【体験レポ】That’s 地獄エンターテイメント!泣く子も黙る「別府地獄めぐり」

日本一の温泉県こと大分県。この地には浸かって癒される温泉だけでなく、“目で見て楽しむ温泉”があるそうな。そう、別府屈指の目玉観光「地獄めぐり」だ。何ともおどろおどろしいネーミングにそそられるも、一体それが何なのかよくわからないまま鉄輪エリアにやってきた筆者。この時はまだ、待ち受けるスリルな冒険を知る由もなかった…。

別府地獄めぐり、温泉、絶景

別府地獄をぶらり散歩

始めに言っておくと、筆者は運転免許がない。という事で、今回は鉄輪エリアを歩いて巡れる5つの地獄を下記のルートで訪れることに。スタート地点である海地獄へは、別府駅からバスにて30分程度。最寄りの停留所「海地獄前」にて下車しよう。

●海地獄

●鬼石坊主地獄

●かまど地獄

●鬼山地獄

●白池地獄

ちなみに上記5カ所から3kmほど離れたところに、「血の池地獄」と「龍巻地獄」がある。
各地獄の大人入場料は400円、7つ全てを巡れる共通観覧券は2000円。有効期間は購入日とその翌日の2日間でどの地獄から巡ってもOK。5カ所以上めぐる場合は共通観覧券が断然お得。

別府地獄をぶらり散歩

人はなぜ、それを“地獄”と呼ぶのか?

それにしても「別府地獄」とは一体何なのだろう?まずはその謎に迫ってみたいと思う。約3万年前のはるか昔、活発な火山活動で噴出したマグマによって、別府湾一帯には数々の温泉が誕生。地下深くから吹き上げる凄まじい熱湯、熱泥(ねつでい)に噴気…。その光景がまるで地獄絵図のようであったことが「地獄」と呼ばれる由縁だと言われている。当時は、恐ろしくて誰も近寄ることがなかった秘境の地だったそう。それが今では多くの人が訪れる人気観光スポットに。早速、地球の鼓動や神秘的パワーを感じに行ってみよう。

人はなぜ、それを“地獄”と呼ぶのか?

その1)まるで南国リゾート「海地獄」

コバルトブルーの地獄は神秘的で涼しささえ漂う。しかし実際は98度もある熱湯!くれぐれも手を入れたり飛び込むことのないように気を付けたい。

その1)まるで南国リゾート「海地獄」

凄まじい勢いで噴き出る熱煙は圧巻!あまりにも幻想的な景色に心奪われ、様々な角度から池を眺める。が、次の瞬間滑って転びそうになるという危うい一幕も。見惚れる時は、くれぐれも立ち止まって鑑賞する事をおすすめしたい。

魅惑のコバルトブルーと熱煙

海地獄では青い地獄だけでなく、赤い色の「赤池地獄」も見られる。

地獄にヤシの木

温泉熱を利用した温室では、熱帯植物が育てられている。大鬼蓮や熱帯性スイレンを見ていると、南国気分に。

「それにしてもなぜこんなにも色とりどりの温泉があるんだろう?」、と素朴な疑問が浮かぶ。調べてみるとどうやらお湯がマグマに温められる際、色々な成分が地層に染み込むらしい。海地獄の”青”は温泉中の成分である硫酸鉄の色。

大分のご当地スイーツと言えばプリン。海地獄では「地獄蒸焼プリン」が頂ける。
施設名称
海地獄
住所
大分県別府市鉄輪559-1
電話番号
0977660121
時間
8:00-17:00
休業日
無休
料金
[一ヶ所入場料金]大人400円、高校生300円、中学生250円、小学生200円
[地獄めぐり共通観覧料]大人2000円、高校生1350円、中学生1000円、小学生900円
駐車場
有(220台) ※無料
クレジットカード
可(海地獄内売店(お土産売り場)のみ)
紹介
別府地獄の中でも最大の大きさを誇る海地獄。美しいコバルトブルーの色は、温泉成分の硫酸鉄によるもの。温泉熱を利用して大鬼蓮や熱帯性睡蓮を栽培しており、花は5月上旬-11月上旬に見ごろを迎える。お盆のイベントでは、小学校低学年生(体重20kgまで)が池に浮かぶ大鬼蓮の葉に乗ることができる。足湯あり。国指定名勝。
情報提供:
ナビタイムジャパン

その2)静けさが妙に不気味さを醸し出す・・・。「鬼石坊主地獄」

海地獄を出てすぐ右手に進めば「鬼石坊主地獄」。丸い灰色の熱泥が、まるで坊主に見える様からその名が付けられたと言われている。

その2)静けさが妙に不気味さを醸し出す・・・。「鬼石坊主地獄」

沸騰する湯泥を見つめていると、厳かな気持ちになるのはなぜだろう?
ポコッ ポコッ ポコッ ポコッ
何だかお坊さんが木魚を叩いてる音に聞こえてきた・・・。ふつふつと湧き出る己の欲を、この地獄に置いていこうか?そんな気持ちにさえなってくる。

美しすぎる地獄絵図、思わず見入ってしまう。
派手さはないものの、墨絵のような芸術的な雰囲気
施設名称
鬼石坊主地獄
住所
大分県別府市鉄輪559-1
電話番号
0977276655
営業時間
8-17時
定休日
無休
駐車場
有り
料金
入場400円
交通
最寄り駅:別府(大分)
紹介文
灰色の熱泥の沸騰する様子がツルツルの坊主頭に似ていることからその名がついた別府の地獄めぐりの一つ。血の池地獄同様に豊後風土記に登場するほど歴史が古く、1950年代後半に一旦閉鎖されるものの、復活を願う声に応えて平成14年(2002)に再開。施設奥にある温泉館(別途有料)も人気。
備考
【問い合わせ先】
(株)別府観光産業
情報提供:
株式会社 JTB パブリッシング

その3)ミニ地獄テーマパーク!?「かまど地獄」

地獄1~6丁目まであり、一度に様々な地獄が楽しめるという豪華なスポット。
手・足湯、足の岩盤浴、飲める温泉、温泉スチームなどユニークな体験コーナーもあり、まさに地獄の中の極楽。

その3)ミニ地獄テーマパーク!?「かまど地獄」
中に入ると赤鬼さんがWelcomeモードでお出迎え。

こちらは「飲む温泉」、80度。
(それって結構熱いんじゃ・・・?)
とよぎる不安。躊躇しているとそこに居合わせたカップルもやはり同じ反応。
恐る恐る一口飲んでみると・・・!?
(ん?しょっぱい!温泉ってこんなに味濃いんだ、ってか割と好きカモ)
これで健康になれるならとぐびぐび飲み干す。
後に歩いていて気づいたが、別府には「飲める温泉」スポットがいくつもあるようだ。飲み比べして、お好みの味を見つけてみるのも良いかもしれない。

さらに温泉スチームで美肌効果を狙う筆者、ここぞとばかりに浴びまくる。嬉しかったのは、その後一日中肌のしっとり感が持続できたという点。
(極乾肌を直してくれるんじゃなかろうか?)
淡い期待が募る。

恐るべし地獄パワー。

小腹が減った時は、屋台で地獄グルメをつまんでみよう。

やはり温泉卵は欠かせない。

こちらは世にも珍しい”池の色が変わる”という地獄5丁目。年に数回、突然色が変わるという魔訶不思議な池。

エメラルドグリーンにブルー・・・etc. 吸い込まれそうな驚異の透明度に感動。

施設名称
かまど地獄
住所
大分県別府市御幸5組の2
時間
8:00-17:00
紹介
氏神である竈門八幡宮の大祭の際、湯の噴気で御供飯を炊いていたことからその名が付いた。敷地内にある6種類の湯はそれぞれ色などの特長が異なるため、わかりやすく1-6丁目として区分けされている。地獄の蒸気を増やす実演や、高温のど・肌スチーム、足湯など、体験型の設備があるのも特徴。
情報提供:
ナビタイムジャパン

その4)リアルワニワニパニック!?「鬼山地獄」

別名「ワニ地獄」。温泉の蒸気を利用して、現在は70頭ほどのワニが飼育されている。クロコダイル、アリゲーターなどに間近でお目にかかれる。
表の看板曰く、最近赤ちゃんワニが誕生したらしい。何とも微笑ましいニュースだ。又、71才でこの世を去った世界一の長寿ワニ「初代イチロウ」のはく製も展示されている。

その4)リアルワニワニパニック!?「鬼山地獄」

入口すぐにはどことなく不気味な池が。煙で視界がぼやけている。頭の中で映画「ジョーズ」のBGMが流れ始める。「ターラン、ターラン、ターランターランターランターラン・・・・!!!」


が、しかし中からワニが飛び出すことはなかった。

ここにはいないらしい。(ホッと一安心)

鬼山地獄に来るまで全く気づかなかったが、どうやらは自分は極度のビビりらしい。ワニさん達は仲良く檻の中だと重々承知しているものの、あまりの恐怖に足がすくみ進めないのだ。ある意味、ここが筆者にとって最大の地獄だった。
もたもたしていると、欧米人の親子が後ろから登場。4、5才くらいの男の子がキャッキャキャッキャとワニの大群を見て喜んでいるではないか。
(何て勇敢なんだろう・・・。)



ためらう事数十分、ついに見学ルートを歩き出す。ワニに気づかれぬよう足音を立てず、且つ猛ダッシュ。

決死の覚悟で撮った一枚。

【注意】写真を撮る際は、決して檻の上から手を入れないようにしましょう。

施設名称
鬼山地獄
住所
大分県別府市鉄輪625
時間
8:00-17:00
紹介
大正12年(1923)に日本では初めて温泉熱を利用してワニの飼育を始め、通称「ワニ地獄」とも呼ばれる。地獄池を囲むようにワニの飼育場がいくつもあり、そこで飼われているワニの数はおよそ70頭あまり。土日には飼育員による餌やりのイベントもあり、迫力あふれる食事の瞬間を観察することができる。
情報提供:
ナビタイムジャパン

その5)日本庭園に佇む「白池地獄」

門をくぐると立派な和風庭園、地獄とは思えぬ美しさだ。道なりに行くとアマゾンに生息するピラニアの姿が。他にも珍しい巨大熱帯魚たちが出迎えてくれた。やはり温泉の熱を使って飼育されているらしい。

その5)日本庭園に佇む「白池地獄」

そしてこちらが「白池地獄」。キレイな青白い池だが、噴出したときは透明の熱湯だと言う。湯が池に落ち、温度と圧力が下がることで色が変化していくのだそう。
ベンチに腰掛け地獄を眺めながらしばし休憩。

白池地獄に流れる平和な時間
施設名称
白池地獄
住所
大分県別府市鉄輪283-1
時間
8:00-17:00
紹介
少し青みがかった白い湯が特徴の白池地獄。噴出時は透明だが、池に落ちた際、温度と圧力の低下により色が変化し、この色に変わるという。池の周囲は小ぶりの日本庭園に囲まれており、別府温泉郷の礎を築いたとされる一遍上人像がある。また敷地奥の熱帯魚館では、アマゾンに生息するピラニア等が飼育されている。国指定名勝。
情報提供:
ナビタイムジャパン

別府地獄。それは地球の鼓動を感じるパワースポットだった!

怒り狂っているかの如く吹き上げる噴気や、静けさの中ボコボコと響き渡る熱泥の音…。その地獄絵図は時に不気味で恐ろしく、時に妖艶で美しい。果たして別府地獄は本当に地獄か、はたまた極楽なのか!?それは訪れた者のみぞ知る。

別府地獄。それは地球の鼓動を感じるパワースポットだった!

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