讃岐おもちゃ美術館
讃岐のいいものをギュッと詰め込んだ体験型ミュージアム
香川の伝統工芸と自然の恵みあふれる美術館
2022年(令和4)にオープンしたこちらは、伝統工芸品や木を使ったおもちゃを通して香川の文化や風土の魅力に触れることができるおもちゃの美術館。靴を脱いでリラックスして過ごせる館内はいくつかのコーナーに分かれていて、香川の伝統工芸である「讃岐かがり手まり」や「讃岐漆芸」の技術を用いて作られたおもちゃや遊具で遊んだり、県産の檜やクスノキ、オリーブといったさまざまな種類の木に触れたりできるほか、地元の鉄道の車両を模したコーナーや小豆島の醤油蔵で作られた大きな木桶に入って遊べるコーナーなどもある。館内には「おもちゃ学芸員」と呼ばれるスタッフがいるので、遊び方がわからない場合は気軽に聞いてみよう。開館時間は10:00-16:00で木曜休館。ただし、土・日曜、祝日は10:00-12:30と13:30-16:00の2部制。利用は予約優先なので、まずはオンラインから予約とチケット購入を。
本物の伝統工芸品に触れられる場所
香川には讃岐漆芸や讃岐かがり手まり、高松張子や和三盆の木型など、さまざまな伝統工芸が今も受け継がれている。そんな匠の技が生かされたおもちゃで気軽に遊べるのもこの施設の魅力だ。館内に何気なく置かれたすべり台は、実は讃岐漆芸の技術をふんだんに盛り込んで造られたもの。全面が漆塗りになっているだけでなく、側面には「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」という讃岐漆芸の3大技法が施されている。ふだんは高級でなかなか手で直接触れることがない讃岐漆芸の技術を、間近に感じることができるぜいたくな遊具だ。また、小さな子どもがごっこ遊びで香川の文化を体験できるコーナーもあり、讃岐うどん屋さんごっこ、香川の野菜の収穫ごっこ、和三盆の壁面遊びなど、遊びを通して香川の文化に触れることができる。
子育て支援の場としての面も
讃岐おもちゃ美術館があるのは、高松中央商店街の一角。運営しているのは地域の子育て支援に長年携わってきたNPO法人だ。この美術館は子育て支援拠点としての面もあり、おもちゃ学芸員は子どもたちに遊び方を教えてくれるだけでなく、親子の触れ合いのサポートもしてくれる。とはいえ利用者は子ども連れだけでなく、カップルや夫婦で訪れておもちゃやボードゲームを楽しむ人たちの姿も。おもちゃや伝統工芸をキーワードに、多世代が交流できる場となっている。
館内には広いカフェも併設。毎朝イリコと昆布でとった出汁や香川の食材をふんだんに使った料理のほか、自家製のドリンクやスイーツなども味わえる本格的な店だ。そしてテーブルは香川の木工作家によるもの、味噌汁のお椀は香川漆器と、ここでも本物の手仕事を体験することができる。テーブル席のほかゆったりと座れるソファや座敷もあるほか、お子様ランチや子どものおやつにちょうどいいスイーツなどもあり、子ども連れでもゆっくりと過ごせそうだ。カフェコーナーは予約なしで自由に利用可能。日本一長い商店街をじっくりと見て歩いたあとの小休止にもぜひ利用してほしい。
充実のミュージアムショップ
カフェと同じく予約なしで利用できるミュージアムショップも併設。広い店内にはさまざまな商品が並び、見ているだけでもワクワクできる品ぞろえだ。おもちゃ美術館のショップとあって、世界のいろいろなおもちゃが販売されているほか、香川の伝統工芸品も数多くそろうのが特徴。特に讃岐の手まりや漆器の種類が豊富で、これだけの種類から値段や用途にあわせて選べる場所は県内でも珍しい。そのほか、張り子や讃岐のり染め、丸亀うちわといった伝統工芸品や、県内のガラスや木工の作家による作品など、手仕事の魅力が伝わる商品が幅広くそろう。香川の伝統菓子「おいり」や和三盆、そのほか食品も充実しており、旅の思い出として自分用にも欲しくなること間違いなしだ。
スポット詳細
- 住所
- 香川県高松市大工町8-1 地図
- エリア
- 高松エリア
- 電話番号
- 0878847171
- 時間
-
[平日]10:00-16:00(最終入館閉館30分前)
[土日祝]10:00-12:30(最終入館閉館30分前)/13:30-16:00(最終入館閉館30分前) - 休業日
- 木(祝日の場合開館、翌日振替休館)、年末年始
情報提供: ナビタイムジャパン