春日部市郷土資料館

資料/郷土/展示/文学館

ジオラマは必見! コンパクトながら本格的に歴史を学べる資料館

1990年(平成2)にオープンした春日部市の歴史や文化を紹介する施設。見どころは原寸大の竪穴式住居の模型と日光街道の宿場町・粕壁宿(かすかべじゅく)の街並みの模型。おもちゃ作りをはじめとした体験講座も人気だ。

郷土資料館がある春日部市教育センター} 郷土資料館がある春日部市教育センター

市民から愛される体験型の郷土資料館

春日部駅東口から徒歩約10分、春日部市教育センターの1階にあるのが「春日部市郷土資料館」だ。春日部市の歴史や文化に関わる約360点の資料が展示されており、コンパクトながら盛りだくさんの地域密着型資料館として、地域の住民から愛されている。常設展示では約3万年前から現在にいたるまでの春日部地域の歩みを学ぶことが可能。「郷土資料館あんない人」キャラクターの「うめわかくん」による解説もおもしろくわかりやすいのでついつい読んでしまう。年に3回企画展を開催しているほか、定期的にワークショップを実施しており、春日部市の名産品である桐製品にちなんだ桐の貯金箱作りや、西宝珠花地区で行われてきた大凧揚げにちなんだ凧作り、おもちゃ作りなどを実施し、人気を博している。謎解きイベントをはじめとしたイベントも多く行われており、何度行っても楽しめる資料館だ。

郷土資料館の入り口には「歓迎」の凧。入ると春日部市の花であるフジの造花が出迎えてくれる} 郷土資料館の入り口には「歓迎」の凧。入ると春日部市の花であるフジの造花が出迎えてくれる

館内には春日部の昔の写真や春日部に関する映像を見ることができるコーナーも} 館内には春日部の昔の写真や春日部に関する映像を見ることができるコーナーも

大人気の竪穴式住居の模型

資料館の展示は原始時代からスタート。入り口には花積貝塚(はなづみかいづか)で見つかった約4800年前(縄文時代中期)の竪穴式住居の模型があり、訪れた人の目をひく。花積貝塚は花積下層式土器(はなづみかそうしきどき)という土器の型式を決定づけた遺跡として、考古学上有名な遺跡。ここでは花積貝塚で発見された人骨をもとにした複顔模型なども見学することができるので、考古学好きにはうれしい。ほかにも市内の遺跡で発見された石器や土器などが展示されており、縄文時代の生活を垣間見ることができる。続く古墳時代の展示では市内の古墳で出土した円筒埴輪などが、中世の展示では鎌倉武士・春日部氏の居館跡と推定される浜川戸遺跡(はまかわどいせき)の出土品である磁器や板碑が展示されており、イラストやパネルで当時の様子がわかりやすく解説されている。

入り口のすぐ横にある縄文時代の竪穴式住居の模型。音声ガイドもある} 入り口のすぐ横にある縄文時代の竪穴式住居の模型。音声ガイドもある

中世の板碑。生者が死後の幸福を願う、または死者の冥福を祈る目的で作られた} 中世の板碑。生者が死後の幸福を願う、または死者の冥福を祈る目的で作られた

見ごたえ抜群! 粕壁宿の精緻な模型

近世の展示は日光街道第4の宿場町・粕壁宿に焦点をあわせている。江戸時代の終わりには粕壁宿は約3700人が住み、家数773軒の宿場町となっていた。その粕壁宿の江戸末期の推定模型が、春日部市郷土資料館の大きな目玉の展示だ。縮尺200分の1の推定模型では粕壁宿内の約1kmの大通りが再現されており、躍動感ある街並みが魅力的。1881年(明治14)に明治天皇が巡幸した際の記録をもとに、明治天皇が昼食を取った場所をパネルで表示しているのがおもしろい。また、粕壁宿は古利根川(ふるとねがわ)を活用した水運の拠点でもあり、模型でも河岸で荷物を積み込む船を見ることができる。展示を先に進むと近現代の春日部の様子がパネルで展示されているほか、春日部の名産品の桐ダンス・桐小箱・麦わら帽子・押絵羽子板などを見ることができる。春日部を舞台にした漫画『クレヨンしんちゃん』のコーナーもあり、ファンにはうれしいところだ。

模型内のおもなスポットには立て看板があり、現在の町並みと比較できるようになっている} 模型内のおもなスポットには立て看板があり、現在の町並みと比較できるようになっている

遊べるおもちゃと触ることのできる展示品

郷土資料館内には昔のおもちゃの展示コーナーがあり、けん玉にヨーヨー、ビー玉ころがしに紙てっぽうなどがずらりと並ぶ。実際に遊ぶことができ、老若男女問わず人気のコーナーだ。また、昔のおもちゃの作り方のパンフレットも置かれており、受付に申し出れば欲しいおもちゃの作り方を紙で渡してくれる。コーナーのすぐ横にはダイヤルを回すことができる赤電話や黒電話、触ることができる江戸時代の鏡などもあり、見るだけでなく体感できる。さらに資料館内には体験用に制作された竹製の山駕籠(やまかご)があり、実際に担いだり乗ったりすることができる。このほか、資料館の壁には「春日部壁展示」と題した、歴史・文化・自然の小ネタなどを紹介するコーナーも。訪れた日は春日部の方言が紹介されており、パネルを裏返すと意味がわかるクイズ形式で楽しみながら方言を学ぶことができた。

昔ながらのおもちゃは今遊んでもなかなか楽しい} 昔ながらのおもちゃは今遊んでもなかなか楽しい

駕籠に乗ることができるのは体重30kgの小学生までなので注意しよう} 駕籠に乗ることができるのは体重30kgの小学生までなので注意しよう

スポット詳細

住所
埼玉県春日部市粕壁東3-2-15 map map 地図
エリア
東部エリア
電話番号
0487632455
時間
9:00-16:45
休業日
祝、月(祝日の場合は翌日も休業)、年末年始
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 竪穴式住居の原寸大模型
    3.0 投稿日 : 2021.07.20
    春日部駅から徒歩10分ほど。春日部市教育センター1階にある。入館無料。展示室は原寸大で復元した縄文時代の竪穴式住居から始まり、前半は市内で見つかった縄文時代・弥生時代の遺跡解説と出土品の展示、後半は中世・近代の歴史・文化に関する資料、粕壁宿のジオラマなどの展示となっている。展示品はあまり多くない。地元小学生の学習施設といった感じである。
  • ジオラマがいい
    3.0 投稿日 : 2020.10.03
    こちらは春日部駅東口より徒歩10分くらいのところ春日部教育センターの中にあります。主に春日部地域の歴史を、旧石器時代から近代・現代まで時代順に展示しています。順次、庄和地域の歴史も展示していました。時に昔の春日部のジオラマは素晴らしかったです。
  • 春日部市郷土資料館
    3.0 投稿日 : 2020.04.05
    無料で入れる資料館です。ボタンを押すと、音声の説明が流れます。縄文人や埴輪や土器なども展示されていました。

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アクセス

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最寄り

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