岳温泉
珍しい酸性の湯と大自然を満喫できる、爽やかな高原の温泉街
幅広い年齢層に支持される温泉リゾート
安達太良山のふもと、標高600m付近の高原に位置し、安達太良山登山の拠点として、また冬はスキー、夏はマウンテンバイクなどのアクティビティを楽しめるリゾートとして賑わっている。ヒマラヤ大通りと国道459号の交差点が温泉街のヘソ。交差点に面して観光案内所と共同浴場「岳の湯」がある。ここからヒマラヤ大通りの坂を上れば温泉神社、桜坂を下れば鏡ヶ池。レストランや土産物屋はこの約500mの間に集まっている。宿泊施設はヒマラヤ大通りに6軒、鏡ヶ池に3軒あるが、そのほかは高原の広い範囲に点在していて、高級旅館からホテル、ペンションまでバラエティに富んでいるのも特徴。日帰り入浴のできる施設は12か所ある。
刺激少なめの酸性泉で肌がツルピカに
岳温泉は湯量が豊富で、ほとんどの宿が源泉かけ流し。そして、なんといっても肌がツルツルになる酸性泉が最大の特徴だ。酸性度はpH2.5と、全国に3000近くある温泉地のなかでトップ30に入る。殺菌力が高く、アトピーや水虫などの皮膚病をはじめとして筋肉痛、神経痛、胃腸病に効果があるとされる。酸性泉というと群馬県の草津温泉(pH2.1)などが有名だが、効能の強さと同時に刺激も強く、ピリピリと肌を刺すような感触があるのが一般的。しかし、岳温泉の湯は酸性にもかかわらず肌にやさしい。それはどうしてなのだろう?
8kmの長さの給湯管とミルキーデイ
岳温泉の源泉は安達太良山の8合目付近にある。ここから温泉街まで8kmの距離を4000本以上の給湯管をつないで湯を引いている。源泉の温度は68℃前後だが、40分かけて湯が下ってくる間にいい具合に温度が下がり、湯もみ同様の効果も生まれて肌あたりのやわらかい湯となる。源泉の湧出口は15か所あって湯温に差があるため、「湯守」と呼ばれる管理人が量を調整し、常に一定の温度で温泉街に届けているとのこと。週に1度、パイプ内に付着した湯の花の除去作業も必要だ。これを怠るとパイプが詰まるため、冬でも2週間に1度は雪を掘って作業をするという。湯花流しが行われた日の温泉はにごり湯になるので、ミルキーデイと呼ぶそうだ。
温泉街が歩んだ激動の歴史
9世紀頃に発見された岳温泉は当初、源泉付近に温泉街があった。しかし江戸時代に土石流によって200人以上の命とともに埋没。ふもとに移転して再興し、東北一といわれるほど賑わったにもかかわらず、戊辰戦争で灰と化した。再度移転して復活するも、今度は大火災で焼失。1906年(明治39)、現在の場所で有志17名による合資会社として再々建したものの、17年後に倒産。投資家の介入でようやく賑わいが戻ったのは戦後のことだ。1982年(昭和57)、ミニ独立国ブームに乗って『ニコニコ共和国』を開国。観光案内所は国会議事堂、ストリップ劇場は国立演舞場などと称し、パスポートや地域通貨も発行されるなどしておおいに話題になった。
スポット詳細
- 住所
- 福島県二本松市岳温泉1-16 地図
- エリア
- 福島市・国見・二本松エリア
- 電話番号
- 0243242310
- 泉質
- 単純酸性泉
- 効能
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性皮ふ病、慢性消化器病、切り傷、やけど、痔疾、慢性婦人病等
- 泉温
- 56.7℃
- 源泉数
- 15
- 湯量
- 1290リットル/分
- 共同浴場数
- 1
- 日帰り温泉施設数
- 13
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 足湯
- 岳温泉の桜坂沿いにある足湯。無料で利用できます。春には運が良ければ、桜と雪が舞う中で足湯に入れるとのこと。
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- 綺麗に整備されている上に無料だったので良かったです
- 岳温泉に宿泊し散歩していたら桜坂という通りの途中にこちらの施設がありました。綺麗に整備されている上に無料だったので良かったです。
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- 無人で無料
- 福島県岳温泉のバスターミナルから桜坂を下った途中にある無人の足湯。小さな東屋に足湯があるという感じで、無料。浴槽やベンチはきれいに清掃されていた。地元の人と同席(混浴?)したが、日によって、湯温や湯の花の量に差が大きいとのこと。
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