旧澤原家住宅 三ツ蔵

歴史的建造物

アニメ映画『この世界の片隅に』に登場した3つ並びの珍しい蔵

蓑壁と漆喰壁を併用した独特の意匠をもつ土蔵が、石垣の上に3棟並び立つ姿が印象的} 蓑壁と漆喰壁を併用した独特の意匠をもつ土蔵が、石垣の上に3棟並び立つ姿が印象的

戦前の広島市・呉市を舞台した2016年(平成28)公開のアニメ映画『この世界の片隅に』で注目された旧澤原家住宅の「三ツ蔵」は、呉のシンボル的な存在のひとつ。澤原家は屋号を澤田屋(さわだや)と称して酒造業を営み、代々庄屋や呉市長などの要職を務めた由緒ある家系だ。旧澤原家住宅は重厚で品格がある屋敷で、藩主の休憩所・宿所ともなった。主屋は1756年(宝暦6)、珍しい三ツ蔵は1809年(文化6)の建築で、幸い空襲で被災することもなく残り、国の重要文化財となっている。また澤原家には、幕末の思想家として名高い吉田松陰に多大な影響を与え、新しい日本を基礎づけたといわれる明治維新の勤王僧・宇都宮黙霖(うつのみやもくりん)が晩年に寄留し、1897年(明治30)この地で亡くなった。三ツ蔵の前には、その「宇都宮黙霖翁終焉の地」の碑が立つ。見学できるのは外観のみだが、『この世界の片隅に』ファンでなくとも一見の価値はある。JR呉駅や大和ミュージアムから約2km、歩いて30分足らず。呉の市街をのんびり散策がてら訪ねてみたい。

表側は旧「長ノ木(ながのき)街道」に面し、そこから三ツ蔵を見れば、なまこ壁の白壁土蔵だ。真ん中の蔵は形が違っている} 表側は旧「長ノ木(ながのき)街道」に面し、そこから三ツ蔵を見れば、なまこ壁の白壁土蔵だ。真ん中の蔵は形が違っている

旧澤原家住宅は、主屋をはじめとして建築年代が明らかな建物が多く残り、その点でも重要。中国地方を代表する大商家のひとつだ} 旧澤原家住宅は、主屋をはじめとして建築年代が明らかな建物が多く残り、その点でも重要。中国地方を代表する大商家のひとつだ

1824年(文政7)生まれの黙霖は約3000人に及ぶ志士や学者らと尊王論を戦わせた。特に吉田松陰には大きな影響を与えたといわれる} 1824年(文政7)生まれの黙霖は約3000人に及ぶ志士や学者らと尊王論を戦わせた。特に吉田松陰には大きな影響を与えたといわれる

スポット詳細

住所
広島県呉市長ノ木町 map map 地図
エリア
呉エリア
時間
0823-25-3463
駐車場
なし
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
0-30分
備考
※0823-25-3463(呉市文化振興課)

情報提供: ナビタイムジャパン

アニメスポット情報

※ナビタイム調べ

アクセス

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最寄り

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