高松市石の民俗資料館

資料/郷土/展示/文学館

3.5

高松エリア

石の産地を支えてきた職人たちの仕事をジオラマで展示

石と人の暮らしとの関わりを表すさまざまな資料を展示する資料館。広い芝生広場や遊具を備えた「高松市石匠の里(せきしょうのさと)公園」が併設されており、休日は親子連れで賑わいを見せる。

古代から人間の暮らしと密接に関わってきた石の歴史を知ることができる

高松市の東部にある庵治町(あじちょう)と牟礼町(むれちょう)は、古くから良質な花崗岩の産地として知られている。その石は庵治石と呼ばれ、硬くて磨けば磨くほどにいいツヤが出るため墓石などの高級石材として用いられてきた。そんな石の町で働く職人たちの歴史だけでなく、古代から生活用具や建築材料としてさまざまな分野で人の生活に深く関わってきた石の歴史を知ることができるのがこの施設。常設展示室では、高品質な庵治石の産地を支えてきた「石工(いしく)」と呼ばれる職人たちの作業風景をジオラマで再現するとともに、実物の石工用具を展示して優れた加工技術を紹介している。リアルなジオラマの生きいきとした様子にきっと目を奪われるだろう。

石畳の道を歩いて向かった先に、石垣の上に立つユニークな形の資料館が見える

大正末期から昭和初期の庵治石の採石場を再現している

今にも動き出しそうなほどリアルで迫力がある

石と人との関わりや歴史を「生活」「信仰」「文明」というテーマに分けて紹介する常設展示室。「生活と石」のコーナーでは穀物を挽いて粉にするための石臼などを紹介。「信仰と石」のコーナーでは古墳やストーンヘンジ、モアイといった世界各国の石を使った宗教遺跡が、「文明と石」のコーナーでは絵画に使う顔料となった石や世界の有名な石造建築が紹介され、古くから石と人の暮らしとが密接に関わってきたことがわかる。国内外のさまざまな岩石を展示するコーナーには拡大鏡が設置され、石ごとにまったく異なる表面の表情を詳しく観察できてこちらも興味深い。また、室内に展示された「牟礼・庵治の石工用具」は、国の重要有形民俗文化財に指定されており、日本の花崗岩の石工技術を知る重要な資料となっている。

大理石や砂岩などさまざまな岩石が並び、備え付けの拡大鏡で表面を観察できる

1996年(平成8)に国の重要有形民俗文化財に指定された「牟礼・庵治の石工用具」

資料館では常設展示のほか企画展やイベントを開催していることもあるので、詳しくは高松市のウェブサイトを確認してほしい。また、毎日行われている人気のイベントが「ストーンハンティング」。制限時間内に砂利のなかに隠された天然石を見つけ出すというもので、見つけた石は持ち帰ることができるとあって子どものみならず大人もつい夢中になってしまうイベントだ。1回30分で1日に6回設定されているので、参加希望の場合は資料館の受付で申し込みを(1人300円、各回定員4人、電話やメールでの予約不可)。そのほか、さまざまな石製のグッズがそろうミュージアムショップで石の町らしいお土産を探したり、隣接する公園の芝生広場で遊んだりと、展示を見るだけではない楽しみがあるのも魅力。親子旅の楽しい思い出を作れそうだ。

一輪挿しやコースター、眼鏡スタンドなど、日常生活に取り入れやすい石のアイテムもそろうミュージアムショップ

高松の町並みを見下ろせる芝生広場。敷地内には遊具や石彫作品、展望台なども設置されている

スポット詳細

住所: 香川県高松市牟礼町牟礼1810 地図
エリア: 高松エリア
電話番号: 0878458484
時間: 9:00-17:00(展示室最終入館16:30)
休業日: 月(祝の場合は翌平日)
料金: 【入館料】
[大人]200円
[大学生]150円
[高校生以下]無料
※身体障害者手帳等の所持者は免除
駐車場: あり(60台)
クレジットカード: 不可
電子マネー/スマートフォン決済: 不可
Wi-Fi: あり(KAGAWA-WiFi)
コンセント口: なし
喫煙: 不可(敷地内禁煙)
平均予算: 【昼】1-1,000円
滞在目安時間: 120分以上(展示室観覧のほか敷地内び石彫作品を多数展示、芝生広場)
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可
ペットの入店: 不可
※ただし、芝生広場(石匠の里公園)はペット可
雨の日でも楽しめる: はい(屋外の彫刻作品観覧可)
備考: ※館内において、エントランスホールでの飲物以外は飲食禁止。
ただし、芝生広場(石匠の里公園)では、持ち込みによる飲食は可能。

情報提供：ナビタイムジャパン

クチコミ

資料館

投稿日 : 2020.01.07

高松市の石に関する民俗に関する資料館です。館内はとても落ち着いていてゆっくり専門的に見ることができました。
天然石探し

投稿日 : 2019.05.06

ネットで見つけた天然石探しをしに行きました。午前10時頃に着きましたが、1回の定員が6名のため11時半からの回に。待ち時間は貸出無料のバドミントンやそり（芝生そり）で時間潰し。天然石探しは思いの外面白く、あっという間の30分でした。料金もひとり300円と財布に嬉しい設定です。
アクセスが困難

投稿日 : 2019.04.14

八栗駅構内に道案内はありません。途中の道路にも道標はありません。道はまっすくではなく急に曲がる箇所もあります。次第に前方の山の中腹にドーム状の建物が見えます。芝生広場は大勢の人がいて盛況。建物内は閑散。常設展示室は無料ですが一部の人は有料。マネキン人形があります。アクセスの大変さにくらべると物足りない。