お石茶屋
筑前三大美人の一人といわれる初代女将がいた天満宮神苑の茶屋でのんびり
政治家や実業家、文化人をファンにした美人女将
太宰府天満宮の本殿裏に広がる北神苑に、昭和の宰相もファンになった美人女将の茶店がある。初代女将のお石さんは1899年(明治32)生まれ。実家の造り酒屋が天満宮境内で始めた茶屋を引き継ぎ、自身の名前にちなんで屋号を「お石茶屋」と改めた。持ち前の気風のよさと美貌から地元の評判店になったという。その噂は、福岡県選出の代議士から中央に伝わり、政治家や実業家、文化人らが次々に来店。その顔ぶれは詩人の野口雨情(うじょう)や歌人の吉井勇、副総理を務めた緒方竹虎、実業家の松永安左衛門、元総理の佐藤栄作ら錚々たるものだったという。
噂が噂を呼んだ「お石しゃんトンネル」
その人気ぶりを物語るのが、縁台が広がる庭の先に設けられたトンネルのエピソード。1928年(昭和3)、筑豊の炭鉱王・麻生太吉が寄進したものだが、お石さんが自宅から遠回りせず直接店に行けるよう造ったという噂が流れ、「お石しゃんトンネル」と呼ばれるようになった。実際は、宝満山のふもとにある竈門(かまど)神社参拝や宝満山登山の人のために掘られたものだが、そんな噂が流れるほどお石さんは魅力的な人だった。
庭の縁台で自然を眺めながらお茶や食事を
現在、店はお石さんの縁者が引き継いで経営。太宰府名物の「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」が看板メニューだが、胡麻豆腐や野菜の炊き合わせなどが入る「お石弁当」(1350円)やうどん、そばなど食事メニューも充実している。
梅ヶ枝餅はパリッとした食感を楽しんでほしいと、注文後に焼き立てを提供することにこだわり、食事のあとにデザート感覚で食べるお客が多いため、甘さは控え目にしているという。
店内にはお石さんの写真や数々のエピソードを伝える新聞記事の切り抜きが貼ってある。それらからは美人というだけではなく、誰とも分け隔てなく接する人だったという人柄が伝わってきて、ほのぼのとした気持ちにさせてくれる。
店の周辺には梅の古木や木立が広がり、大勢の観光客で賑わう参道とうって変わり落ち着いたたたずまい。春は紅梅、初夏は新緑、秋は紅葉なども楽しめる。縁台で梅ヶ枝餅をのんびり味わいながら静かな時間を過ごしたい。
スポット詳細
- 住所
- 福岡県太宰府市宰府4-7-43 地図
- エリア
- 大宰府周辺エリア
- 電話番号
- 0929224045
- 時間
- 11:00-16:30
- 休業日
- 不定休
- 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円, 3,001-5,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 実は
- 太宰府天満宮参拝後、境内裏手を散策中に発見。その裏の神社を参拝した後に、梅ヶ枝餅とお茶のセットをいただきました。天気がよかったので、外にある小上がりで。気持ちよかったな。と、ここは「かしわうどん」が美味しいそうですね、うどんマップで見ました。今度は、必ず食べたいですね。
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- 隠れた名店
- 大宰府天満宮を訪れたら必ずセットで来ています。名物は福岡発祥といわれる柔らかいうどん。スープも出汁がよく効いていて美味です。日中の晴れたときに外の楠の下で食べると風流があり、ここで食べないと天満宮に来た気がしないくらいの場所です。元々は、地元大宰府の知人に初めて訪れた際に紹介されたのがきっかけ。大宰府天満宮を訪れたら裏側に回って是非とも昔ながらのお食事処を訪れてほしい。参道の賑やかさと切り離され...
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- 太宰府天満宮に行くと立ち寄りたくなります
- 参拝した後は、そのまま裏手に抜けて道なりに進むと、一番奥に、お石茶屋があります。ここまで来ると、参拝者も少なく静かな場所です。いつも抹茶セットをいただいています。
TripAdvisorクチコミ評価
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