お菓子処 しまや
1808年(文化5)創業以来、佐渡の食材にこだわり作り続ける老舗菓子処
店を構える沢根地域は昔、佐渡金銀山の資源を船で運ぶ人たちが集う場として栄えた港町であった。船乗りや商人たちの休憩所として佐渡の老舗甘味処は発展していったという。創業1808年(文化5)、200年以上の歴史を誇るしまやの主力商品は佐渡名物元祖澤根だんごだ。蓋を開けるとまゆ玉ほどの大きさの団子がきれいに並べられ、餡がうっすら透けて見える白くつるっとした餅で包まれている。コシのある薄皮の秘密は佐渡産コシヒカリ。水車の力でていねいに石臼挽きされた上新粉だ。中の餡も佐渡産のあずきをメインに使用。創業当初から大切に守られた味を楽しむことができる。ほかには新潟名物笹団子やどら焼き、ロールケーキや焼きドーナツなどの洋菓子商品もあり、観光土産はもちろん、地元民の手土産としても親しまれている。お店の向かいに工場があり、毎日作りたての商品が店に並ぶ。基本的にはお持ち帰りがメインだが、店内には4人掛けテーブルがあり少し腰を落ち着かせることもできる。創業当初、店内には港を利用する人たちであふれ、交流する場であったと想像すると、歴史のロマンを感じられ、昔の人たちに思いを馳せてみるのもまた世界が広がる気がする。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン