首里染織館 suikara
王都首里で、琉球王朝時代から続く染め織りの真髄に触れる
沖縄が誇る伝統工芸を首里で体感
沖縄は「工芸の島」として知られ、国の「伝統的工芸品」に指定された工芸品は16品目に及ぶ。そのうち13品目を占めるのが染め・織りだ。「首里染織館 suikara」は、そうした沖縄が誇る染め・織りの魅力を発信し、大切な伝統技術を次世代へつなぐ拠点として、2022年(令和4)4月にグランドオープンした。場所は、首里城公園の近く、琉球の風情が残る首里当蔵町(とうのくらちょう)。ゆいレール「首里」駅より徒歩7分、「儀保(ぎぼ)」駅より徒歩10分と2駅を利用でき、各駅周辺には史跡や泡盛酒造所、老舗菓子店、カフェなどが点在するため、首里のまち歩きを楽しみながら立ち寄れる新たな観光スポットとして人気を集めている。
紅型と首里織の美しさに見ほれる
3階建ての建物1階には、沖縄で生まれ育った唯一の染物「紅型」と、かつて首里の王族や貴族、士族のために織られていた麗美な織物「首里織」を展示したギャラリーが広がる。紅型は、琉球王国時代に中国、東南アジア諸国との交易によって染色技術が伝わり、その後、独自にデザインと技法を磨きながら発展したとされる。全工程を手仕事で行うという伝統を今も守り抜き、南国らしい色彩や、大胆にして緻密な意匠を生み出しているのが魅力だ。首里織も、交易を通して伝わった織りの技術を取り入れながら発展を遂げた。花倉織(はなくらおり)、花織(はなおり)、道屯織(どうとんおり)など、さまざまな織りの技法があることが特徴で、なかでも、王族のみが着た花倉織、王族・士族が着た道屯織は、首里に伝わる伝統的な技法を用いた格調高い織物として知られている。
伝統を生かし、現代風にアレンジしたグッズ
紅型や首里織など伝統的な技法を使った着物用の着尺や帯地などは、どうしても高価になるため、近年ではその魅力をもっと身近に感じてもらえるようにと、日常使いできる小物やインテリア、アート作品などが多く制作されている。1階の奥には、そういったふだんの暮らしに取り入れやすい紅型や首里織のグッズを販売するショップコーナーも。かりゆしウエアやショール、バッグや財布など豊富な品ぞろえが自慢だ。また、沖縄の染め織りに関する写真集や書籍などが置かれた情報コーナーもあり、来館者は自由に閲覧することができる。
体験プログラムで世界にひとつしかない作品を
2階は「琉球びんがた事業協同組合」、3階は「那覇伝統織物事業協同組合」の工房になっており、職人たちが作品づくりを行っているほか、次世代を担う後継者育成のための研修が行われている。紅型、首里織ともに、来館者が参加可能な体験プログラムを用意。紅型は、小・中・大のなかからお好みのサイズのトートバッグに「琉球びんがた事業協同組合」のオリジナル柄を染めていく体験(3250円~)。首里織は、機織機を使って絹糸の花織を約10cm織る体験(4400円)ができる。紅型のショールを染め上げる、綿の半幅帯を織り上げるといった4日間コースの本格的な体験プログラムも。琉球王朝時代から首里に根付く手仕事の楽しさをぜひ体感してほしい。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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