ちくぜん 総本店
焼き鳥のまち・長門で、2つの特産鶏を長門流の食べ方で味わう
「長州どり」と「長州黒かしわ」を味比べ
山口県北部に位置する長門市は、古くから農家の副業として養鶏が盛んだった。そのため焼き鳥店も多く、現在では人口1万人あたりの焼き鳥店舗数が日本トップクラスに。そんな鶏好きが集まるまちで生まれたのが2種類の特産鶏。銘柄鶏の「長州どり」は平飼いでのびのびと育ったため、ほどよい弾力が感じられる肉質で、まろやかな肉は脂にも甘みとコクがあっておいしい。飼料には抗生物質や合成抗菌剤をいっさい使用せず、タイムやセージなど5種類のハーブを加えているのも特徴だ。一方「長州黒かしわ」は、国指定の天然記念物「黒柏鶏(くろかしわけい)」を元に誕生した、山口県産のオリジナル地鶏。一般的な若鶏の2倍という約100日かけて、広々としたスペースで育てている。ぜいたくに時間をかけて育てられた鶏の肉質は、適度な歯ごたえを残しながらもやわらかくジューシー。臭みもなくほんのりと甘い澄んだ脂と、地鶏ならではのコクとうまみを堪能できる。
独特な焼き鳥スタイルの「長門やきとり」
「焼き鳥のまち」として多くの焼き鳥店が集まる長門市。数ある焼き鳥店のなかでも特に人気の「焼とりや ちくぜん総本店」では、「長州どり」と「長州黒かしわ」の両方を味わえる。地元で育った新鮮な鶏肉を毎朝仕入れ、一本一本ていねいに串に刺して下ごしらえし、オーダーを受けて焼き上げる。値段もリーズナブルで、「長州どり」の「とり皮」130円、「ぼんじり」160円、「山いも巻」240円、また、「長州黒かしわ」も「手羽元」330円、「もも」280円などとお手頃だ。タレではなく、塩とガーリックパウダーで食べる長門独自のスタイルもおもしろい。さらに味変で、長門市の特産品「ゆずきち胡椒」や、一味、七味唐辛子を加えてパンチを効かせるのもいい。これらの焼き鳥を、ちぎりキャベツと一緒に食べるのも長門流。肉と一緒に食べたり、箸休めにしたりなど、自由な食べ方で楽しもう。
華やかな創作串やご当地ラーメンもおすすめ
「焼とりや ちくぜん総本店」では、焼き鳥以外にも自慢の鶏料理が多数。なかでもおすすめは、長門市役所の職員たちが考案した「ながとりめん」。長門産の鶏と海産物を使ったご当地ラーメンで、「長州どり」のガラをベースに魚介スープをあわせ、地元産の醤油で味付けしている。「長州どり」を特製ダレに漬け込んだチャーシューもまた格別で、締めの一杯にぴったりだ。スタッフは全員女性なので、女性ならではの発想で生まれた華やかな創作串もあって興味深い。メニューは地産地消にもこだわり、地元の食材を使った一品料理も評判だ。「焼とりや ちくぜん」の焼き鳥は、ここ総本店のほか、「道の駅 センザキッチン」内の支店や、長門湯本温泉街にある系列店の「焼鳥 さくら食堂」でも味わえる。
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情報提供: ナビタイムジャパン