コート盛
波照間港を一望できる琉球王国時代の遠見台
コート盛(もり)へは波照間港から徒歩約8分、自転車で約5分、港から坂道を登って集落に向かう途中にある。琉球石灰岩を積み上げて造られており、琉球王国時代には海上を往来する外国船や、琉球から中国へ向かう進貢船を監視してのろしを揚げる火番所であった。標高約60mの高台の上に積み上げられた約4mの遠見台の上からは波照間港を一望でき、海の向こうには、かつてのろしで連絡を取り合っていた西表島を見ることができる。八重山の島々には、1644年(寛永21)に江戸幕府の令によって造られた同様の遠見台が各所にあり、コート盛を含む宮古、八重山諸島の14の島々にある19か所の遠見番所群は「先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)」として2007年(平成19)に国の史跡に指定されている。コート盛の周辺には、琉球王府に反乱を起こしたことで知られる八重山の豪傑、オヤケアカハチの生誕地や、琉球王国以前に築かれた下田原城(しもたばるぐすく)の跡などもあるので、歴史散策を楽しんでみるのもおすすめだ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン