GALLERY 土坐
島の豊かな土に触れ、伝統素材の和瓦の魅力に触れる
島の南部にある淡路瓦の生産地を訪ねる
淡路島を巡っていると、民家の屋根が美しいいぶし銀に輝いている光景に出合うだろう。これが淡路瓦で、三州瓦(愛知県)、石州瓦(島根県)と並んで「日本三大瓦」のひとつに数えられる。約400年前、姫路城主の縁者が淡路の領主となり、播州の瓦職人を呼び寄せて瓦を焼かせたのが近世における淡路瓦の始まり。原料になる良質な粘土に恵まれた南あわじ市津井地区は、江戸時代から続く瓦の町。現在もいぶし瓦の生産量では全国一の生産地だ。この地で3代続く瓦メーカー、大栄窯業では、淡路瓦の魅力に触れることができるギャラリーを開いている。
海を望む自然素材で造られたギャラリーへ
ギャラリー土坐があるのは、大栄窯業の工場の2階。階段を上って中に入ると大きな窓から海が見渡せ、土壁に囲まれた空間に瓦を使った椅子や瓦雑貨などが並んでいる。道上さんが工場の一角にこのギャラリーをオープンさせたのは、2010年(平成22)のこと。一般の人にも瓦を身近に感じてもらいたいという思いから、島の土と瓦だけを使った特別な場所をつくり上げた。自然素材だけに囲まれた空間はとても居心地がよく、来る人をリラックスさせてくれる。
島の豊かな土に触れるコースター作り
ギャラリー内をぐるりと見学したら、瓦コースター作りに挑戦しよう。まずデザインを選ぶところから始まる。和紋様のデザインから選んでもいいし、オリジナルのものを準備して来てもいい。粘土は瓦を作るのと同じものを使用する。粘土に下絵を写したら、へらを使って彫り始める。体験にやってくる人はみな時間を忘れて作品作りに集中するといい、所要時間は2時間くらい。彫り終わったものは乾燥させてから焼成し、後日郵送される。コースター作りの体験料は3300円(送料別)で、予約が必要だ。
瓦から見える日本の風土と美意識
ギャラリーがオープンしているのは基本的に工場が開いている時間帯なので、瓦の製造ラインを目にするだけでも新鮮な驚きがある。「日本に瓦が伝わってから1400年、長い歴史があるにもかかわらず、昭和初期頃までは残っていた瓦屋根の家並みの風景が消えていくことに危機感を覚えます。日本の風土と美意識にかなった建物や町並みについて、考えてもらう機会になれば」と道上さん。瓦の島・淡路島から日本の建築文化の魅力を発信している。
スポット詳細
更新日:2024.05.01
- 住所
- 兵庫県南あわじ市津井2124-2 地図
- エリア
- 淡路島エリア
- 電話番号
- 0799380500
- 時間
- 9:00-16:00
- 休業日
- 火(不定休)
- 駐車場
- あり(10台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円, 3,001-5,000円
- 滞在目安時間
- 30-120分
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 南あわじの瓦のお洒落なコースター
- 兵庫県南あわじ市にある瓦を使ったおしゃれなコースター・箸置きなどのデザイン・作成・販売・講習をしています。瓦の工場の2Fにギャラリーはあります。デザインは鬼面、花、菊、ワンピースなどさまざま。結婚式の引き出物にも使われているそうです。瓦の特性でコースター上に水分をこぼしてもすぐに乾きます。
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