明治百年記念展望塔
富津岬の先端にある展望塔から東京湾の絶景を眺める
千葉県南西部の富津(ふっつ)市にある富津岬は、長さ約5kmにわたって鳥のくちばしのように突き出た砂嘴(さし)で、東京湾を内湾と外湾に分けている。その岬の先端にあるのが明治百年記念展望塔だ。この塔は明治100年を記念して建造され、1971年(昭和46)に完成したもので、高さは21.8m。造園家の池原謙一郎氏が設計し、ゴヨウマツをモチーフにした独特な形をしており、塔の上からは東京湾や対岸の三浦半島を一望するパノラマを楽しめる。東京湾上には、明治から大正にかけて首都防衛のために建設された人工島の第一海堡(かいほう)、第二海堡を見ることができるほか、空気が澄んだ日には富士山を眺めることができ、国土交通省の「関東の富士見百景」にも選ばれている。岬の一帯は南房総国定公園の千葉県立富津公園として整備されており、プールや野外劇場、多目的運動場、キャンプ場、テニスコートなどがあり、市民の憩いの場となっている。また、岬の南側の海岸沿いには長さ約7kmにわたりクロマツの防風林が植えられ、「日本の白砂青松100選」に選ばれている。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン