ミュゼふくおかカメラ館
カメラと写真文化の魅力を伝えるミュージアムを巡る
建物は安藤忠雄氏が設計
流線型のフォルムをもったコンクリートの建物。それがミュゼふくおかカメラ館である。世界的な建築家である安藤忠雄氏が設計を担当した。R形状の屋根をもつ展示棟と、L字型の屋根をもつホール棟からなり、その両者をくさび形の壁が結んでいる。また、この壁に沿う形で階段、スロープが配されており、内部空間に変化と奥行きを生み出している。「カメラの博物館」というテーマに対し、安藤氏が出した答えは、建物を構成するあらゆる要素を工業製品で統一することで、時代の空気が伝わるような展示空間を目指したという。内部空間の広いコンクリート壁面を展示スペースの余白と捉えたのは安藤氏ならではであろう。
ユージン・スミス氏のサインが
ミュゼふくおかカメラ館の目玉展示といえば、水俣病を広く発信するなど世界的写真家として知られたユージン・スミス氏のサインの入った「オリンパスぺンFT」である。1971年(昭和46)に起こった「沖縄ゼネスト警察官殺害事件」で、警察は現場に居合わせたフリーカメラマンの吉岡攻氏を「殺人及び公務執行妨害」の容疑をかけた。逮捕は証拠写真を押収する目的だったことから、報道カメラマンを中心に「報道の自由・吉岡カメラマンを守る会」を結成し、裁判を起こした。そのことを知ったスミス氏は、愛用の「オリンパスペンFT」3台に釘でサインをして、裁判費用にあててほしいと申し出たという。その1台がカメラ館で常設展示されている。
記録媒体としての足跡たどる
ミュゼふくおかカメラ館は、地元の蒐集家が寄贈したアンティークカメラ約4000台を所蔵している。そのため、カメラがどのように進化してきたのかをつぶさに学ぶことができる。初期のカメラは姿形も千差万別で、カメラのレンズを通して得た情報をフィルムで記録していた。写真術が発明されたいきさつや日本に渡来した様子など、あまり知られていないエピソードに触れることができる。館内の壁面は、ほぼ全面にわたって企画写真展に使われており、著名な写真家たちが作品を発表する場となっている。建物の構造とダイナミックな写真が相まって、ミュゼふくおかカメラ館だけの展示スペースが出現している。カメラの歴史はそれほど長くはないが、人類に与えたインパクトは大きく、記録や思い出を残す媒体として活躍しており、その足跡をたどるのもおもしろい。
スポット詳細
- 住所
- 富山県高岡市福岡町福岡新559 地図
- エリア
- 高岡エリア
- 電話番号
- 0766640550
- 時間
- 9:00-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、その他不定休(展示替期間等)
- 料金
- 企画により異なる
- 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、メルPAY、d払い、auPAY)
- Wi-Fi
- あり(TAKAOKA_FREE_Wi-Fi)
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 展示次第ですね。
- JAFの観光案内にあったのでフラッといってみましたが、往年のカメラ群は懐かしく良かったですが、展示物は明確な目的がないと、がっかりしますので誰の写真展かしっかり確認して行くのが無難かな。今回はがっかりしました。
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- トークイベントに参加
- たまたま開かれていた安珠さんという写真家のトークイベントに参加することが出来ました。ただ話を聞くだけのイベントでは無く、その方の撮った写真を見ながら、場内を巡ってお話を聞くというもので、その時初めて知った方でしたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました。常設は全国から集めたカメラの展示などが中心の様ですが、カメラに興味が無かったので、どれほどすごいものかは分かりませんでしたが、やはり何かの写真展...
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- クラシックカメラ
- 古いカメラが大好きなので、ここに行くことを楽しみにしていました。入場料がちょっと高いですが、カメラ趣味の方にとっては、払う価値がある展示内容だと思います。
TripAdvisorクチコミ評価
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