

神橋からそのまままっすぐ歩いていくと、天狗岩同様に見晴らしのいい南城跡があり、その先に藤原秀郷を祀る本丸跡、つまり本殿と拝殿がある。武勇に優れた秀郷を祀る神社として、勝負運や運気上昇にご利益があるといわれている。この社殿を支える石垣が、いちばんの見どころといっていい、高さ8mもあり、本丸と二の丸を囲む大規模なもので、400年以上も前に築かれたものだ。苔むした石垣は古城の趣を感じさせる。石垣を見上げる散策路は映画『るろうに剣心』のロケ地ともなった。街全体を見渡せる眺望を誇り、自然の要塞となった風格たっぷりの城の面影や古跡が残る唐沢山は市内でも人気のハイキングコースで、特に紅葉シーズンの参道は美しい。佐野を訪れるならはずせないパワースポットだ。

本丸跡にあたる拝殿} 本丸跡にあたる拝殿

本丸を支える、重厚感たっぷりの石垣} 本丸を支える、重厚感たっぷりの石垣

スポット詳細

住所
栃木県佐野市富士町1409 map map 地図
電話番号
0283241138
時間
9:00-17:00
休業日
無休
料金
無料
駐車場
あり(200台)
クレジットカード
不可

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

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