山口

長門

NAGATO

北長門海岸国定公園に指定された美しい日本海の風景が広がる

県北部に位置し、日本海に面している長門市。対馬海流の影響から冬でも比較的温暖な気候で、雨は多いが山間部を除き雪が降ることがほとんどない。6月初旬頃には市内各地で国指定天然記念物のゲンジボタルを見ることができる。このエリアには雄大な自然と絶景スポットが点在しているが、なかでも1955年(昭和30)に白狐のお告げにより建立されたといわれている元乃隅神社は、123基の真っ赤な鳥居が連なる景観が荘厳で、2015年(平成27)にCNNが発表した「日本で最も美しい場所31」のひとつに選出された。また北長門海岸国定公園の代表的な景勝地である青海島は、別名「海上アルプス」と称され国の名勝および天然記念物に指定されている。日本海の荒波がつくり出した断崖絶壁、洞門や石柱、岩礁などの変化に富んだ風景を、陸上から散策しながら、また海上から観光遊覧船に乗って楽しむことができる。

recommend spot

エリアの見どころ

  • spot 01
    元乃隅神社
    赤、青、緑のコントラストが映える! 圧巻の123基の鳥居を誇る神社
    2015年(平成27)にアメリカのテレビ局・CNNが発表した「日本で最も美しい場所31」のひとつに選出された元乃隅神社。海の青と木々の緑にずらりと並ぶ朱色の鳥居が生み出す神秘的な風景が、観光客に大人気のパワースポットだ。
    海の青、草木の緑に映える朱色の鳥居
  • spot 02
    龍宮の潮吹
    まるで龍が昇るような噴潮現象を見られるスポット
    「龍宮」と呼ばれる海蝕地形の一角にある「龍宮の潮吹」。日本海の波が岩穴に激しく打ち寄せたときに見られる噴潮現象は、まるで龍が天に昇るような、神秘的な光景といわれている。
    崖の一部平たんになっている場所に潮を吹く箇所がある
  • spot 03
    千畳敷
    海と空に囲まれた一面の大草原
    展望デッキから眼下に広がる日本海が一望できるスポットとして注目を集めている。約2万6400平方メートルという広大な敷地にはカフェやキャンプ場もあり、アウトドアやランチも楽しめる。
    標高333mの高台から広大な日本海を望む絶景スポット
  • spot 04
    金子みすゞ記念館
    若くして逝った「幻の童謡詩人」をしのぶメモリアルミュージアム
    大正時代、童話童謡雑誌が隆盛を極めていた頃、詩壇に彗星のように現れた童謡詩人・金子みすゞ。若くしてこの世を去ったみすゞの、清らかな心とやさしさあふれる作品に触れてみよう。
    復元された「金子文英堂」。みすゞが店の奥から顔を出しそうな雰囲気がある
  • spot 05
    青海島
    迫り来る洞門は迫力満点! 山口の自然を肌で感じよう
    日本海側では佐渡、隠岐に次ぐ大きさを誇る「青海島」。島の周囲には自然活動によってつくり出された奇岩群や洞門などが広がっている。遊覧船に乗れば、島をぐるりと一周しながら絶景を間近で堪能することができる。
    青海島の表玄関といわれる「花津浦」。手を合わせて祈る観音様のような岩が見える
  • spot 06
    青海島ダイビングセンター
    透明度バツグン! 日本百景・青海島でダイビング
    青海島は日本海に浮かぶ周囲約40kmの島で、北長門海岸国定公園内にあり、「日本百景」に選定され、「国の名勝及び天然記念物」に指定されている。浜が砂利で砂が巻き上がらないため、透明度が高く視界が良好なうえ、ビーチから直接海に入ることができるので、青海島周辺の海はスキューバダイビングのスポットとしても人気だ。そんな青海島でのダイビング体験におすすめの施設が「青海島ダイビングセンター」だ。「体験ダイビング」は初心者講習が付くコースで所要2時間、「スーパー体験ダイビング」は6か月以内に「体験ダイビング」に参加した人が対象で、初心者講習が省略できる分たくさん潜れるコースで所要2時間。「体験ダイビング+スーパー体験ダイビング」は「体験ダイビング」と「スーパー体験ダイビング」がセットになった充実のコースで所要4時間だ。すべてインストラクターが同行する。青海島周辺は特有の地形のおかげで希少な生物が多く、特にウミウシはいろいろな色のものを見ることができる。また、「青の洞窟」といわれる水中洞窟では、感動的な美しい景色に出合うことも! 長門に行ったら、ぜひ青海島の海に潜ってみよう。
    「青海島ダイビングセンター」のダイビング風景。青海島は本土と青海大橋でつながっていてアクセスもしやすい
  • spot 07
    青海島観光遊覧船
    マグマの博物館、青海島の魅力を遊覧船で見にいこう!
    「日本の渚100選」に選ばれている青海島。島の周りには日本海の荒波に浸食された奇岩や洞門が山のようにそびえ立ち、別名「海上アルプス」とも呼ばれる。自然がつくり出した芸術的な光景を堪能できるのが、青海島観光汽船の遊覧船だ。
    ピンクの船体がかわいらしい「れいんぼう号」
  • spot 08
    和風レストラン あまのゆ
    油谷湾(ゆやわん)を一望する「油谷湾温泉 ホテル楊貴館」のレストラン
    長門の北部、日本海に面して立つ「油谷湾温泉 ホテル楊貴館」。そのホテル内に、美しい油谷湾を眺めながら食事のできる「和風レストラン あまのゆ」がある。和牛すき焼き、釜飯、天ぷらなど多様なメニューのほか、アワビ、伊勢えび、剣先イカなどの生け簀があり、それらをさばいた鮮度抜群な料理も味わえる。また、山口県の名物「瓦そば」は一度は味わいたいおすすめの一品。熱々の瓦の上に茶そばや甘辛く煮た牛肉等の具材を乗せ、つゆで食べる地元の人気グルメだ。また、ホテル内の日帰り温泉と「日本酒BAR 海と月」をセットで楽しむのもよい。油谷湾温泉はトロトロとしたなめらかな肌触りから「美人の湯」と呼ばれ、バーには「獺祭(だっさい)」「むかつく」「東洋美人」などの地酒がそろう。ホテル名の「楊貴妃」は、油谷湾を挟んだ向津具(むかつく)半島に伝わる楊貴妃伝説による。密かに命を助けられた楊貴妃が唐から小舟で流れ着き、半島の唐渡口(とうどぐち)で亡くなったと伝わっており墓も残っている。ひと足延ばして、楊貴妃伝説をたどってみるのもおもしろそうだ。
    山口県の名物、瓦そば1200円
  • spot 09
    長門湯本温泉
    約600年の歴史をもつ山口県最古の温泉街が見事にリニューアル!
    歴史ある山口県最古の「長門湯本温泉」が、いったんは寂れたものの、官民が一体となった「温泉街リノベーション」プロジェクトで見事にリニューアル! 温泉街全体が活気づき、そぞろ歩きが楽しい温泉街になった。
    温泉街の中心に流れる音信川(おとずれがわ)。場所によってさまざまな表情を見せる
  • spot 10
    立ち寄り湯 恩湯
    住吉大明神のお告げで発見された「神授(しんじゅ)の湯」
    「恩湯」は、約600年前、大寧寺(たいねいじ)の定庵禅師(じょうあんぜんじ)が住吉大明神のお告げで発見したと伝わる「神授の湯」。山口県で最古の名湯・長門湯本温泉の原点となる元湯だ。「恩湯」は施設の老朽化などにより、2017年(平成29)に公設公営での営業を終了したが、2020年(令和2)に民営化されてリニューアルオープン、日本伝統の様式美を守りながらも洗練されたモダンな「立ち寄り湯 恩湯」に生まれ変わった。以前と変わらず、泉源の真上に立ち浴槽の底から湧出しているので、空気に触れて劣化することのない、鮮度のよい温泉を楽しむことができる。源泉温度は39℃で、浴槽に注がれる湯温は36~38℃のぬる湯なので、ゆっくり浸かることで温泉成分が体内に浸透し、体の芯まで温まる。また、浴槽が1mと深いのも以前と同様で、全身に水圧がかかることで血行を促進する。泉質はアルカリ性単純温泉(pH9.62)で、やや青みがかった無色透明、ほんのり硫黄の香りがする。岩盤から湧き出るお湯を見られるのは全国でも珍しく、岩盤と湯溜まりの間に張られた結界のしめ縄は、長門国一宮 住吉神社から授けられたもの。この地の人々の温泉信仰を大事に引き継いでいる。現在恩湯では、「神授の湯」伝説に深く関わる大寧護国禅寺(長門湯本)と長門国一宮住吉神社(下関)にて、御朱印が受けられる特別な御朱印紙を用意している。ここでしか手に入らない特別なものなので、興味のある人は聞いてみよう。
    1分あたり約130ℓの湧出量にあわせて、浴槽の広さは男女それぞれ8平方メートルとなっている
  • spot 11
    恩湯食
    長門湯本温泉の「立ち寄り湯 恩湯」とセットで行きたいレストラン
    山口県で最も古い約600年の歴史をもつ長門湯本温泉。「恩湯食」は、温泉街のシンボル的存在「立ち寄り湯 恩湯」が2020年(令和2)にリニューアルした際、「恩湯」に来た人に食事も楽しんでほしいという想いから同時にオープンした。「恩湯に湧き続ける浄らかなお湯のように、食を通してその浄らかさを届けたい」というコンセプトのもと、長門名産の「長州どり」、手作り豆腐を中心に旬の魚介、季節の野菜や果物を使った料理を提供している。ランチ、ティータイム、ディナーで少しメニューが替わるが、ランチでおすすめなのは、初めてならぜひ食べてほしい「長門鶏飯」のランチセット。「長門鶏飯」は、鶏のうまみたっぷりのだしが利いた山口県産のご飯の上に酒蒸しにした長州どりが載っていて、「季節野菜のマリネ」も付いている。メインの「長門鶏飯」は「長門たまご鶏飯」「湯本鶏うどん」に変更も可能だ。デザートでいち押しは「杏仁豆花」で、ほんのり甘くてトロトロ食感。木の温かみを感じる建物は、3面が大きなガラス張りでとても開放的。温泉街を流れる音信川(おとずれがわ)が目の前というロケーションなので、テイクアウトして川沿いのテラスで食べるのも気持ちよさそうだ。
    「長門鶏飯」のランチセット1150円と「杏仁豆花(あんにんとうふぁ)」400円。ランチセットには「季節野菜のマリネ」が付く
  • spot 12
    だいご長屋
    築70年超の長屋をリノベーション!居心地のよいグルメスポットに
    情緒あふれる長門湯本温泉の川沿いに、木のぬくもりを感じる「だいご長屋」が立つ。築70年以上の古民家を改装した建物は、山口名物・瓦そばの店と、おしゃれな居心地のよいカフェの入った複合施設に生まれ変わった。
    校舎らしい雰囲気が残る木造建築
  • spot 13
    焼とりや ちくぜん総本店
    焼き鳥のまち・長門で、2つの特産鶏を長門流の食べ方で味わう
    全国屈指の「焼き鳥のまち」長門市。2種類の特産鶏「長州どり」と「長州黒かしわ」で知られ、「長門やきとり」と称される独特な食べ方もある。市内の人気店「焼とりや ちくぜん総本店」で試してみよう。
    「長州どり」と「長州黒かしわ」の焼き鳥。それぞれの部位にあわせて、おいしく食べられる下ごしらえがされている
recommend spot

人気スポット

recommend spot

旅のヒント

  1. その1

    元乃隅神社へは最寄り駅「長門古市駅」から公共交通機関がなく、車で約20分の距離にあるため、タクシーやレンタカーの利用がおすすめ。

  2. その2

    千畳敷は標高333mの高台に広がる草原で、日本海の大パノラマを楽しめるキャンプ場としても人気だ。

  3. その3

    青海島は定期遊覧船に乗れば、島をぐるりと一周しながら絶景を間近で堪能できる。運行日や運行時間を事前にチェックしておこう。

recommend spot

関連記事

記事一覧
recommend spot

モデルプラン

山口のその他のエリア

+ -
back
open

長門エリア