屋那の松原・舟小屋群
「白砂青松100選」の浜と昔ながらの舟小屋群
隠岐の海辺といえば、国賀(くにが)海岸に代表されるような、断崖絶壁が続き、岩礁が広がる荒々しい海岸が目に浮かぶが、隠岐にも「日本の白砂青松100選」に選ばれた美しい砂浜がある。それが島後の南海岸・都万(つま)にある「屋那の松原(やなのまつばら)」で、「八百比丘尼(やおびくに)」が一晩で松を植えたといういい伝えが残る浜だ。その松原に隣接する浜辺には、珍しい舟小屋が20棟ほどずらりと並んでいる。舟小屋は木造の船を納めておく「船庫」のことで、京都府丹後の「伊根(いね)の舟屋」が有名だが、かつては潮の干満差が少ない日本海沿岸の各地で、似たような舟小屋が見られたという。伊根の舟屋では1階が船置き場、2階が住居の2階建になっているが、こちらは船置き場だけの平屋で、その裏手には船溜まりと集落がある。昔ながらの舟小屋が浜辺に並ぶ静かな漁村の風景に、古きよき時代の日本がほうふつされ、心も癒やされる。
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情報提供: ナビタイムジャパン