長崎街道かもめ市場

長崎の海をイメージした青いグラデーションの美しいタイルが目をひく

充実の品ぞろえを誇る長崎土産がずらり

2022年(令和4)3月、JR長崎駅改札口の目の前にオープンした「長崎街道かもめ市場」。長崎を代表するお土産店や飲食店など、54ものお店が集結した話題のスポットだ。入り口すぐの場所にあるのは長崎市内最大級を誇る「お土産ゾーン」。定番のカステラだけでも5つの店が軒を連ね、地元で愛される中華菓子やクジラなどの海産物まで27店舗が集まる。いつもとちょっと違ったお土産を探すなら「長崎お土産 すみや」へ。五島うどんやかんころ餅といった長崎の離島の特産品に加え、バイヤーが各地へ出向いて発見した新しいお土産も展開。

長崎の逸品がそろったお土産ゾーン。長崎駅限定の商品や九州初出店の店も

茂木びわネクター450円(2023年6月頃まで休売)、ゆうこう果汁ジュレ410円、ステンドグラスのキーホルダー各1100円(長崎お土産 すみや)

長崎名物！ 揚げたてかんぼこのおいしさに開眼

お土産ゾーンの一画には、目の前で調理を行う「実演ゾーン」も登場。ここで見逃せないのが長崎県民の隠れたソウルフードである「かんぼこ」。地元では愛着を持ってそう呼ばれるかまぼこを、いちばんおいしく食べられる「揚げたて」で楽しませてくれるのが「長崎かんぼこ 喜味冨(きみふく)」。創業60年の老舗「杉永かまぼこ」が営んでいるからその味はお墨付きだ。お店のスタッフによると、長崎県はかまぼこの消費量、消費金額、かまぼこ屋の数が日本一！なんだとか。まさに「かんぼこ王国」なのである。ショーケースに目を移すと15種類の自慢の逸品がずらり。いわしのすり身で半熟たまごを包んだ「半熟竜眼」(350円)や、長崎県産のアジを開いてすり身とあわせた「あじご開き」(380円)は不動の人気を誇る。試食も用意されているので、食べ比べてお気に入りの味を探そう。

店の奥で調理しているため、揚げたてや揚げ直しのリクエストにも対応してくれる(長崎かんぼこ 喜味冨)

長崎の食文化を発信するご当地グルメも見逃せない

ちゃんぽんや皿うどんなどの「長崎中華」や大人のお子様ランチとして知られる「トルコライス」、魚種の豊富さ日本一を誇る海の幸。「ご当地レストラン」ゾーンにも長崎で長く愛される名店がそろう。長崎新地中華街にも店を構える「ちゃんぽん 蘇州林(そしゅうりん)」もその1つ。看板にも掲げるちゃんぽんは、長崎特有の唐灰汁(とうあく)入りの自家製中太麺。鍋で一緒に炊き込むことで独特の風味をスープに移し、一方で野菜や魚介類などのうま味を麺がぐっと吸い上げる。ていねいに炊き上げた鶏がらオンリーのスープながら、味に深みがあるのはこの「鍋炊き」の業があってこそだ。A4の長崎和牛が載った「極上ちゃんぽん」(1780円)や「皿うどん」(1100円)もおすすめ。

ご当地レストランゾーンには6つの店が集結

上ちゃんぽん1450円。五島産の車エビや島原産のブランド豚「芳寿豚(ほうじゅとん)」などが丼を彩る(ちゃんぽん 蘇州林)

楽しみ方いろいろ！ 長崎初のエキナカの本格横丁

さらに商業施設としては長崎初となる「横丁ゾーン」もお目見え。串カツやラーメン、長崎の地酒がそろう立ち飲みバーなど8つの専門店が集まり、これまで長崎にはなかった空間として連日賑わう。それぞれの店での飲食はもちろん、横丁の中央にあるイートインスペースでは各店自慢の逸品を持ち寄って自由に楽しむこともできる。「大阪屋 長崎駅店」では日本一に輝いたA5ランクの長崎和牛がお出迎え。肉本来のうまみをもつ赤身とサシのバランスが見事で、うまみが最も引き立つ鉄板焼きで楽しませてくれる。そのほか「特選肉寿司の3点盛り」(1188円)や「長崎和牛のお刺身盛り合わせ」(1628円)といった名物も。盛り付けには地元である波佐見焼の器を使用。メイドインナガサキがぎゅっと詰まった料理を味わい尽くそう。

各店舗の仕切り壁をなくすことでゾーン全体が1つのお店のような一体感に

「本日おすすめのA5特選赤身ステーキ」1848円。表面にしっかりと焼き色をつけ、肉を休ませながら余熱で仕上げる(大阪屋 長崎駅店)

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