栗東ワイナリー
自社ブドウ園で栽培した単一品種のワインを楽しめるワイナリー
県内に2つあるワイナリーの1つ
JR東海道線の草津駅から帝産バス草津駅~金勝公民館線で25分の「中村」で下車、すぐそばの帝産タクシー待機場からタクシーに乗車すると約3分で栗東ワイナリーにたどり着く。米どころとして知られる滋賀県には日本酒を造る蔵元が多いが、ワイナリーは2社のみ。そのうちの1つがこちらの栗東ワイナリーだ。かつては清酒造りに勤しんでいた太田酒造だったが、第二次世界大戦が勃発。ブドウから採取する酒石酸が戦闘機の音波防御レーダーの原料になるという理由から軍にブドウ栽培の命を受け、栗東市浅柄野(あさがらの)の広大な荒地を開墾。スコップやツルハシを用いて表と底の土を取り替える「天地返し」の大工事を経て、ブドウ畑を完成させた。軍に納品する機会は訪れぬまま終戦を迎え、1949年(昭和24)、ワイン造りが始まったのだ。
広大なブドウ畑でさまざまな品種を栽培
当初は観光農園が中心だったが、10年ほど前にシフトチェンジ。ワインの品質向上に取り組み、今では一流ホテルも取り扱うワインとなった。ブドウ畑の広さは4万平方メートルほどで、除草剤を使わず減農薬で育てることが信条。丘陵地で日当たり良好、昼夜の温度差も大きい。琵琶湖を吹きわたる涼やかな風がそよぎ、ワインの旧世界であるヨーロッパに似た気候風土であることから、カベルネ・ソーヴィニヨン、セミヨン、シャルドネなどの欧州系品種が実る。また、日本を代表する黒ブドウのマスカットベーリーAや、ヤマ・ソーヴィニヨン、アルモノワール、レッドミルレンニュームといった希少品種も栽培している。小高い丘の上にある醸造所では、ブドウの搾汁、発酵、熟成、瓶詰めまですべての工程を一貫して手作業で行っている。収穫期の9~10月中旬頃には工場見学も可能(要予約)。
テイスティングルームで試飲タイム
テイスティングルームでは、大きな窓に広がるブドウ畑を眺めながら無料で試飲を楽しめる。栗東ワイナリーのワインは大きく分けて、地名を冠した「浅柄野ワイン」と「Biwaワイン」の2種。「浅柄野ワイン」は自社の畑で栽培したブドウの単一品種で造られたもので、「Biwaワイン」は、自社と国産のブドウをブレンドしている。「浅柄野ワイン」のおすすめは、白ワインならライチのような華やかな香りとシードルのような酸味の感じられるやや甘口の「レッドミルレンニューム」。日本ワインの父・川上善兵衛氏が国内改良した品種で、希少品種だ。赤ワインなら、イチゴのような香りをまとう軽やかな「マスカットベーリーA」や、タンニンと酸のバランスがよく芳醇な「ヤマ・ソーヴィニヨン」だ。2000円前後のものが多く、手頃なラインナップとなっているのもうれしいところだ。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県栗東市荒張字浅柄野1507-1 地図
- エリア
- 湖南・草津エリア
- 電話番号
- 0775581406
- 時間
- 9:00-16:30
- 休業日
-
第2・第3土日、祝、年末年始
※醸造期間中(9月-11月初旬)は休日の対応も可能な場合があります。事前にお問い合わせ下さい。 - 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club、UC)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、Apple Pay、Google Pay、PayPay、楽天ペイ、メルPAY、d払い、auPAY、nimoca、manaca、ICOCA)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン