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Mobility Story
福島
福島市・国見・二本松
FUKUSHIMA CITY / KUNIMI / NIHONMATSU
フルーツ、温泉など自然の恵みを満喫
中通りと呼ばれる福島県中部の北側を占める地域で、地元では「県北」と呼ぶ。ほぼ中央に県庁所在地の福島市がある。中世には奥州藤原氏や伊達氏に支配されたエリアだ。全体が東の阿武隈山地、西の奥羽山脈に挟まれた大きな盆地になっており、その中央を阿武隈川が南から北へ流れていることからもわかるように、北へ行くほど標高が低くなる。気候も東北地方としては温かいほうで、福島市中心部は夏はかなり暑くなり、冬の積雪は少ない。一方、市域の西には標高2000ⅿ級の吾妻(あづま)連山がそびえ、そのふもとに温泉街が点在する。辺りは全国有数の果物生産地「フルーツ王国」で、春から秋までさまざまなフルーツ狩りを楽しめる。国見町はエリアの北にあり、宮城県に接している。一方、菊人形で有名な城下町、二本松はエリアの南にあり、詩人・高村光太郎の妻で画家の高村智恵子の故郷でもある。西には智恵子の愛した安達太良山が優雅な裾を広げている。
エリアの見どころ
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spot 01
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浄土平
- 活火山が造り出した山上のパラダイス
- 磐梯吾妻スカイラインの中間点にある。標高1575mで亜高山帯だが、風が強く積雪量も多いため高山帯の植生が見られ、磐梯朝日国立公園内の特別保護地区に指定されている。目の前で噴気を上げる一切経山の火山灰が堆積、風化してできた浄土平湿原に木道が整備されており、可憐な高山植物を見ながら一周15~30分で散策できる。県道の向かいにそびえる標高1707mの吾妻小富士もぜひおすすめ。火口壁まで10~15分、すり鉢状の噴火口を一周するお鉢巡りは40~60分。福島盆地のパノラマがすばらしい。吾妻小富士はふもとからもよく見えて、昔からこの山腹に「雪うさぎ」と呼ばれる雪形が現れると農家が種まきを始めたという。福島市のゆるキャラ「ももりん」はこの雪うさぎがモチーフになっている。なお、磐梯吾妻スカイラインは通行無料だが、浄土平の駐車場は有料。9月下旬の紅葉の頃は混雑し、駐車場待ちの渋滞も起きるので、早朝に訪れるのが賢明。
- スポットの詳細
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浄土平
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spot 02
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福島市古関裕而記念館
- 昭和を代表する作曲家、古関メロディーにどっぷりと浸れる
- 福島市に生まれ、その生涯に約5000曲を残した古関裕而。NHK連続テレビ小説『エール』や、2021年(令和3)東京オリンピックの閉会式で『オリンピック・マーチ』が流され、その功績が再認識されている。
- スポットの詳細
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福島市古関裕而記念館
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spot 03
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spot 04
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spot 05
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餃子の店 山女
- 見てビックリ、食べてビックリ、おいしさがクセになる円盤餃子
- 丸いお皿にふっくらした餃子がぐるりと並ぶ円盤餃子は、福島のソウルフード。より多くの餃子を効率良く焼くためフライパンを囲むように円盤状に並べ、そのままひっくり返して皿に出したのが始まりだ。市内を中心に14軒が加盟している「ふくしま餃子の会」があり、その会員である「餃子の店 山女」はJR福島駅東口から徒歩3分のところにある人気店。その理由は皮と餡。皮は注文を受けてから手延べするというこだわりよう。餡は野菜が7割、肉が3割と少しあっさりしているぶん、新鮮な野菜ならではの甘みが肉汁にうまく溶け込み、いくつでも食べられそうな味わいだ。実際、1人で1皿20個をぺろりと食べてしまう人がほとんどだという(1人の場合は10個にもしてもらえる)。また、もっちりした皮でスルッと食べられてしまう水餃子も人気。福島の地酒の品ぞろえも豊富だ。店主も店員もていねいな応対で、ひとりで来ても気持ち良く食事ができる店だ。
- スポットの詳細
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餃子の店 山女
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フルーツライン&ピーチライン
- 旬の果物狩りができる農園の集まる、名物ロード
- 福島市郊外は果物狩りの聖地で、特に2本の道路沿いに観光果樹園が多い。古くからの養蚕農家が戦後に果樹園に転業したのが始まり。夏暑く、冬寒い盆地特有の気候のおかげで、果物の種類も品種も豊富で長期間楽しめる。
- スポットの詳細
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フルーツライン&ピーチライン
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spot 07
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まるげん果樹園
- フルーツ狩り、直売店に加えてカフェも人気
- 創業から60年以上という老舗の果樹園。サクランボ(高砂、佐藤錦ほか)、桃(あかつき、恋みらいほか)、ブドウ(巨峰ほか)、リンゴ(サンふじ、王林ほか)、梨(幸水、豊水ほか)、ラフランスなどを栽培している。品種も豊富なので直売所には長い期間フルーツが並ぶ。たとえば桃なら、恋みらいは7月初旬頃から、福島の桃の代表的な品種であるあかつきは7月末から、まどかは8月上旬から、川中島白桃は8月下旬からといった具合。リニューアルしたばかりという直売店は白くて明るく、真夏もエアコンの効いた室内でじっくりと選ぶことができる。果物の状態を正直に教えてくれるなど、とても親切で気さくなスタッフばかりなのもうれしい。店の一角にカフェコーナーがあり、桃のジュースや桃のソフトクリームなどが人気。
- スポットの詳細
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まるげん果樹園
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spot 08
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阿部留商店
- 飯坂の名湯から生まれた極上の温泉卵「ラヂウム玉子」
- 飯坂温泉駅前の十綱橋を渡り、右へ歩いてすぐのところにあるラヂウム玉子の名店。ラジウムは1898年(明治31)にキュリー夫妻が発見したことで有名な放射性元素。その12年後、飯坂温泉の源泉を化学分析したところ微量のラジウムが含まれていることがわかった。これが国内初のラジウム発見だ。それから10年ほど経ち、阿部留五郎が創業した青果店を継いだ2代目が、当時は高価だった鶏卵を源泉で茹でたところ、うまい具合に温泉卵ができた。そこで「ラヂウム玉子」と名づけて売り出したところ評判となり、いつしか飯坂名物と呼ばれるようになった。今では多くの店がラヂウム玉子を販売しているが、元祖のこの店では「100%天然の源泉で熟成させる」という製法にこだわり、微妙に変わる源泉の温度や外気温に合わせて時間を調整し、品質を保っているそうだ。
- スポットの詳細
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阿部留商店
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国見バーガー
- さばの味噌煮がご当地バーガーに!
- 東北自動車道の国見ICから4分。国道4号線沿いにある「道の駅国見 あつかしの郷」は、国見町のシンボルである厚樫山(阿津賀志山)の名を冠した大型の道の駅だ。福島のお土産や地元の農産物を豊富にそろえ、宿泊施設まで備えている。ここのフードコートで、話題の国見バーガーを食べられる。もとは国見町商工会の青年たちが、震災で打撃を受けた地元の活性化のためにと開発したのが始まり。それにしても海から遠い国見町でなぜさばなのだろう? 実は国見町には昔から「おいしくて骨まで食べられる」と評判のさばの味噌煮があるのだ。佐久間商店という惣菜店が味噌と砂糖のみで煮込んだもので、テレビ番組で取り上げられて以後、知名度は全国レベルに。そこで、この名品をバンズと合わせてみたところ、不思議に合うと評判になった。最初はキッチンカーで販売していたが、2017年(平成29)に道の駅がオープンしてからはこちらでの販売で人気を博している。
- スポットの詳細
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国見バーガー
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凍天処 木乃幡
- よもぎ餅とドーナツがコラボした福島のソウルフード「凍天」
- 凍天は、凍餅(しみもち)にドーナツ生地をからめて揚げたもの。凍餅とは、氷点下の屋外で寒風にさらして凍らせ、ゆっくり自然乾燥させたよもぎ餅のこと。昔から福島で保存食として作られていた凍餅を、ドーナツ生地で包んでキツネ色に揚げたのが凍天だ。ふわりと漂うよもぎの香りとほのかな甘みで20年以上前から愛されてきた、福島ではおなじみのおやつだ。2011年(平成23)2月、人気テレビ番組で取り上げられて注文が殺到。ところがわずか2週間後に東日本大震災で被災し、当時の工場が福島第1原発から20km圏内にあったため閉鎖に追い込まれた。数年後に宮城で再開するも風評被害などがたたって倒産。ようやく2020年(令和2)に福島で復活したときには、待ちわびていたファンの長い行列ができたそうだ。伊達工場店のほかに福島駅ピボット店やいわき・ら・ら・ミュウ店、宮城県にある仙台杜の市場店、FC店国見SA(下り線)でも食べられる。日本茶にもコーヒーにも合う福島の味をぜひご賞味あれ。
- スポットの詳細
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凍天処 木乃幡
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智恵子の生家・智恵子記念館
- ふるさとでしのぶ、愛と芸術に生きた人の精神世界
- 故郷の安達太良山を愛し、芸術を愛し、詩人で彫刻家の高村光太郎を愛した智恵子。幼い頃を過ごし人生に強い影響を与えた生家を訪れ、希有な感性とピュアな心で人生を駆け抜けた智恵子の世界をのぞいてみたい。
- スポットの詳細
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智恵子の生家・智恵子記念館
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空の庭リゾート
- 日帰りでも楽しめる酸性の美肌の湯
- 安達太良山(あだたらやま)の8合目付近にある源泉から引いてきた、全国でも指折りの酸性泉が評判の岳温泉。その中心であるヒマラヤ大通りから5分ほど歩いて、日帰り入浴のできるリゾートホテルを訪れよう。静かな森にたたずむホテルで、大浴場も露天風呂も源泉100%かけ流し。湯はわずかに硫黄のにおいのあるpH2.5の酸性泉で、適度に肌の角質を取ってくれるのでピーリングをしたときのようにツルツルになる。大きな窓いっぱいに広がる緑はヒーリング効果抜群。露天風呂にはあえて屋根を付けていないので、夜には満天の星空も期待できる。さらに、リゾート内には美濃焼の陶盤の上に横になって体を芯から温めるスーパー陶盤浴や、天然エッセンシャルオイルのエステサロンも併設していて、リフレッシュ度は満点だ。
- スポットの詳細
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空の庭リゾート
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花見山公園
- 開花シーズンは山がまるごと桜の展示場
- 福島駅から南東へ3.6kmの渡利(わたり)地区にある花見山公園は、特に春は桜をはじめとした花の種類が豊富。開花期には、地元の作曲家・古関裕而の名曲が流れる赤いメロディバスが、福島駅東口から運行されるほどの人気スポットだ。バスの発着所から花見山公園に向かう道沿いでもたくさんの花々を観賞でき、かたわらには菜の花畑も広がる。花見山公園は、花木の園芸農家である阿部さんが長い年月をかけて自身が所有する山に花木を植え、1959年(昭和34)から一般に無料開放してくれている。つまり、1本1本の花木は商品。本来はつぼみのうちに出荷する枝の一部を、花見客のために残してくれているのだ。公園は全体を60分で周遊できるほか、30分、45分のショートコースも用意されている。山といっても道が整備されているので歩きやすい。道を覆うように木々が植えられ、桜の薄紅色やハナモモの濃いピンク、レンギョウの黄色などカラフルな春の色が満載だ。あずまやのある山頂展望台からは吾妻連峰のウサギ形の残雪も一望。帰りの下り坂には桜のトンネル、ゴール前にはチューリップ畑なども。桜以外の季節にもアジサイ、ヤマユリ、十月桜、紅葉などを楽しめる。
- スポットの詳細
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花見山公園
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信夫山公園
- 福島市のど真ん中にそびえる市民に愛されるシンボル
- 福島市街地のどこからでもよく見える周囲7kmの丘陵地で、熊野山、羽黒山、出羽山の3つの山からなる都市公園。古くから信仰の山としてあがめられ、ふもとにある福島縣護國神社をはじめ、山中には湯殿山神社、羽黒神社、薬王寺など多くの寺社が鎮座する。春は桜、秋は紅葉が美しく、市民の憩いの場にもなっている。展望台が5か所あり、それぞれ違う角度から見る眺めもすばらしい。特に月山駐車場(P3)から湯殿山神社経由で徒歩10分の「烏ケ崎展望デッキ」は鉄道ファンにも人気。福島駅で新幹線が分岐して、山形、仙台それぞれの方向へ走って行く様子がよく見えるのだ。市街地の向こうには吾妻連峰や安達太良山がそびえる。また、湯殿山神社の裏からは、足下のトンネルを出て仙台方面へ走る新幹線と蔵王方面のパノラマも。ちなみに、かつてこの地方は湖であり、信夫山は湖に浮かぶ「吹き島」と呼ばれていた。安土桃山時代に蒲生氏郷(がもううじさと)の家臣・木村重次が大仏(おさらぎ)城に移ってきた際、「吹き島」にめでたい文字をあてて福島城と名付けたことが、現在の福島の地名の始まりといわれている。
- スポットの詳細
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信夫山公園
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福島県観光物産館
- 喜多方ラーメンから地酒まで福島土産が常時約4000アイテム!
- JR福島駅西口から徒歩3分。行政施設などがある「コラッセふくしま」に入ると真正面にある物産館で、県内各地から集めたこだわりの味と匠の技がぎっしりと詰まっている。店の中心に並ぶのは名産品の数々。「柏屋薄皮饅頭」「ままどおる」「酪王カフェオレサブレ」など代表的なものから、会津の「羊羹ファンタジア」のようにほかでは手に入りにくいものまである。「羊羹ファンタジア」はアートな羊羹で、切って行くにしたがって断面の幻想的な絵柄も変化して楽しい。いかにんじんなどの郷土食や海産物の粕漬け、桃100%ストレートジュースもおすすめ。郡山駅で人気の駅弁「海苔のり弁」は早くに売り切れてしまう。イベントも頻繁に開催されており、人気のケーキ店が限定品を出品することもあるので要チェックだ。奥まった一角には福島の酒がズラリ。米どころ福島は、日本酒王国でもある。2022年(令和4)全国新酒鑑評会で17銘柄が金賞を獲得し、その数日本一。しかも9連覇中。店には目移りしてしまうほどの数があるので、まずは飲み比べコーナーへ行くといい。3銘柄500円から大吟醸3銘柄1000円までのコースがあるので、好きな酒を選んで味わってみよう。
- スポットの詳細
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福島県観光物産館
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珈琲グルメ
- 自家焙煎コーヒーの名店で地元グルメ「ふくしまブルブル」を
- JR福島駅東口から駅前通りを歩いて3分のところにある、とても有名な喫茶室。厳選した生豆を店内で直火式焙煎し、挽きたて、淹れたてのコーヒーが自慢。ブレンドだけでも5種類、ストレートは8種類を提供しており、夏は水出しのアイスコーヒーもおすすめ。食事も安くておいしいと評判で、なかでも注目は、醤油ベースのソースに漬けた豚バラ肉の薄切りをソテーした「ふくしまブルブル」。かつて福島市にあった「ブルドック」という洋食店の人気メニューで、コショウが利いていてブルッと震えるうまさが料理名の由来とか。2005年(平成17)の閉店によって途絶えてしまったこの味を、10年後に福島市の地元グルメとして有志が復活させた。市内の各店でさまざまなアレンジを加えて提供されているが、珈琲グルメではブルドックのレシピを忠実に再現。レタスをたっぷりと敷いた皿にご飯とともに盛り付け、輪切りにした玉ねぎをトッピングするスタイルも、ブルドックのものを踏襲している。年配の人には懐かしの味、若い人には刺激的で食べごたえのある一品として愛されている。
- スポットの詳細
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珈琲グルメ
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飯坂温泉 花ももの里
- 世界中から集めた40品種、約300本のハナモモが咲き競う
- 福島を代表する名湯・飯坂温泉の西の端、福島交通の飯坂温泉駅から歩いて20分ほどの高台に、4月上旬から下旬にかけて桃源郷が現れる。「花ももの里」のオープンは2007年(平成19)。福島市と宇都宮大学教授との共同研究で、広さ8000平方メートルの市有地にハナモモを植えたのが始まりだ。ハナモモを楽しめる場所はほかにもあるが、これほど多くの種類のハナモモが植栽された場所は日本で唯一とのこと。花の色や花びらの形もさまざまで、1本の木から濃いピンク、薄いピンク、白と3色の花が咲く品種もある。樹形も、小さくまとまった形の矮性(わいせい)、竹ぼうきを逆さに立てたような箒性(ほうきせい)、さらには枝垂れ桜ならぬ枝垂れハナモモもある。園内はゆるやかな斜面になっていて、最も高い場所に設けられた展望デッキからは、色鮮やかな花園と飯坂の温泉街を一望できる。桃源郷でたっぷりとお花見を楽しんだあとは、風情ある共同浴場で名湯を満喫。身も心も癒やされる一日となるだろう。なお、ハナモモの見頃は年によって多少異なるので、訪れる前に最新情報の確認を。
- スポットの詳細
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飯坂温泉 花ももの里
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いいざか花ももの湯
- 3本の源泉があり、館内で湯巡りを楽しめる
- 鳴子温泉、秋保(あきう)温泉(ともに宮城県)と並んで「奥州三名湯」に数えられる、福島市北部の飯坂温泉。駅から徒歩10分の「飯坂ホテルジュラク」では、日帰り入浴専用の「いいざか花ももの湯」を敷地内に併設している。最大の特徴は、3本の源泉かけ流しを楽しめること。露天風呂は3つの源泉すべてを配している。桜の名所に湧き出て、多くの文人墨客が傷を癒やしたと伝わる「延寿」は、立ち見の湯と内湯(男性)で。飯坂温泉を生み出してきた古くからの名湯「花月」は、風呂からわずか20ⅿのところに源泉があり、もみほぐしの湯(男性)と絹の湯(女性)、内湯(女性)で。皇族方が宿泊の際に入浴された温泉「坐忘」は、寝ころびの湯で楽しめる。飯坂温泉は湯が熱めだが、内湯はあつ湯、ぬる湯、ほどよい湯と湯温ごとにゾーンが分かれている。ほかにも足湯、手湯、男性用にはドライサウナ、女性用には40℃前後でゆっくり発汗させるテルマリウムを完備。湯上がりには実演コーナーで利き酒体験(500円)も楽しい。福島名物の円盤餃子やラヂウム玉子を味わえる茶屋もある。お湯巡りだけで1~2時間、休憩や食事も含めて半日以上滞在する人も多いとか。
- スポットの詳細
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いいざか花ももの湯
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spot 25
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大正寺(中野不動尊)
- 厄除けとして多くの参拝客が訪れる、「日本三大不動尊」のひとつ
- 修験者が雨露をしのぐために寝泊まりした洞窟が今に残り、山の起伏を生かした境内には水の気があふれる。秘境を訪れたかのような「洞窟めぐり」をおごそかな気持ちで楽しみ、休憩処では薬草茶をいただこう。
- スポットの詳細
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大正寺(中野不動尊)
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spot 26
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蔵カフェ 千の花
- 味わい深い郷土料理「ざくざく」をおしゃれな蔵カフェで
- 醤油と味噌を手がける「国田屋醸造」の蔵を改装したカフェ。発酵食品を中心とした体にやさしいメニューが多いが、ぜひ試してほしいのは「ざくざく」。会津地方の「こづゆ」に似ているが、ほぼ二本松市内限定の料理で、市外の人にはあまり知られていない。しかも家庭料理なので、提供している飲食店はわずかだ。ゴボウなどの根菜、厚揚げ、こんにゃく、きのこなどを約1cmのサイコロ状に切りそろえ、醤油ベースのだしで煮込んだ汁物。厚揚げの代わりに焼き豆腐や鶏肉を入れるなど家庭によって異なり、「ざくざくに入れるのは〇〇に限る!」と市民のこだわりの強い料理とのこと。食べるタイミングもさまざまで、神社の例大祭にあわせて家庭で食べる地域もあれば、不祝儀のときだけに食べる地域もある。いずれにしてもふだんの食卓には出ない、ちょっとしたご馳走だ。名前の由来は、ザクザクと切りそろえるから、具がザクザク入っているからなど諸説ある。また、醸造所の技が冴える甘酒もおすすめ。ご飯にしてもおいしい上質なうるち米を麹の原料に使い、少量の餅米を炊いたものと合わせてあるそうだ。米の食感を残したさらりとした甘酒で、ほのかな甘みが上品。
- スポットの詳細
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蔵カフェ 千の花
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spot 27
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杉乃家
- ご当地グルメの大会で第1位に輝く「なみえ焼そば」の老舗
- ご当地グルメの全国大会である「B-1グランプリ」で、2013年(平成25)のゴールデングランプリに輝いたのが「なみえ焼そば」だ。なみえ焼そばは約50年前、福島県浜通りの浪江町で、農業、漁業、林業に携わっていた労働者に安くて腹もちのよいものをと生まれたもの。なみえ焼そばの定義は、太めの中華麺を用い、具はモヤシと豚肉のみ、そして味つけはソースが基本で、シンプルなおいしさとボリュームが特徴。その王道を堪能できる店が杉乃家である。もとは浪江町に店を構えていたが、東日本大震災の原発事故で町民に避難の命が下ると、店も退避を余儀なくされた。現在はJR二本松駅のすぐ近くで営業をしており、クセになる味を求めて全国からファンが訪れる。杉乃家の焼そばはもちもちとした太い中華麺とシャキシャキのモヤシが、コクのある甘めのソースに調和し、豚バラと一緒に頬張ると思わず笑顔となるおいしさ。卓上に置かれている自家製の「七味にんにく」(土産としても人気)を途中でかけてみてほしい。ピリッとパンチの効いた味に変わって、ソース味と2つのテイストを楽しめる。
- スポットの詳細
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杉乃家
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智恵子の杜公園
- 光太郎と智恵子が愛をはぐくんだ「あれが阿多多羅山……」の舞台
- 彫刻家で詩人の高村光太郎の妻・智恵子。彼女の故郷である福島県二本松市の「智恵子の生家・智恵子記念館」を訪れたら、ぜひ裏山へ登ろう。光太郎の詩集『智恵子抄』に収められた『樹下の二人』は、ここを歩いたときの様子を詠んだものだ。智恵子は1886年(明治19)、二本松の造り酒屋に生まれた。東京の大学で洋画にひかれ、26歳で光太郎と出会う。智恵子は光太郎との生活を始めたあとも、持病の肋膜炎の療養のためにたびたび実家へ戻っており、あるとき見舞いに訪れた光太郎とふたりで実家の裏山を散策した。まだ智恵子が心の病にかかる前のことだ。このときの様子を、光太郎は「あれが阿多多羅山(安達太良山)、あの光るのが阿武隈川」で始まる詩『樹下の二人』として発表した。裏山の散歩道は現在「愛の小径」と呼ばれていて、約1kmの道中には、稲荷八幡神社の智恵子直筆の「熊野大神碑」のほか「光太郎道程碑」「彫刻の丘」「樹下の二人詩碑」「みはらしの広場展望台」などがある。「北国の木の香に満ちた空気」を吸いながら山を歩き、展望台に上がって遠く光る阿武隈川と安達太良山を見よう。
- スポットの詳細
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智恵子の杜公園
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人気スポット
旅のヒント
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その1
福島県の面積は北海道、岩手に続く第3位。この広さを頭に入れて旅程を立てたい。
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その2
エリアの中央を南北に貫いているのがJR東北新幹線、JR東北本線、東北自動車道、国道4号の4つ。
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その3
東北新幹線で東京駅から福島駅まで最短で1時間30分。「はやぶさ」は停車しないので注意。福島駅では新幹線の連結、切り離し作業が見られるので鉄道ファンに人気。ここで分岐した山形新幹線は在来線(JR奥羽本線)を走るため、踏切を通過する新幹線という珍しい光景が市内各所で見られる。
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その4
福島駅からは福島交通飯坂線が飯坂温泉へ、阿武隈急行が阿武隈川に沿って宮城県へ延びている。
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その5
車の場合は、東京都心から東北自動車道で二本松ICまで3時間弱、福島西ICまでさらに約20分。太平洋側の相馬市と山形・秋田をつなぐ東北中央自動車道が、福島市郊外で交差する。国道4号線は、福島市では中心部の東を通っている。