玉造温泉
美肌になると評判! 1300年の歴史をもつ「神の湯」
古代より人々を癒やし続けてきた名湯
松江市の中心部から車で約15分、玉湯川上流の山間に開けた温泉地が玉造温泉だ。正式な開湯年ははっきりしないが、聖武天皇の奈良時代、733年(天平5)に編纂された「出雲国風土記」には、「一たび濯けば形容端正しく、再び沐すれば万病悉く除ゆ(一度入ると美しくなり、再び入ると万病が治る)」との記載があり、川原に湧く湯は老若男女でおおいに賑わっていたという。その評判は都にまで伝わり、平安時代に清少納言が執筆した随筆『枕草子』にも「美肌の湯」として登場する。「玉造」の地名は、この地が古代よりメノウの産地であり、三種の神器のひとつ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)が作られていたことに由来するもの。周辺に由緒ある古社も多いことから、「万病に効く神の湯」として多くの人が訪れている。
製薬会社もお墨付き! 美肌の湯を堪能する
玉造温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉。無色透明で、触れてみるとさらさらしていて、匂いやぬめりもない。しかし、製薬会社が行った泉質の科学的分析によると、肌をみずみずしく潤す硫酸イオンが多く含まれ、基礎水分量を165%もアップさせる泉質であると評価されたという。美肌を望む女性に人気があるのもうなずけるだろう。温泉街には、日帰り入浴を楽しめる「玉造温泉ゆ-ゆ」や、無料で利用できる「姫神広場」の足湯のほか、玉湯川沿いにも無料の足湯スポットが点在。また、こんこんと湧き出る源泉を持ち帰ることのできるのが、「湯薬師広場」。特に女性客は必ずといっていいほど訪れる、人気スポットになっている。
「神の湯」ならではのご利益スポットを訪ねる
風情ある温泉宿が並ぶ温泉街には、飲食店、お土産処とともに、パワースポットも。「姫神広場」にある姫神像は、美肌祈願のスポット。温泉街のシンボルが、玉湯川の清流に架かる「勾玉橋」。長さ1m以上もある勾玉が4隅に置かれ、人気の撮影場所になっている。「恋来井戸(こいくるいど)」は、湯薬師に供える水をくみ上げていた井戸。ここから川に「恋叶の素」をまき、鯉(恋)が近づいてくれば恋人ができる日も近いのだとか。また、玉造温泉の守り神でもある古社「玉作湯(たまつくりゆ)神社」鳥居の正面にある赤い欄干の宮橋の別名は、「恋叶い橋」。橋を渡り、玉作湯神社の「願い石」に願をかけ、その隣にある「清巌寺のおしろい地蔵」にお参りするのが、おすすめのコース。遊び感覚で巡ると楽しいので、試してみてはどうだろう。お土産には、天然石の勾玉グッズや、江戸時代から続く陶芸品、布志名(ふじな)焼の器などがおすすめだ。
スポット詳細
- 住所
- 島根県松江市玉湯町玉造 地図
- エリア
- 玉造温泉エリア
- 電話番号
- 0852623300
- 泉質
- ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉等
- 効能
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、皮ふ病、軽症高血圧、切り傷、やけど、痔疾、婦人病、美肌等
- 泉温
- 60-70℃
- 源泉数
- 2(玉湯町所管分)
- 湯量
- 160リットル/分(玉湯町所管分)
- 日帰り温泉施設数
- 1
情報提供: ナビタイムジャパン