あかしや ショールーム
国指定の伝統工芸品、空海ゆかりの「奈良筆づくり」を体験
奈良筆は日本の筆のルーツ
日本に「筆」が伝来したのは6世紀頃、中国との文化交流によって輸入されていたといわれ、正倉院には写経用の天平筆「紙巻き筆」が残されている。平安時代前期に、空海が遣唐使として中国に渡り、筆作りの技術を習得して帰国し、大和の坂名井清川(さかないのきよかわ)に技法を伝授。作った筆を嵯峨(さが)天皇に献上し、これが奈良筆の起源となったといわれている。奈良筆とは、原料となる十数種の動物の毛を組み合わせたもので、一人の職人が材料の仕入れから筆の仕上げまでを行うのが特徴。1977年(昭和52)、伝統的工芸品に指定され、書道家など専門家から最高級と認められている。あかしやのショールームでは、優れた技術・技法をもつ伝統工芸士による奈良筆の製作実演を見学できる。
筆に使用する獣毛を触り、産地の話に耳を傾ける
「筆づくり体験」に参加する場合は、最初に15分ほど、奈良の筆作りの歴史を紹介する動画を鑑賞。筆の製作工程は、原毛を選別する「毛組(けぐみ)」、鹿皮で毛を巻いて揉む「毛もみ」など、細分化されている。今回は、仕上げの段階である、筆軸に取り付けた穂にのりをしみ込ませるところから体験。まずは筆の原料となる最高級の羊毛や、イタチ、リス、テンなどの獣毛を実際に触らせてもらいながら、筆作りへの理解を深めていく。リス毛は化粧筆に、馬毛は弾力があるので書道用の筆におすすめでカナダや北米から輸入されているなど、とても興味深い。奈良筆の伝統工芸士は現在7名のみで、細筆と太筆を作る人に分かれているそう。松井先生は太筆が専門だが、今はどちらも作る人のほうが多くなっている。
太筆・細筆をのりで固めて仕上げる工程を体験
体験で仕上げる筆は馬のしっぽ、羊毛、狸の毛などを使ったもの。のり入れやくし入れ、糸掛けといった作業を教えてもらいながら、実際に仕上げの工程を体験する。糸掛けは、十分にしみ込ませたのりの不要な分を絞るための作業。仕上げのなかでも重要な部分なので、先生にコツをしっかり教えてもらおう。あとは、親指と人差し指で筆先を整えたら、ここでの作業は終了。ただ、これで完成ではなく、カビが生えないようしっかり乾燥させる必要がある。家に持ち帰ったら、太筆で4~5日、細筆は2~3日、瓶に立てて自然乾燥させたら完成だ。「自ら仕上げた筆に愛着がわき、思わず何か書いてみたくなった」と話す人も多い筆づくり体験。所要時間は60分から90分程度なので、旅の思い出に参加してみてほしい。
スポット詳細
- 住所
- 奈良県奈良市南新町78-1 地図
- エリア
- JR・近鉄奈良駅周辺エリア
- 電話番号
- 0742336181
- 時間
- 10:00-17:00
- 休業日
- 日、夏期、年末年始
- 料金
- 筆づくり体験A 2,420円(税込)
- 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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