「うどん県」です!と2011年に県名の改名を高らかに宣言するほどうどんを愛している香川県。名物の讃岐うどんを足掛かりとしたPRによって香川の名物は「うどん」ということは全国的に知られています。そしてそんな想いの強さからか、地元の方々も色々な試みをされていました!文字通り「うどん」の魅力を存分に味わうおススメの体験をご紹介します。
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なんと!乗車しておススメのお店を巡る「うどんタクシー」
香川を歩いていると驚きの車にすれ違うことがあります。よく見るタクシーの外見、しかしよく見ると天井にうどんの器が乗っている!琴平バス株式会社さんが運営する「うどんタクシー」は地元のタクシードライバーさんがおススメのうどん屋さんを食べ歩き(食べドライブ)で案内してくれる香川ならではのスペシャルツアーです。香川県内には約550軒以上のうどん屋さんがあり信号機の数よりも多いといわれるくらいで中々その中からお気に入りの1軒を探すのは難しい、でも「せっかくなので美味しい一杯を味わいたい」という旅行者の想いが叶う内容になっています。
気さくなドライバーさんが道中観光案内もしてくれます
うどんドライバーになるためには3つの試練があるそうです。まずは筆記試験、「うどんについて唐の都・長安と香川県の共通点は?」などといった難解な設問をクリアしなければなりません。そして実地試験、試験管を乗せて実際にツアーをして知識だけではなくエンターテイメント性もチェックされます。そしてなんと手打ち試験まで、ドライバーさん自らさぬきうどんの手打ちを行いその極意を習うとのこと。そんな難関をクリアした専任乗務員さんは自他共に認めるうどん好きなので安心してお任せすることができます。
明るいうどん専任乗務員さん
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【宮川製麺所】閑静な場所なディープなうどん屋さん
さっそくうどんタクシーに乗車しおすすめの店舗へ!まず一件目にむかったのは「宮川製麺所」さん。市街地から離れた閑静な場所にあるこのお店、外観は飲食店というよりも麺工場のような感じです。自分だけでは見つかりそうにないディープなお店に行けるのも、うどんタクシーならでは。店舗に入ると常連さんがたくさんいて賑わっていました。注文も独特で、器を持って一列にならんで麺・汁・具と順番にお好みで入れていくスタイルです。活気がありまさに地元のお店という雰囲気と美味しいうどんに大満足です!
宮川製麺所外観
うどんが段々完成へ
かけうどん(大)できあがり!! 240円
周辺の予約制駐車場
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【釜あげうどん長田 in 香の香】出汁にこだわった食べ応え抜群のうどん
続いて訪れたのは「釜あげうどん長田in香の香」さん。こちらは香川県内多数ある店舗の中でも特に麺と出汁にこだわって釜揚げうどん一本で勝負しています。存在感ある茶色い入れ物に入っている出汁を豪快に器に移し、うどんを付けて食します。非常に長くコシのある麺で食べ応え抜群!ボリュームも小(1玉)~たらい大(9玉)とお腹の具合に合わせて選べます。
長田in香の香外観
釜あげうどん大 400円
周辺の予約制駐車場
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【山下うどん】ぶっかけうどんの元祖!
ぶっかけうどんの元祖ともいわれる「山下うどん」さん。田んぼと山々にかこまれたのどかな道路沿いにあります。店内は広く68席ありますが休日など混雑時には行列ができる人気店です。注文スタイルはお冷、おでん、おにぎり、天ぷらと順に取っていき最後にうどんを注文するセルフサービス式。ぶっかけうどんは「冷たい」か「熱い」がありこちらも麺のコシが強くなめらかでイリコベースのダシのあっさりさとマッチしてとても美味しい!うどんタクシーさんは元々のタクシードライバーの知見で美味しいうどん屋さんを知っていて人気店の込み合う時間帯なども仲間と連絡を取り合ってスムーズに入れるノウハウを持っています。さすが、ドライバーの知恵!ぜひ「うどんタクシー」に乗ってうどん巡りを楽しんでください。
山下うどん外観
ぶっかけうどん小 250円
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讃岐うどん文化について学び、地域を楽しむ「UDON HOUSE」
2018年10月にオープンした「UDON HOUSE」は讃岐うどんを学びながら地域を楽しむ宿としてオープンしました。ここにしかない1泊2日のプログラムで讃岐うどんを「学び」地域を「楽しむ」ツアーを展開しています。食文化の奥深さや地域性のすばらしさを感じることができる施設として人気を博しています!
UDON HOUSE入口
UDON HOUSEは讃岐うどんの英才教育を行うニュータイプの宿泊型施設で宿泊のみの滞在はできず、必ず『うどんクラス&農園ツアー』を体験します。ひとくちに「うどん」といってもその歴史、文化は奥深く詳しく基礎から学ぶことができます。ただ講義を受けるだけではもちろんなくその内容は体を使って実際に粉から讃岐うどんをつくる体験や、だし汁の違いをテイスティングしたりディープで充実。お店に食べに行くだけでは分からない讃岐うどんを、五感を使って学び楽しむことができる特別な時間を過ごすことができます。
うどんを基礎から学ぶ
粉からうどん作りを体験
地域との連携や活性も色々なかたちで行っていて近隣の子どもたちと空想のうどんを語り合ったり、近隣の農家さんへお邪魔し収穫体験をしてうどんといっしょに食したり、地元のうどん屋を巡るうどんホッピングをしたりなど多岐にわたります。またオプションで瀬戸内らしいアクティビティ(シーカヤック等)も楽しむことができます。従来の観光の形に留まらないアイデアと情熱がつまった他にはないスタイルで海外からのゲストにも大人気です。
地域の散策ツアー
農家さんで収穫体験
ハウス内も古民家の雰囲気をのこしつつ要所はモダンに改装されていてオシャレ!棚にはうどんにちなんだグッズやオリジナル商品が並び、宿泊する部屋も「Kamatama(かまたま)」「Tempura(てんぷら)」のドミトリー(定員各4名)、グループ用の和室(定員3名)「Zaru」とうどんにちなんだ名前がついています。木のぬくもりがあたたかいドミトリータイプのお部屋もナチュラルで素敵です。宿泊が難しくても一日で讃岐うどんを極めるプランなども用意されているのでチェックしてみてください!香川でしかなりたたない、まさにうどんの体験をぜひ!
棚には様々なうどん関連グッズが
木のぬくもりが優しいドミトリー
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限りない「うどん」の可能性
ひとつの食が地域をまるごとつなぐ「うどん」の力、今回香川で感じたのはうどんが子供から大人まで年齢性別問わず愛されていること。シンプルだから奥深く、味わい深いその魅力にどっぷりとハマりまり、子供たちがUDON HOUSEで考えていた空想うどんも非常に印象にのこりました。ぜひ「うどん県」でその本場の魅力にふれてみてください!