井上誠耕園 らしく園

レストランでは自社商品のオイルを使ったパスタを味わえる。「ハリイカと旬野菜のジャコロンチーノ」1380円

オリーブオイルのある暮らしを提案

1階に食用オイルや化粧品など幅広い商品のそろうショップ「THE STYLE SHOP mother’s」、2階にレストラン「忠左衛門(ちゅうざえもん)」があり、さまざまな形でオリーブオイルのある暮らしを提案する「らしく本館」。ショップには自社農園で育てたオリーブや柑橘を使った商品がずらりと並び、オリーブオイルだけでも約20種類(季節商品を含む)と豊富にそろう。ひと言でオリーブオイルといっても、オリーブの実がまだ緑色のうちに収穫して搾油した「緑果(りょっか)オリーブオイル」と、実が黒く熟してから収穫して搾油した「完熟オリーブオイル」では、香りや味わいはまったく違うもの。味の好みや食材にあわせて使い分ければ、料理の幅がぐんと広がりそうだ。

オイルや化粧品、スイーツやドリンク、雑貨などさまざまな商品がそろうショップ

まろやかでコク深い味わいの「完熟オリーブオイル」、レモンのさわやかな香りが特徴の夏限定商品「新鮮檸檬オリーブオイル」などが人気

幅広い商品ラインナップ

食用オイルのほかにも、オリーブオイルを使ったドレッシングやパスタソースなどの加工食品、美容オイルやクリームといった化粧品まで幅広い商品がそろうショップ。フルーツジャムやピーナッツクリームといったなじみのある食品にもオリーブオイルが使われており、さすがオリーブ農家のショップだと感じさせられる。きっとふだん使っているものと比べてみたくなるはずだ。ショップ内にはスイーツ・ベーカリーコーナーもあり、ここではオリーブオイルをおいしく味わうために開発された生食パンのほか、自社商品のジャムやオイルをかけたソフトクリーム、自家製ドリンク、オリーブオイルで揚げたドーナツなどを販売。イートインコーナーで食べられるほかテイクアウトもできるので、ドライブのお供に購入してみては。

オリーブオイルの高い保湿力を生かした化粧品もそろう

「木の実とドライ果実のオリーブオイルコンフィ」は、パンと一緒に味わいたい

海を眺める開放的なレストラン

2階のレストラン忠左衛門では、オリーブオイルと瀬戸内の食材を使ったメニューを楽しめる。各テーブルには常に3～4種類のオリーブオイルが常備してあり、料理にあわせてどのオイルでも好きなだけかけて楽しめるのが大きな特徴だ。人気のメニューは、季節の食材を使ったパスタ、エキストラヴァージンオリーブオイル100％のアヒージョ、瀬戸内の鯛を使ったカルパッチョやオリーブ牛のタリアータなど。2人でシェアして食べるセットメニューもあるのでぜひ利用してほしい。海側は一面が窓になっていて、オリーブ畑と穏やかな瀬戸内海を眺めながらゆったりと過ごすことができる。開放感バツグンのぜいたくな空間で、オリーブオイルのおいしさを思う存分堪能しよう。

「オリーブ牛のタリアータ」3630円。オリーブオイルをたっぷりかけて味わおう

窓から見える景色はまるで絵画のよう

小豆島観光の拠点となる場所

池田港から車で約2分、土庄(とのしょう)港からも約10分とアクセスしやすい立地。池田港からなら徒歩でも10分程度で、店の目の前にはバス停もあるので、車なしで観光する場合にも立ち寄りやすいのが魅力だ。たとえば島の東部、二十四の瞳映画村や醤の郷(ひしおのさと)周辺で観光を楽しむなら、最後に立ち寄ってここでお土産を選んで池田港へ。島の西部、エンジェルロードや迷路のまち周辺で観光を楽しむなら、忠左衛門でお昼を食べてさらにオリーブ公園などの人気観光地まで足を延ばすのもいいだろう。小豆島の特産品のひとつであるオリーブを、暮らしに上手に取り入れる方法を提案してくれる「らしく本館」。小豆島観光の拠点としてぜひ立ち寄ってほしい。

池田港からほど近い高台に立つ「らしく本館」