岩瀧寺の滝
弘法大師・空海も美しさに感嘆したと伝わる壮麗な四段の滝
江津市の東、大田市との境に近く、江の川(ごうのかわ)下流部の小さな支流・都治川(つちがわ)に、優美な四段の滝「岩瀧寺の滝」がかかる。滝の周辺では、都治川が「深山幽谷の趣」を漂わせる渓谷をなし、岩瀧寺谷と呼ばれる。ここは江津(ごうつ)市街から車で30分とかからない場所で、滝の上流には集落もあり、それほど深い山奥ではない。海岸からこんなに近く、これほどの渓谷美と立派な滝を見られる場所は、全国的にも珍しい。手軽に訪れることができ、深山を思わせる渓谷美と滝の絶景が楽しめる。周囲は春は桜に山ツツジ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪化粧と、四季折々に自然が美しい。吹き下ろす風でミストとなったしぶきが清涼を呼び、とりわけ夏には来訪者が多い。滝から2kmほど手前に「岩瀧寺」がある。もともと滝の近くにあったが、波積(はづみ)ダムの建設で移転した。弘法大師・空海が諸国行脚のおり、この滝の美しさにひかれ、修行の場にふさわしいと考え、かたわらに熊野十二所権現を祀る権現堂を建立。熊野山岩瀧寺が開創されたと伝わっている。
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情報提供: ナビタイムジャパン