味膳 古雅味

その他和食

「神埼そうめん」を多彩な料理で味わう

九州を代表するそうめんブランド「神埼そうめん」。このそうめんを多彩な料理で楽しむために生み出されたのが「神埼めん懐石」だ。「これも、そうめん?」と驚く料理の数々は、そうめんに対する概念を変えてくれる。

味膳古雅味の「神埼めん懐石」(2200円)。平日ランチのみで2名より要予約} 味膳古雅味の「神埼めん懐石」(2200円)。平日ランチのみで2名より要予約

誕生は寛永の時代

佐賀県を巡っていると麦畑の広がる風景をよく目にする。温暖な気候と清流に恵まれた佐賀平野は、昔から小麦の生産地として知られてきた。「神埼そうめん」は、小麦のうまみと香りがしっかりしていてコシの強いのが特徴。ゆでても煮くずれしないコシの強さを生かして、温かい「にゅうめん」にアレンジしたのは「神埼そうめん」が最初といわれる。神埼にそうめんが伝わったのは1635年(寛永12)とされる。全国を行脚していた小豆島出身の僧侶が神埼の地で病に倒れ、地元の人の看病で回復した。そのお礼として手延べそうめんの製法を伝えたという。かつては300軒を超える製麺所があったが今は10軒ほどになった。それでも、全国から取り寄せの依頼がくる「神埼そうめん」は、2006年(平成18)に地域ブランド第1号として認定された。毎年、5月のゴールデンウィーク期間中には吉野ケ里歴史公園で「神埼そうめんまつり」が開催される。

吉野ケ里歴史公園にも近い、田手川のほとりに味膳古雅味はある} 吉野ケ里歴史公園にも近い、田手川のほとりに味膳古雅味はある

そうめんの魅力が広がる「神埼めん懐石」

そうめんの料理と聞いても、思い浮かぶのは、冷やしたものか温かいものか、あとは流しそうめんくらいかもしれない。だが、テーブルに並べられた品々に目を奪われた。意外なところに「神埼そうめん」が使われているという。そうめんからは想像もつかない料理ばかりだ。お造りは卵そうめん、梅そうめん、茶そうめんが、それぞれ刺身で巻かれている。それだけそうめんの種類があることも初めて知ったが、刺身と合わせた料理も斬新。初めての食感で絶妙な味わいだ。そうめんを細かくしてサトイモや鶏ひき肉と合わせ団子にし、そうめんで巻いて衣にしてあんをかけた「そうめんまんじゅう」は外がパリッ、中はもちもちとして美味。そのほか、一般的な「冷やしそうめん」(冬はにゅうめん)、「茶そばと豚肉のせいろ蒸し」などが並ぶ。前菜は6種盛りで、内容は季節により変わるが、そばとご飯が入った「いなり」は必ず入る。

5部屋あるうち4部屋は庭園を眺めながら料理を楽しめる} 5部屋あるうち4部屋は庭園を眺めながら料理を楽しめる

地域一体となって生まれたメニュー

「神埼めん懐石」が生まれたのは2010年(平成22)年前後のこと。神埼市では「神埼そうめん」だけではなく、うどんやそば、中華麺などさまざまな麺が作られている。「地元の麺や食材にこだわった魅力あふれるメニューを」と市が中心となって料理店などに呼びかけ、地域一体となってつくり上げられたのが「神埼めん懐石」だった。「そうめんのメニュー作りは試行錯誤の繰り返しでした」と味膳古雅味の女将、古賀悦子さんは話す。地元を盛り上げたいという一心で創意工夫を重ねた結果が「神埼めん懐石」。現在、7店ほどの割烹などで提供されていて、それぞれの店ならではの個性的なアレンジが施された「神埼めん懐石」を楽しむことができる。

「神埼そうめん」の乾燥の様子。神埼は機械そうめんの発祥地としても知られる} 「神埼そうめん」の乾燥の様子。神埼は機械そうめんの発祥地としても知られる

スポット詳細

住所
佐賀県神埼市神埼町田道ヶ里1575-6 map map 地図
電話番号
05054864084
時間
[月-日]ランチ11:30-14:00(L.O.13:30)/ディナー17:30-21:30(L.O.20:30)
休業日
不定休

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました