有限会社ふじブドウ園
ブドウ狩りと自家製ワインで旬のブドウをとことん満喫
100年以上の歴史を誇る、ブドウ栽培が盛んな内子町
1913年(大正2)から始まったといわれている内子のブドウ栽培。内子には標高の高い山が多く、昼夜の寒暖差が激しいことがブドウを甘くおいしく仕上げる理由のひとつだそうだ。1980年(昭和55)に開業した「観光ふじブドウ園」は、毎年多くの人が訪れる人気の観光地。松山市内から向かうなら松山自動車道の内子・五十崎ICで下り、車で約5分。市内から1時間ほどで到着するとあって日帰りツアーにもぴったりだ。約4500平方メートルという広い敷地の園地内にはさまざまな品種のブドウが植えられており、その場でもぎたての新鮮なブドウを食べられるブドウ狩り体験を楽しむことができる。体験だけでなく、持ち帰り料金を払えば自分で収穫したブドウを量り売りで購入できるほか、全国へ発送することも可能だ。
品種によってあらゆるブドウ狩りのコースを用意
毎年8月初めの週末からスタートしているブドウ狩り体験には家族連れや団体客などが多く訪れている。ブドウの品種は「巨峰」「アレキサンドリア」「ロザリオビアンコ」をはじめ、皮ごと食べられる「瀬戸ジャイアンツ」など種類豊富で、ワンシーズンの間でさまざまな味を楽しむことができる。時期によって収穫できる品種が異なるので、食べたい品種が決まっている場合は、事前にウェブサイトや電話で確認しておくといいだろう。近年人気の高まっている「シャインマスカット」などは、シーズン中でも早めの予約がおすすめだ。ブドウ園に到着したら、まずは駐車場隣にある受付へ。収穫できる品種によって体験コースが用意されているので内容を確認してみよう。受付で籠、ハサミ、氷水の入ったボウル、ござを受け取ったら、スタッフの方から収穫方法やおいしいブドウの選び方をレクチャーしてもらい、ブドウ狩り体験のスタートだ。
収穫してそのまま楽しむブドウの甘さは感動的
目当ての品種のブドウがある果樹園へ移動したら、さっそく食べ頃の房を探してみよう。巨峰やピオーネなど紫色の品種は色が濃く黒っぽいもの、瀬戸ジャイアンツやシャインマスカットなどは色のやや黄色っぽいものが食べ頃のサインだ。どのブドウがいちばん甘そうかを探し出すのも、またワクワクする時間。茎の部分をカットしてブドウを収穫したら、氷水のボウルで冷やしてから、もぎたての甘い実を味わってみよう。「ブドウはもぎたてがいちばんおいしい」といわれる理由を体感できるはずだ。なお、食べる場所は2つ。ブドウの木の下でござを敷いてピクニック気分を楽しむか、果樹園の外に併設しているテーブルとベンチのあるエリアかのどちらかとなっている。車いすのまま入場できる果樹園もあり、さまざまな年齢層の観光客にとってやさしい環境だ。
果樹園近くの内子ワイナリーにも立ち寄ってみて
ブドウ狩りを満喫したあとは、果樹園からの帰り道にある「内子ワイナリー」にもぜひ立ち寄ってみてほしい。ここは2010年(平成22)に当時70歳の藤渕利通氏が立ち上げたワイナリーで、自家製のワインが試飲&購入できる。「大切な人と夢を語りながら飲んでほしい」という願いを込めて「夢わいん」と名付けられたワインは、土壌づくりからこだわり農薬もなるべく使わない有機栽培で育てられた内子産のブドウを100%使用。収穫から瓶詰めまで一つひとつていねいな手作業で作られている。ワインは赤2種(山ぶどう、マスカットベーリー)、白2種(ピオーネ、ロザリオビヤンコ)、ロゼ1種(巨峰)の全5種類。芳醇な香りやすっきりとした味わいが魅力だ。店内ではワインの香りをかいだり無料で試飲もできるので、じっくりととっておきの1本を選んでみては。
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情報提供: ナビタイムジャパン