国立工芸館
日本海側唯一の国立美術館が工芸の町・金沢に
明治期の旧陸軍施設を活用した建物
兼六園の小立野料金所から西へ歩いて約4分、「本多の森公園」の中央に立つクラシカルな建物が国立工芸館だ。2つの建物をつなぎあわせたような同館は、向かって右が将校の社交場であった「旧陸軍金沢偕行社」を、左が「旧陸軍第九師団司令部庁舎」をそれぞれ移築・活用したもので、どちらも明治築の国登録有形文化財である。
最初はデジタル鑑賞システムで工芸を見る
左右の建物連結部にあるエントランスから入り、展示棟である左の「旧陸軍第九師団司令部庁舎」に進む。受付手前にミュージアムショップ、その向かいにアートライブラリがあり、ここまでは無料で利用できる。受付の奥に進むと、最初は同館のプロローグ的役割を担う「工芸とであう」のスペースだ。ここには、8Kの3D鑑賞システムと4Kの2D鑑賞システムがあり、3D鑑賞システムでは3DCG化した作品を拡大縮小や360度回転させて自由に鑑賞でき、通常は目にすることのない作品の底部や裏側なども詳細に見ることができる。一方、2D鑑賞システムでは収蔵作品の中から約50点、それぞれの解説や工芸用語の説明を作品の高精細画像とともに紹介している。
金沢出身、漆聖・松田権六の工房を公開
「工芸とであう」の奥には展示室1があり、2階の展示室2・3とあわせて年4~5回の展覧会を開催している。同館は近現代の陶磁、ガラス、漆工、木工、竹工、金工、染織、人形といった工芸作品に加え、工業デザインやグラフィックデザインなど約4000点を所蔵する。2階へ上がると、展示室2の前に「松田権六の仕事場」がある。松田氏は金沢出身の漆芸家で、人間国宝の認定を受け、文化勲章も受章した名匠。「松田権六の仕事場」は、同館の移転をきっかけに東京の自宅から移設したもので、愛用の道具類や漆聖と讃えられた氏の歩みもともに紹介する。反対側の展示室3の手前には「芽の部屋」があり、ここでは作品の構想段階を描いたスケッチや図案といった資料、試作品などが並び、名品が芽吹く過程の紹介や、若手作家の作品展示などで活用している。同館は単に貴重な工芸作品が並ぶだけでなく、奥深い工芸の世界を多様な角度から紹介してくれる美術館になっている。
スポット詳細
- 住所
- 石川県金沢市出羽町3-2 地図
- エリア
- 兼六園周辺エリア
- 電話番号
- 05055418600
- 時間
- [開館時間]9:30-17:30(最終入館17:00)
- 休業日
- [休館日]月(祝日の場合は開館し、翌日休館)、展示替期間、年末年始
- 料金
- 展覧会によって異なる
- 駐車場
- あり(約230台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 備考
- ※電話番号はハローダイヤルに繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- ちょうどいい規模の施設です
- 東京竹橋にあった工芸館を金沢に移転後の二度目の訪問です。今回はポケモンx工芸を目当てに再訪しました。旧工芸館のレンガ造りとはまた違う軽やかなクラシックな趣きの建物が周辺の緑に映えています。工芸館のある界隈は、見どころ満載なので、もし上野の東京国立博物館のようなレベルの展示だったとしたら、それだけで1日がかりになりかねませんが、2階建ての割とコンパクトな展示なので、見疲れもせず、他のスポッ...
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