高崎市タワー美術館

美術館

心にしみる美しさ、豊かな時を過ごせる駅近のホッと空間

日本画、浮世絵、書など日本の伝統的な美術作品の展示で知られる市立の美術館。収蔵する作品のなかには、著名な画家の作品も多い。ミュージアムショップも充実している。周囲にアートスポットが点在しているので合わせて見て歩きたい。

JR高崎駅東口から徒歩2分。歩行者専用のペデストリアンデッキで雨でもぬれずに行ける} JR高崎駅東口から徒歩2分。歩行者専用のペデストリアンデッキで雨でもぬれずに行ける

日本の伝統的な作品に特化した県内唯一の美術館

群馬県の玄関口であるJR高崎駅、その東口と歩行者専用のペデストリアンデッキで直結した「高崎タワー21」内にある美術館。すぐ近くに駅や大きな道路が通っているとは思えないほど落ち着いた静かな館内では、日本画を中心に浮世絵や書など、日本の伝統的な美術作品をゆっくりと鑑賞することができる。常設の展示はなく、年に5~6回開かれる企画展のたびに作品のすべてを入れ替える。横山大観、上村松園、平山郁夫など、日本を代表する画家の作品を含む約700点の収蔵品から、企画のテーマにあった作品を展示している。興味深い企画に魅せられ、毎年多くの人が訪れる。展示会場は群馬では極めてまれな、ビル内の2フロア。エレベーターで4階まで上り、扉が開いた真正面が入り口だ。

4階の展示会場。ガラス越しの屏風や掛け軸をじっくり観察できる} 4階の展示会場。ガラス越しの屏風や掛け軸をじっくり観察できる

乾いた心を潤してくれるオアシス

展示室の総面積は約830㎡と、ビル内ということを忘れてしまいそうなほど広々としている。4階は、屏風や掛け軸の展示が中心。すべてガラスケース内に設置されているが、細やかな筆運びや透明感のある色使いなどをじっくりと鑑賞できる。階段で3階へ。フロアに設置されている椅子に腰かけて作品を見ると、間近で見るのとは違った魅力に気づく。日本の美術作品になじみが薄くても、その美しさ、繊細さ、ダイナミックさを存分に感じて心豊かなひとときを過ごすことができる。
ミュージアムショップは、企画展に合わせたグッズのほか、同館が作ったハンドブックなど日本画への興味が深まる冊子などが並ぶ。その奥では、展示作品や画家に関するビデオを上映している。「電車の待ち時間に利用するのもおすすめ」と担当者は話すが、電車を1本遅らせてでも立ち寄りたい。日々、忙しい時間を過ごしている人の心を潤してくれるオアシスだ。

3階展示スペース} 3階展示スペース

企画に合わせて書も展示} 企画に合わせて書も展示

しゃれたアートグッズの並ぶミュージアムショップ} しゃれたアートグッズの並ぶミュージアムショップ

上映中の映像に見入る来館者} 上映中の映像に見入る来館者

周辺のアートスポットまで足を延ばそう

駅周辺は、アート好きの心を躍らせるエリア。JR高崎駅を挟んだ西側、徒歩3分のところにあるのが「高崎市美術館」。絵画、彫刻、写真など幅広いジャンルをテーマとして、著名なアーティストから新進気鋭の地元作家まで、近・現代のアートを楽しめる。建築に興味のある人は、敷地内にある高崎市景観重要建造物第1号に指定された井上房一郎邸(見学には予約が必要)もはずせない。また、駅西口を背にして10分ほど行くと、世界的な建築家であるアントニン・レーモンドが設計を手がけた群馬音楽センターが残る。1961年(昭和36)に建てられたとは思えないほど現代的な建物で、夜、明かりが灯ると美しさが倍増する。四季折々の花々がきれいに植えられた花壇に囲まれたベンチに腰を下ろし、時を経てさらに輝きを増す芸術的な建物を存分に堪能しよう。秋には「アートプロジェクト高崎」が開かれ、街一帯がアートでうめ尽くされる。

高崎駅東口。中央コンコースを通って西口に抜けられる} 高崎駅東口。中央コンコースを通って西口に抜けられる

スポット詳細

住所
群馬県高崎市栄町3-23 高崎タワー21 map map 地図
エリア
西部エリア
電話番号
0273303773
時間
10:00-18:00(最終入館17:30)
[金]10:00-20:00(最終入館19:30)
休業日
月(祝の場合は営業)、祝の翌日、展示替期間、年末年始
料金
展示により異なる
駐車場
なし
※特約駐車場あり(観覧の場合駐車券1時間分をお渡し)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
備考: 展覧会ごとに異なる
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 好感が持てる美術館。宣伝不足では?
    3.0 投稿日 : 2023.03.09
    私が行った時、「山」というタイトルの展覧会を開催していた。入場者は、私入れて10人ぐらい。この展覧会は、日本画の力作が53点展示してあったが、これしか見に来ないのでは寂しい。私除き、全員地元に住む常連らしかった。駅前にあり、アクセスが良い。学芸員さんは品がよく好感が持てる。けど、宣伝不足という印象。一般の入場料は、500円と高くないし、展示されている絵画には、巨匠作もある。宣伝を...
  • 健闘する地方美術館
    5.0 投稿日 : 2022.09.02
    駅前のビルの3,4Fに美術館はある。訪問した時は斎藤清の版画展を全館で行っていた。ペーソスのある作品の説明も丁寧であった。これでシニアは無料。ありがとうございました。
  • 少数精鋭の日本画展
    5.0 投稿日 : 2021.05.18
    「日本画の風雅」と題され名都美術館の名品67点が展示されていた。今回は上村松園・伊東深水・鏑木清方・伊藤小波などの作品が中心。中では松園の代表作「人生の花」の出品があり最近観た「あやしい絵」展での松園「焔」と合わせ実にラッキーだった。その他松園作品は11点もありうち6点は初めて目にするものだった。松園同様美人画で名を成し展示8点の伊東深水では「鏡獅子」の画面から放たれた気品とその構図の巧みさで際立...

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アクセス

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最寄り

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