壺屋焼やちむん道場
壺屋焼の窯元でやちむん(焼物)作りを体験
壺屋やちむん通りで壺屋焼の歴史を体感
那覇市壺屋は、沖縄の伝統工芸「やちむん」のふるさと。1682年(天和2)、琉球王府が各地に点在していた陶窯をこの地に集めたことにより、やちむんの村ができ、それを機に「壺屋焼」が誕生した。1970年代、周辺に住宅が密集し、煙害が公害問題となったことから、薪窯が使用禁止に。薪窯にこだわる陶工は、読谷村に移窯することになったが、壺屋に残った陶工は、灯油やガス窯などに転換することで、壺屋焼を継承してきた。そんな歴史を今も体感できるのが「壺屋やちむん通り」。壺屋焼の技法などを詳しく知ることができる「壺屋焼物博物館」や、県の文化財に指定されている荒焼の登り窯「南ヌ窯(ふぇーぬかま)」があるほか、壺屋焼窯元の直売店、やちむんのセレクトショップなどがずらりと並び、買い物も楽しめるスポットだ。
裏道の散策も楽しい壺屋
やちむん通りおよび周辺に、工房と5つの直営店を構える「壺屋焼窯元育陶園」は、先祖代々、壺屋の地で壺屋焼を営んできた窯元のひとつ。現陶主は6代目、高江洲忠。育陶園は、唐草模様を線彫した日用品や、先代の獅子の型を受け継ぐシーサー作りを得意としている。2005年(平成17)には、「楽しむことで技や文化を学び、壺屋焼を感じてほしい」という想いで、やちむん体験のできる「育陶園 やちむん道場」をオープン。同道場へは、やちむん通りから1本裏に入った道を歩いてたどり着くのだが、この「すーじぐゎー(細い道)」の風情は、壺屋に来たらぜひ堪能してほしいところ。蔦のからまる石垣、曲がりくねった迷路のような小道。なんともいえない昔情緒を感じられるだろう。
沖縄の土と伝統技術に触れる体験
初心者におすすめのメニューは、シーサー作り、器作り、器への絵付け。どれも、育陶園こだわりの沖縄の土と手作りの釉薬を用いて作陶できる。シーサーは、見本を参考にしながら、土台に体、足や手、顔などのパーツを付けていくのだが、作る人によって個性が出やすく、さまざまな体形や表情に仕上がるのがおもしろいところ。器作りは、ロクロ成形か手びねりの2つの方法から選べる。土を叩いたり、伸ばしたりして作る手びねりは、自由な発想でオリジナリティあふれる作品に仕上げたい人におすすめだ。
やちむんに刻む沖縄の旅の思い出
ロクロ成形は、初心者でも作りやすい茶碗やコップなど、少し深さのある器に挑戦できる。追加オプションで柄入りを選択できるのもうれしいポイントだ。絵付け体験は、用意された素焼の角皿、茶碗、カップに伝統の釉薬を使って描いていく。どの体験メニューも、乾燥や焼き上げの行程が必要なため、仕上がりは約1か月から2か月半後。郵送で届くので、到着まで楽しみに待ちたい。この道場の魅力は、沖縄の植物に囲まれたオープンエアーの開放的な空間で、穏やかにものづくりに打ち込めること。壺屋の風を感じながら、世界にひとつだけのやちむんを作る喜びを体験しよう。
スポット詳細
- 住所
- 沖縄県那覇市壺屋1-60-2 地図
- エリア
- 那覇・首里エリア
- 電話番号
- 0988638611
- 時間
- 10:00-13:00/14:00-17:00
- 休業日
- 1/1、1/2、年数回不定休あり
- 備考
- ※お車の入れない細い道に面しています。
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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