徳澤園
上高地の奥座敷の草原に立つ、文人も愛した名物宿
徳澤園のある徳沢は、明神からさらに奥へ1時間(上高地から約2時間)。ほとんど勾配もなく歩きやすい道で、途中ほんの短い間だけ梓川の向こうに常念岳が見える。さらに進んで大天井(おてんしょう)岳が見えてきたらすぐに到着だ。徳沢はハルニレやカツラの大木が影を落とす広々とした草原で、5月中旬にキャンプ場の奥に現れるニリンソウの大群落を楽しみに訪れる人も多い。高村光太郎の詩集『智恵子抄』のなかで、狂奔する牛に智恵子がおびえたとあるように、徳沢はかつて馬や牛の放牧場だった。1934年(昭和9)、国立公園指定にともなって牧場は閉鎖され、番小屋だった建物は山小屋となって多くの登山者に愛された。1955年(昭和30)、切れないはずのナイロンザイルの破断によってクライマーが滑落死して社会問題となり、翌年これを元にした小説『氷壁』を井上靖が発表。舞台となった徳沢にさらに大勢が訪れるようになった。現在の徳澤園は、イタリア製家具のある洋室やカラフルな相部屋など、洗練されたホテルのような山小屋だ。食堂も好評で、カレーや窯焼きピザ、そしてソフトクリームを楽しみに立ち寄る登山者も多い。
スポット詳細
- 住所
- 長野県松本市安曇上高地4468 地図
- エリア
- 白馬・安曇野エリア
- 電話番号
- 0263952508
- 時間
-
4月下旬-11月下旬のみ
[カフェ]7:00-19:30
[食堂]7:30-14:00(L.O.) - 休業日
- シーズン中は無休
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン