大塩天然炭酸水井戸
明治時代には輸出もされた天然サイダーが湧き出る井戸
古くから薬泉と評判の天然炭酸泉。1877年(明治10)、これを白磁のビンに詰め、旧会津藩士が「太陽水」と名付け、会津はもとより近県の薬店に、慢性胃腸病や糖尿病、便秘の薬として販売を始めた。1903年(明治36)には、岩代天然炭酸鉱泉(いわしろてんねんたんさんこうせん)という会社が工場を建設し、「芸者印タンサンミネラルウォーター」という商品名でドイツに輸出。国内向けには「万歳炭酸水」という名で販売したが、当時は交通が不便で輸送に経費がかかり過ぎたため廃業。それから約100年後の2004年(平成16)、井戸の隣接地に株式会社ハーベスという製水工場が建設され、「奥会津金山 天然炭酸の水」として現在も販売されている。この歴史ある炭酸水は、無料で汲んで帰ることができる。飲むとプチプチとはねる炭酸の泡が刺激的で、ほどよいミネラル感もある。そのままでもおいしいが、ハイボールにすると絶品だ。隣接する工場の自販機には、ミネラルウォーターのほかに、炭酸泉のミストやフェイスマスクも販売している。
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情報提供: ナビタイムジャパン